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#hpmiプラスまとめ(201812)

喧嘩したまま連絡も取り合わずデート当日。待ち合わせ場所に行ってみると、待ち惚けている彼女を発見。

2018/12/06 18:42
1️⃣「ごめん……待たせた」来てくれたという思いから込み上げる涙。彼は黙って抱き締めた。厚い胸板に押し込められ少し窮屈だったがこの距離感が何よりも愛おしい。「…俺のこと、許してくれる?」答えるよりも先に塞がれた唇。抵抗のない様子こそが返事に他ならない。「デート……今からやり直そっか」手に手を絡め何事も無かったかのように歩き出す。未だ少し涙の残る彼女を見遣り「やっぱやめとく?」と問えば、彼女の目には再び涙。「ま、待て待て待て!そうじゃなくて!化粧…落ちちゃったじゃん?だからほら…うち来てゆっくりするとか……どーかなーなんて…」

2️⃣「…なんで来てんだよ……来ねえだろ普通…」様子を見に来た身で何を言っているのか。約束していたから待っていた旨を伝えても「こんな待たねえだろ」と彼は悪態を吐く。そのくせ震える声で「……俺のこととか…普通キライになるだろ」と彼は目に涙を浮かべた。拳を握り俯き、その顔が見えないよう帽子を目深に被る。これだから年下の男の子は可愛くて堪らない。“自分は子どもだから簡単に捨てられてしまう”という思考が見て取れるようだ。「俺は…会えない間も○○ちゃんのことずっと好きでいたよ?」そう呟く彼を抱きしめたのち、温かな室内へと避難した。室内が何処かはご想像にお任せします。

3️⃣「…先日はすみませんでした」寒い中何時間待ったのだろう。触れた指先は氷のように冷たい。「あ…あの…」そんな手に触れてしまってはこれ以上何と言えばよいのやら。怒らせたのか、自身が怒ったのかはもうわからない「…まだ怒ってます?」。でもまあ、二人とも曖昧なのだからもう時効だろう。時間は遅くなったが本日のデートを開始しよう。冷たい手に触れると彼女は少しだけ拒んだ。「僕なら平気ですから、手…繋ぎましょう?少しは温まりますよ」そも、そうさせたのは自身のせいであるのだから、このくらいさせてもらわなくては立場がないというものだ。


🐴「……おい、帰るぞ」冷え切った手を掴み自宅へ向かう。こんなになるまで放っておいた自分が憎い。道すがら自身の唇を噛み締めた。女には手を上げないという信条にさえ背いたようで、それもまた心苦しい。そんな折、彼女から名前呼ばれ足を止めた「ンだよ」。イラついた様子に肩をビクつかせる彼女。背中を伝う厭な汗。「いや…悪りぃ……怖がらせたよな」放しかけた手は彼女により再び繋がれる。その流れでされた甘いキスには思わず頬が緩んだ。「こんなとこで…ンなことすんな。家まで待てるだろ」自身でも驚く程の優しい声に赤面し、悟られぬよう足早に歩を進めた。

🐰「よう。酷えツラだな」その言葉、そっくりそのまま返したい。だから、そちらこそと笑顔で返してやった。隈が酷く目は充血しているではないか。夜遅くまで悩みに悩み、大幅に遅れて待ち合わせ場所に現れた彼。大遅刻もいいところだ。「今からでも……私に、貴女の時間を頂けますか?」キザな物言いに吹き出し、夜までお付き合い頂けるのならと返事をした。意味を察した彼は「……この淫乱が」などと口角を上げる。だが彼女も彼女で、変態警官と挑戦的に告げた。似た者通し手を取り合い、ネオンが五月蝿い繁華街へと姿を晦ます。

🐦「待たせてすまない…」聞き慣れた低い声に顔を上げた。久々に見た顔は少し哀しげな瞳で視線を送っている。今日の事よりもまず先に、先日の非礼を詫びた。彼は首を振り「小生とて悪かった、申し訳ない」と真っ直ぐな瞳で云う。暫しの無言の時でさえ、彼とこうして向かい合っているのならばいっそのこと心地良い。「……デート、だったよな」申し訳なさそうに切り出されたその言葉。コクリと頷き手を取った。温かく大きな手に引かれ、休日の雑踏へと足を踏み入れる。


🍭「オネーさん。こんなとこで何やってんのー?」俯いた顔を覗き込む彼。人を待っていると言えば「そんな人より僕にしとこうよ」なんて、張本人が何を言っているのか。だがそこは彼の提案に乗り並んで歩く。どう対応してくれるのかも楽しみだったし。「……ダメだよー、浮気は」その他人ごっこはまだ続くのか。足を止め、手を掴めばキスをされた。「ダメだよ、僕以外に着いて行ったりしちゃ……め!だからね」わざわざ言い直し、キスも同じくもう一度。

📚「おやおやー?待ち惚けですか?……実は小生も待ち人来ず、なのですが…温かい室内でお茶でもどうです?」もしやそれはナンパだろうか。まあ、この男がそんな事出来るとは思わないが。他人行儀はいっそのこと愉快ではあったし、彼に着いて道を歩く。ひょっとしてこの道はと思案しているうちに彼の自宅前に到着。一度目が合ったが其れはすぐに逸らされた。「良い店を知っているんです。まあ、全部セルフサービスなんですけどね」

🎲 そういえば待ち合わせ場所は決まっていなかったはず。一番多く待ち合わせた公園で一人彼を待ち惚け。ぼんやりと眺めていた空もそろそろオレンジに色付きかけた頃だった。「ここにいたのかよ!」怒っているような、哀しんでいるような、見たことのない表情。ここしかないでしょうと呟く。「……俺バカだからよ…全部回ったわ」今まで待ち合わせた場所を全部。バカだなぁと彼を手繰り寄せキスをした。怒る気などとうに失せている。


💉「来ないと思った?私が……そんなに大人気なく見える?」優しくも強い瞳から視線が外せない。今の今まで連絡をして来なかったことは“大人気ない”には含まれないのだろうか。何か言おうとしたがその口は塞がれた。ふわりと離れたその口で「許してほしい」と彼は呟く。大人気なくはないかもしれないが、少なくとも彼はズルい大人ではあるだろう。こうして自由を奪い、自身に釘付けにするのだから。「この後はどうする?……君と一緒ならなんだって構わないよ」甘い香りが鼻を掠め、彼女はつい、好きにしてほしいなどと口走ってしまった。

🥂「こんにちは、子猫ちゃん。愚かな彼の代わりに僕が来たよ。少し話をしないかい?」待ち合わせ場所にはスーツを着込んだ方の彼が現れた。臆病な彼はまだ出てくる気はないらしい。笑顔と光を振り撒く彼からは少し距離を取って歩く。「そんなに避けられたら……悲しいな」スッと頬に伸びた綺麗な手。思わず身体ごと避けてしまった。哀しげな笑みを浮かべて手を引っ込めた彼には申し訳ないが、やはりどこか受け容れ難い。「……いい加減…僕の事も愛してくれたっていいじゃない」

👔「あー…どうも……こんにちは」ぎこちない挨拶に同じくこんにちはと返した。決して長くはない筈だが、無言の時間が酷く気まずい。この前はゴメンと先に口を開けば、「俺こそゴメン」と返ってきた。そして再び沈黙。「……デート、どうする?」消極的な彼のことだ、まさか切り出してくれるとは思わなかった。だがこの状態でデートというのもまた忍びない。また今度にしようと言いかけたがそれは「ちゃんと話したい……です」との彼の言葉に遮られた。あの彼がこう言うのならば仕方ない。怒りは捨て去りまんまと自宅に招かれ、仲直りと称した行為に興じようじゃないか。

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