脅威の侵略者編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
後半から、作戦のおかげで上手くいきだした雷門は調子を上げた。その結果4対1で大阪ギャルズCCCに逆転勝利した。
「これで一之瀬先輩結婚しなくて済むっスねぇ…!」
「良かったでやんすねぇ…!」
泣きながら喜ぶ壁山と栗松に、一之瀬はああ、と頷いた。
『…そもそも男性の結婚できる年齢は18歳からなんだけどな』
なんで誰も突っ込まないんだろ。
「ダーリン!」
そんなハートマークが語尾についてるような黄色い声に一之瀬はビクッと肩を揺らした。
「やっぱりダーリン最高やわ!あんな凄いサッカーできるやなんて」
目をキラッキラに輝かせたリカちゃんが近くにきてくねくねと身体を動かす。
「もう一生離さへん!」
そう言って一之瀬に飛びつこうとするものだから、そんなの話と違う!と彼は慌てて逃げ出した。
逃げる一之瀬と追うリカちゃんを後目に、大阪ギャルズのみんなも雷門イレブンの前に集まった。
「アンタらめっちゃ強いやん」
「ウチらに勝ったんアンタらが初めてや」
「それを言うなら君たちだって」
風丸がそう返せば、円堂もああ!と力強く頷いた。
「効いたぜ、あのシュート!」
「それにあのボール捌きもな!」
円堂に続いて土門がそう言う。
「この僕たちと互角に戦えるなんて……、何か秘密があるんじゃないですか?」
目金の言葉に、大阪ギャルズの女の子たちはみんな黙ってしまった。
一之瀬を追いかけて彼のユニホームを掴んでいたリカまでだ。
『エイリア学園を倒す為に鍛えてるみんなのスピードにも付いて来られてるしね。普通じゃないよね』
「んー、実はなー。……ッ!?」
リカちゃんが口を割ろうとした瞬間、大阪ギャルズのみんなに取り押さえられた。
「いやぁ、今日もええ天気やな〜。あっ、虎や!」
「え!どこどこ!?って虎が空飛ぶかいな!」
突然惚けだした女の子たちに唖然としている。
リカちゃんは、取り囲んだ女の子たちにアカンやん!と怒られているし。
「ウチらだけの秘密やろ!」
「せやけど、ダーリン知りたそうやし。それにみんなで一緒に出来たら楽しいやん?」
…リカちゃんってこういう所が可愛いよね。
「な?ええやろ?」
控えめに、他の女の子たちにリカちゃんが聞けば、でもなぁ、と渋られる。
「お願い、この通り!」
そう言ってリカちゃんが頭を下げた。
『私からもお願いするよ』
「アンタ……」
こっちの都合で教えて貰いたいのに、リカちゃんにだけ頼ませる訳にはいかないでしょ。
『貴女たちも、エイリア学園って宇宙人達が全国の中学校破壊していってるのは知ってるるでしょ?私たちは、それを止めるために戦ってるの』
「ダーリンも確かにそう言っとったわ」
『うん。だから、よければ貴女たちが強くなった理由を教えて欲しい。ダメかな?』
「なぁー、みんな、お願いや〜」
「俺たちからも頼む!」
円堂が筆頭でそう言い、他のみんなも強く頷く。それを見て、大阪ギャルズのみんなは顔を見合せた。
「しゃあないなぁ…」
女の子の1人がそう言えば、リカちゃんはニカッと嬉しそうに笑った。
「みんな、ありがとうやで!自分ら、ついてきぃ!」
そう言ってリカちゃんは、自分の背中を親指で指した。
彼女に案内されたのは、なにわランドの中にある、先程私と土門が訪れた、ビックリハウスの前。
「お城っスか?」
「ここに秘密が…?」
「こっちやで」
そう言ってズンズン中に進んで行くリカちゃんにみんなは慌ててついて行く。
「下に何かあるの?」
階段を降りて行くリカちゃんに秋ちゃんが聞けば、着いてからのお楽しみやと返される。
「ここ、さっき梅雨ちゃんと来たけど、何もなかったぜ」
「全部ちゃんと調べたんか〜?」
『普通のトリックアートの展示室みたいだったけどね』
ねぇ?と土門に聞けば、ああ、と頷く。
「惜しいなー!ただのトリックアートちゃうんやで。そこの壁、小さい部屋みたいに穴空いとるやん?」
その部屋の前には柵があるから、これも展示品の一つだと思ってたが。
「これ、部屋の中にある小さい部屋が同じように無限に続いて見えるトリックアートじゃないのか?」
「そう思うやろ?」
みんな中に入って、とリカちゃんに言われて柵を跨いで、全員小さな箱型の部屋に収まった。
「元々こんな作品ココには無かったんよ。アンタそこの柵を上から押してみ?」
『私?』
せや、とリカちゃんが頷くので、傍の柵を言われた通りに上から押した。
それはレバーになっていて、ガコン、と音を立て下に下がった。
ウィーンと音を立てて、その小さな部屋は下に下がった。
「これは…エレベーターか!」
「正解や〜!」
ゆっくりと下に降りていくエレベーターの中から、不思議な空間なのは見て取れた。
「ここがウチらの練習場やねん!」
「ここが…!」
なにわランドの地下修練場
遊園地の地下、丸ごと使ってるんじゃないかって広さに、よく分からない謎の機械が沢山置いてあった。