脅威の侵略者編
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雷門の勝利で皆が喜びに浸る中、SPフィクサーズの少女が近づいてきた。
「負けたよ。流石は日本一の雷門イレブンだ!」
そう言って少女はニカッと笑って見せた。
「いやぁ〜、...え?」
照れたように頭をかいていた手を止めて、円堂はじとりと少女を見た。
「今、なんて言った...?」
「あたし知ってたんだ!あんた達がフットボールフロンティアで優勝したチームだって」
そう言って少女がしてやったりと言わんばかりに笑って見せれば、雷門イレブンたちはなんだって!?と驚きの声を上げた。
「それ、どういうこと...!?」
『わざと宇宙人だと煽って、試合をしてみたかったんでしょ?強さを試す為に』
「うん。その通りだよ」
素直に少女が頷けば、皆はなんでそんな事を?と首を傾げている。
「実はあたし総理大臣の娘なんだけど」
さらり、と少女が言ったトンデモ発言に、皆が再び、えっ!?と驚いた声を上げた。
「総理大臣の娘!?」
「うん。びっくりした?あたし財前塔子。塔子って呼んでよ」
そう言って自己紹介した彼女はゆっくりと芝に腰を下ろした。雷門イレブンも彼女に従って芝に座る。
「あんたたちも知っているようにあたしのパパは宇宙人に拐われたんだ。あたし宇宙人からパパを救い出したい。だから超協力な仲間が欲しいんだ」
そう言った塔子ちゃんは凄く真剣な顔をしていた。
「それで俺たちと試合を...」
「ごめん。試したりして」
「いいさ!気にするなよ!」
円堂が笑えば塔子ちゃんは1つ、意を決したように頷いた。
「あんたたちならエイリア学園に勝てるかもしれない。あたしと一緒に戦って欲しいんだ!パパを助けるために!」
「もちろんさ!な、みんな?」
円堂が振り返って見れば、否定する者は1人もいなかった。
皆、力強く、おー!と返事をくれる。
「ありがとう...!」
危険を伴う事だと分かった上で返事をくれた雷門イレブンに塔子ちゃんは、感極まったように礼を述べる。
そんな彼女に、円堂がそっと手を差し伸べた。
「俺、円堂守。よろしくな、塔子!」
「うん!」
2人は立ち上がってガッチリと握手をする。
そんないいシーンに、ザラザラとしたノイズ音が流れる。
何事か、と皆が辺りを見渡せば公園内の大きなモニターが砂嵐になっていた。
ザッザッと言う音と共に画面に大きな人影が映る。
「地球の民達よ。我々は宇宙からやってきたエイリア学園なり」
「レーゼ!」
影の足元にジェミニストームのキャプテンの姿が映っていた。
「お前たち地球人に我らが大いなる力を示すためこの地球に降り立った。我々は野蛮な行為は望まぬ」
...???はい??
あの...、学校破壊や人攫いは十分野蛮な行為だと思うんですけど。
「お前たちの星にあるサッカーという1つの秩序の元において、逆らう意味が無いことを示して見せよう」
「くそっ、アイツら一体何処に...!」
ぐっ、と円堂が拳を握る横で、塔子ちゃんも悔しそうにモニターを睨みつけている。
そんな我々の後ろで、SPフィクサーズの女性SPの1人がインカム越しに何かを話して、なに!?と驚きの声を上げていた。
「それは本当か!間違いないな?」
確認をした後、女性は塔子ちゃんの方を見た。
「探知しました!放送の発信源は奈良シカTVです!」
「わかった!スミス、急いで車を出して!」
そう言って駆け出そうとした塔子ちゃんの腕を掴む。
「わ、なんだよ」
『車ならすぐそこにあるわ』
公園内に停めてあるキャラバンを指さす。
『どうせ行くところ一緒なんだから乗っていきなさい』
「いいのか!ありがとう!」
「さ、みんな急いでキャラバンに乗り込んで!」
パンパンと瞳子さんが手を叩いてみんなを急かす。
目指すは
奈良シカTVへ!