脅威の侵略者編
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なにわランドの地下修練所を借りて皆それぞれ特訓を始める。
「確かにここのマシンを使いこなせたら短期間のレベルアップも見込めますねぇ」
「レベル1でヒィヒィ言うてた奴が偉そーに」
リカちゃんがそうツッコめば、目金は、む、と口を閉じた。
「あっ、ダーリン!むっちゃ可愛い!うちも一緒にやる〜!」
ハートマークを辺りに散らしながら、リカちゃんは走って一之瀬達が特訓してるマシンの方に向かっていった。
虎浜甲子ちゃんという大阪ギャルズの小柄で無口な女の子が、クイクイと目金のユニフォームを引っ張る。
「なんですか…?」
『一緒に特訓やりたいんじゃない?』
そう言えば、彼女はウンウンと首を縦に振った?
「え、いやぁ……エースの僕には特訓なんて必要ないですよぉ……ってうわぁ、ちょっと!!」
グイグイとユニフォームを引っ張っられて目金は連れていかれた。
『頑張ってー』
ブンブンと手を振って見送る。
「それにしても、これだけの施設。本当にエイリア学園の物じゃないのかしら」
夏未ちゃんがそう言うのも、先程リカちゃんが言った、誰のもんか知らんけど使わせてもろてる、って話からだろう。
リカちゃんは、エイリア学園の物なら取り返しに来るやろうから違うやろ〜って言っていたが、本当は本当にエイリア学園の物なんだよね。
『よくわかんないよね。装置の言語は地球の言葉だし』
日本語と、マシンのレベルとかの表示は英字表記だし。
「そうですよね。エイリア学園の物なら、宇宙人語なんじゃないですかね?」
「でも、彼らは言葉が通じるじゃない?」
春奈ちゃんの発言に秋ちゃんがそう返せば、確かに……と春奈ちゃんは唸った。
「ジェミニストームのレーゼなんてことわざまで知ってました」
「そういう特殊能力があるのかもしれないわね」
『他の星の言語が分かるようになる、的な?』
「ええ」
『だとしたら超便利だね。その能力、英語のテストの時貸してほしいわ』
そう言えば彼女たちは、あはははと声に出して笑った。
「そうですね!」
『そうでしょう?』
「みんなー!お昼にしましょう!」
秋ちゃんが集合をかければ、皆が特訓を止めてワラワラと集まった。
「うぉ、美味そう〜!」
『大阪ギャルズの皆が持ってきてくれたんだよ』
彼女達が持ってきてくれた差し入れは、お好み焼きに、たこ焼き、いか焼き、串カツ、餃子。
「大阪名物大集合!美味いもんサミットや!」
「「「いただきまーす!!」」」
箸を片手に、皆が料理に飛びつく。
それは俺のだとか、そっちのたこ焼きよこせだの、押し合いになっている。
「全員分あるからみんな落ちついて」
どうどう、と秋ちゃんが落ち着かせようとするが、誰も聞き耳を持たない。
『最初からそれぞれにこっちから配った方が良かったわね』
「そうね」
『てか、みんな、全部取らないでねー!まだ、吹雪戻ってきてないし』
そう言えば、みんな、え?と動きを止めた。
「ホントだ。居ないな」
「吹雪は確か、奥のシュート練習用のマシンを1人でしてたな」
「奥にいるから聞こえなかったのか」
『たぶんね。呼びに行ってくるから、全部取っちゃダメよ』
「あ、俺も行くよ」
「私も」
円堂と秋ちゃんがそう言ってくれて、3人で施設の奥に向かう。
自動ドアを開けて中に進む。
『吹雪ー!ご飯だよー!』
「一緒に食おうぜ!」
吹雪はガムシャラにゴール前に立つマシンに向かってシュートをぶつけていた。
吹雪は、はっ、はっ、と呼吸荒く肩で息をする。
「吹雪…?」
『オーバーワーク気味だね……。吹雪!ご飯!!』
もう1回叫べば、吹雪はやっとこちらに気づいて振り返った。
「アレ……、キャプテンたち…、はっ、…どうしたの?」
そう言って吹雪は弱々しく笑った。
「いや、飯の時間だから呼びに来たんだけど」
「あー、うん、僕は後からでいいよ…。もう少しコレを…」
そう言ってサッカーボールを拾おうとした吹雪の腕を掴む。
「えっ、あの、水津さん?」
『オーバーワークはダメです。体を壊すわよ。それとご飯はちゃんとみんなと食べなさい』
「……えっと…、そうだね。わかったよ」
うん、と頷いた吹雪の手を引いて、みんなの元に向かう。
「吹雪くんなんか、様子が……」
先に行った水津と吹雪の背を見つめ秋がそう言えば、円堂もああ、と頷いた。
何やら様子がおかしい
汗臭いのは嫌だったんじゃなかったのか。