#hpmiプラスまとめ(201812)
「自分の彼女が他の男と結婚してしまう夢」を見た男子
2018/12/14 18:471️⃣「……はよ」眠気が残る…といった様子ではなく元気がない。聞けば「ヤな夢見た」とのこと。ソファに腰を下ろし、温かい飲み物を手に話を聞く。「…そんで、最後はお前が知らない男と結婚した」不機嫌そうな、涙交じりの声は続ける、「だから今日は俺から離れないで」。そう言って身を預ける彼はやけに小さく感じられた。滅多にない甘えの言葉くらい、甘んじて受け入れよう。「そんで、将来的には俺のお嫁さんになって?」はいはい、と一先ず流したが、本気にしてもよいのだろうか。
2️⃣「なー。○○ちゃん、ホントに俺が18になるまで待っててくれる?」年上の彼女は日々結婚を気にしている。そんなことは彼だって気付いていたし、そもそもこんな夢を見たのは床に乱雑に積まれた数々の結婚情報誌のせいもあるはずだ。彼女は待つよと答えたが、「俺のこと待たなくてもいいんたよ」などと心にもない言葉が彼の口を割る。そして即座に異変は露呈し、夢の全貌を語る羽目に。「だから○○ちゃんももうちょいさ……俺のこと安心させてよ」
3️⃣「……べ、別に何もないです」明らかに何かあったくせに、今日もまた誤魔化そうとする。不機嫌なのか悲しいのか、女子宛らの感情表現にはある種感服だ。「だから…なんでもないですって」頑なに拒む彼を胸元に抱き、これでもかと言わんばかりに力を込める。薄っすらと高揚した頬に満足を覚えた頃「貴女が結婚する夢を見ました」と告げられた。そして続く「僕以外の男と」という言葉。合点がいき、先程よりも優しく包み込むように腕を回し直した。「……苦しいです」それでも押し退けない事実こそが彼の気持ちなのだろう。
🐴「おい。夢の中だろうと俺様以外の男と結婚するなんて許されると思ってんのか」言い掛かりだ。話をしっかり聞き直したが、やはりこれはとんでもない言い掛かりだ。そんな男は身に覚えがないし、彼女には彼以外考えられない。仕方ない人だと頭を膝に乗せてやり、白く光る手触りの良い髪を撫で付ける。「なあ。俺との結婚はぶっちゃけ、……アリなのかよ」彼女の顔に腕を伸ばし、引き寄せるようにして唇を重ねれば、答えの代わりに拙い動きで舌が捻じ込まれた。「…ふーん」赤い瞳は満足げに歪む。
🐰「あー…まあ……寝覚めが悪ィだけだ、気にすんな」いつもより早く起きいつもは飲まないホットココアを飲んでいるなど、本当に寝覚めの悪さだけが原因なのだろうか。どうかしたかと猫撫で声で問い掛けながら身体に触れたが「そういう気分じゃねぇ」と一蹴された。同じくココアを手に隣へ。何を言うでもなく様子を窺う。「……どこにも行くんじゃねぇぞ」の一言にはなんの話かと聞きたいところだがやめておいた。後から聞かされた話では、何やら夢を見たのだという。最近やけに引っ付いて眠るのはそういうことかと、ひとり合点がいった。
🐦起きて一言、「……何処にも行かないでくれ」。何のことかはわからないが、何処にも行かないと返した。身体に回された腕にはぎゅっと力が込められ、2人の距離はグッと縮まる。「○○が…見知らぬ男と結婚してしまったんだ。小官の目の前で。呼べども振り返ってはもらえず…別れさえも碌に交わせなかった」突然何の話かとも思ったが十中八九夢の話だ。短い髪に指を這わせ頭を撫でる。この屈強な彼でさえそのような事に胸を痛めるのか。それを知ることが出来たのは夢の中の自身のおかげだ。「ありがとう」落ち着いたのか口付けをひとつ残し、再び彼は眠りに落ちた。
🍭「ねー。まさか浮気とかしてないよね?」起き抜けの冷たい声は心臓に悪い。有り得ないと切り捨てればいつもの彼に戻り「だよねー!よかったぁ!ヤな夢見ちゃってさー、すっごい気分悪いの」と胸許に頭を押し付けてきた。そう言う割に内容を聞かせてはくれずちょっとモヤモヤ。「えー?うん…僕と君に関する悲しい話。思い出したくもないから話してあげなーい!」夢は話してしまえば正夢にはならない、なんて話があった気もするが止めておこう。「もうちょっと寝よっか」先程よりも近い距離で。
📚「……という夢を見まして。正夢になったらどうしましょう」どうしましょうと身を寄せる表情は妙に安らかで、いっそ邪な気持ちさえ見て取れる。結婚するならば是非この高尚な嘘吐きとお願いしたいが、彼はどう思っているのだろう。時折感じる、欲しいのは身体だけなのではないかという不安。「ねぇ、聞いてます?」寝起きの脳みそは彼の声により現実に引き戻された。聞いていなかったことを素直に告げれば「だから、小生以外と結婚するとか……嘘でも許しませんからね!」。本心と受け取ってもらえていないなんてこと、彼は知る由もない。
🎲「あーヤな夢見た」いつもより早く起きてきた彼は隣にどさっと腰を下ろした。彼女はどんな夢か聞かせてもらおうと口を開きかけたが「お前が結婚する夢」という彼の言葉に遮られる。「しかも相手俺じゃねーの。まじ最悪」なるほど、不機嫌な顔も納得だ。だが猫のように自由気ままな彼の心が自身にしっかりと向いているなど、彼女は嬉しいことこの上ない。思わず溢した笑みは当然の如く目に留まり「何笑ってんだよ」と彼は噛み付く。愛されてるなって、なんて甘い言葉をかけながらキスをすれば、彼は忽ち赤くなってしまった。「……ったりめーだろ、ばか」
💉「こっち来て」寝惚けた声が彼女を呼ぶ。広いベッドの上から上へ。長い髪にソッと触れ、どうしました?と甘い声を掛ける。腰に回された腕には“もっと此方へ”と言わんばかりに力が込められた。されるがままに身を寄せ、2人の距離はゼロになる。「君を幸せに出来るのは私だけ…と思うのは自惚れかな?」ぽつりと呟かれた愛の告白とも取れる其れに、彼女の身体は熱くなる。先生以外には居ないと当然の如く返せば、艶っぽい唇が嬉しそうに湾曲した。「そうだよね」その唇はそのまま重なる。何がどうしてこうなったかは知らず仕舞いだが、彼の愛で満たされるのは酷く心地良い。
🍸「っちょー!聞いてよ!夢ン中で○○ちゃんが知らねー男と結婚しちゃったの!」ボサボサの頭でだるだるのスウェット。店でトップを張るホストとは思えないこの姿を目に出来るのは恋人の特権だ。膝に纏わり付き慰めを請う様を目に出来るのもまた、恋人の特権だ。柔らかな髪に指を通しグジャりとすれば「髪崩れっし〜!」などと言うが、全く以てセットなどされてはいない。「そんでさぁ、俺っち思うんだけど…こんな気持ちになんのってぇ……」これはもしかしてと身構えたが「俺っちが○○ちゃんのことめーっちゃ好きってことじゃんね!」と頬にキスをされ終わった。高望みは良くない。
👔「……俺と結婚しませんか」偶の休日、朝寝坊。陽も南天しかけたお昼時、緩慢な動きで部屋から這い出てきた彼はぼそりと告げた。あまりに突然であったが為に、歓喜や驚きよりも先に何事かと問えば「お前のこと…夢の中で知らん男に取られました」と力無く言う。だから寝起きから涙の跡があるのか。甘やかさないよう心掛けていたがこればかりは仕方がない、大丈夫だよと背中を摩り、ソファで隣り合い頭を撫でる。「こんな男でゴメン」と呟く彼にそんな貴方が好きだと言う。潤んだ瞳は唇を求め、求められるがままに唇を重ねた。“こんな男”に惚れられ惚れてここまで来たのだ、最期まで添い遂げようじゃないか。「…さっきの返事、聞かせてくれない?」熱を帯びた瞳は彼女を射抜いて放さない。
2️⃣「なー。○○ちゃん、ホントに俺が18になるまで待っててくれる?」年上の彼女は日々結婚を気にしている。そんなことは彼だって気付いていたし、そもそもこんな夢を見たのは床に乱雑に積まれた数々の結婚情報誌のせいもあるはずだ。彼女は待つよと答えたが、「俺のこと待たなくてもいいんたよ」などと心にもない言葉が彼の口を割る。そして即座に異変は露呈し、夢の全貌を語る羽目に。「だから○○ちゃんももうちょいさ……俺のこと安心させてよ」
3️⃣「……べ、別に何もないです」明らかに何かあったくせに、今日もまた誤魔化そうとする。不機嫌なのか悲しいのか、女子宛らの感情表現にはある種感服だ。「だから…なんでもないですって」頑なに拒む彼を胸元に抱き、これでもかと言わんばかりに力を込める。薄っすらと高揚した頬に満足を覚えた頃「貴女が結婚する夢を見ました」と告げられた。そして続く「僕以外の男と」という言葉。合点がいき、先程よりも優しく包み込むように腕を回し直した。「……苦しいです」それでも押し退けない事実こそが彼の気持ちなのだろう。
🐴「おい。夢の中だろうと俺様以外の男と結婚するなんて許されると思ってんのか」言い掛かりだ。話をしっかり聞き直したが、やはりこれはとんでもない言い掛かりだ。そんな男は身に覚えがないし、彼女には彼以外考えられない。仕方ない人だと頭を膝に乗せてやり、白く光る手触りの良い髪を撫で付ける。「なあ。俺との結婚はぶっちゃけ、……アリなのかよ」彼女の顔に腕を伸ばし、引き寄せるようにして唇を重ねれば、答えの代わりに拙い動きで舌が捻じ込まれた。「…ふーん」赤い瞳は満足げに歪む。
🐰「あー…まあ……寝覚めが悪ィだけだ、気にすんな」いつもより早く起きいつもは飲まないホットココアを飲んでいるなど、本当に寝覚めの悪さだけが原因なのだろうか。どうかしたかと猫撫で声で問い掛けながら身体に触れたが「そういう気分じゃねぇ」と一蹴された。同じくココアを手に隣へ。何を言うでもなく様子を窺う。「……どこにも行くんじゃねぇぞ」の一言にはなんの話かと聞きたいところだがやめておいた。後から聞かされた話では、何やら夢を見たのだという。最近やけに引っ付いて眠るのはそういうことかと、ひとり合点がいった。
🐦起きて一言、「……何処にも行かないでくれ」。何のことかはわからないが、何処にも行かないと返した。身体に回された腕にはぎゅっと力が込められ、2人の距離はグッと縮まる。「○○が…見知らぬ男と結婚してしまったんだ。小官の目の前で。呼べども振り返ってはもらえず…別れさえも碌に交わせなかった」突然何の話かとも思ったが十中八九夢の話だ。短い髪に指を這わせ頭を撫でる。この屈強な彼でさえそのような事に胸を痛めるのか。それを知ることが出来たのは夢の中の自身のおかげだ。「ありがとう」落ち着いたのか口付けをひとつ残し、再び彼は眠りに落ちた。
🍭「ねー。まさか浮気とかしてないよね?」起き抜けの冷たい声は心臓に悪い。有り得ないと切り捨てればいつもの彼に戻り「だよねー!よかったぁ!ヤな夢見ちゃってさー、すっごい気分悪いの」と胸許に頭を押し付けてきた。そう言う割に内容を聞かせてはくれずちょっとモヤモヤ。「えー?うん…僕と君に関する悲しい話。思い出したくもないから話してあげなーい!」夢は話してしまえば正夢にはならない、なんて話があった気もするが止めておこう。「もうちょっと寝よっか」先程よりも近い距離で。
📚「……という夢を見まして。正夢になったらどうしましょう」どうしましょうと身を寄せる表情は妙に安らかで、いっそ邪な気持ちさえ見て取れる。結婚するならば是非この高尚な嘘吐きとお願いしたいが、彼はどう思っているのだろう。時折感じる、欲しいのは身体だけなのではないかという不安。「ねぇ、聞いてます?」寝起きの脳みそは彼の声により現実に引き戻された。聞いていなかったことを素直に告げれば「だから、小生以外と結婚するとか……嘘でも許しませんからね!」。本心と受け取ってもらえていないなんてこと、彼は知る由もない。
🎲「あーヤな夢見た」いつもより早く起きてきた彼は隣にどさっと腰を下ろした。彼女はどんな夢か聞かせてもらおうと口を開きかけたが「お前が結婚する夢」という彼の言葉に遮られる。「しかも相手俺じゃねーの。まじ最悪」なるほど、不機嫌な顔も納得だ。だが猫のように自由気ままな彼の心が自身にしっかりと向いているなど、彼女は嬉しいことこの上ない。思わず溢した笑みは当然の如く目に留まり「何笑ってんだよ」と彼は噛み付く。愛されてるなって、なんて甘い言葉をかけながらキスをすれば、彼は忽ち赤くなってしまった。「……ったりめーだろ、ばか」
💉「こっち来て」寝惚けた声が彼女を呼ぶ。広いベッドの上から上へ。長い髪にソッと触れ、どうしました?と甘い声を掛ける。腰に回された腕には“もっと此方へ”と言わんばかりに力が込められた。されるがままに身を寄せ、2人の距離はゼロになる。「君を幸せに出来るのは私だけ…と思うのは自惚れかな?」ぽつりと呟かれた愛の告白とも取れる其れに、彼女の身体は熱くなる。先生以外には居ないと当然の如く返せば、艶っぽい唇が嬉しそうに湾曲した。「そうだよね」その唇はそのまま重なる。何がどうしてこうなったかは知らず仕舞いだが、彼の愛で満たされるのは酷く心地良い。
🍸「っちょー!聞いてよ!夢ン中で○○ちゃんが知らねー男と結婚しちゃったの!」ボサボサの頭でだるだるのスウェット。店でトップを張るホストとは思えないこの姿を目に出来るのは恋人の特権だ。膝に纏わり付き慰めを請う様を目に出来るのもまた、恋人の特権だ。柔らかな髪に指を通しグジャりとすれば「髪崩れっし〜!」などと言うが、全く以てセットなどされてはいない。「そんでさぁ、俺っち思うんだけど…こんな気持ちになんのってぇ……」これはもしかしてと身構えたが「俺っちが○○ちゃんのことめーっちゃ好きってことじゃんね!」と頬にキスをされ終わった。高望みは良くない。
👔「……俺と結婚しませんか」偶の休日、朝寝坊。陽も南天しかけたお昼時、緩慢な動きで部屋から這い出てきた彼はぼそりと告げた。あまりに突然であったが為に、歓喜や驚きよりも先に何事かと問えば「お前のこと…夢の中で知らん男に取られました」と力無く言う。だから寝起きから涙の跡があるのか。甘やかさないよう心掛けていたがこればかりは仕方がない、大丈夫だよと背中を摩り、ソファで隣り合い頭を撫でる。「こんな男でゴメン」と呟く彼にそんな貴方が好きだと言う。潤んだ瞳は唇を求め、求められるがままに唇を重ねた。“こんな男”に惚れられ惚れてここまで来たのだ、最期まで添い遂げようじゃないか。「…さっきの返事、聞かせてくれない?」熱を帯びた瞳は彼女を射抜いて放さない。