#hpmiプラスまとめ(201811)
両片想いの子を送り届けると部屋に男(兄弟)が…!
2018/11/18 17:441️⃣「え……誰…おに……お兄ちゃん?!どどどどうも!妹さんとお付き合いさせて頂く予定の山田一郎という者です!」とりあえず名刺を渡し、妙なことを口走ったと気付く。「あっいや、今のはちょっと忘れといて?」こんな勢い任せの告白は予定外。とにかく忘れてほしい。お兄さんなら、ということで安心して帰宅。先の失言をどうか彼女が忘れてくれますように。「はぁ…バッセンでも行ってスカッとするか!」
2️⃣「は?誰こいつ……お、お兄さまァ?!」こいつとか行っちゃったよ〜と内心パニック。そういえば以前そんな話をしていた気もする。「あ、あー……じゃあ俺は帰ろうかな…あはは」居づらいのでと帰ろうとしたが、上がって行きなよとお兄さま。兄という立場の人間にはなんだか従ってしまう。3人で談笑し、そのままお泊まり。酒の入ったお兄さまから色々聞けちゃってラッキー。「まじすか?俺脈アリ?じゃ、じゃあ…告っちゃおうかな……なんて…」
3️⃣「へぇ。彼氏、いたんですね。え?弟?あっ…そうなんだ……へ、へー」兄達とは違い、すぐに打ち解けるなど苦手中の苦手。当たり障りなく「○○中学の山田三郎です」とだけ挨拶。2人とも固〜いなどと彼女は茶化すけれど、たぶん弟も弟で彼を敵対視している。その証拠に弟からは帰っていいぞと促された。「…え?帰りませんけど?お茶、頂くんです。ね!○○さん!」ムキになって部屋へ上がり込み、ピリピリとした空気の中で不穏なティータイムを楽しんだ。
🐴「おい誰だコイツ……弟いたのかよ」自身にも妹がいる為なんとなく微笑ましい気持ちに。道すがらせがまれ買ったプリンを掲げ「お前も食うか?」。もちろん買ったのは2つ。そこはお兄ちゃんだしと我慢。「あ?別に甘いもん好きじゃねぇから俺はいいんだよ」こんなこと、昔もよく言ったっけ。弟が寝付き2人きりになった時、彼女から少しだけ心配された。「…ちょっと妹のこと思い出してただけだ。何もねぇよ」日付が変わる少し前、まだ彼女ではない女に何もせず、ごく普通に部屋から去った。
🐰「お前、男居たんだな。あ?弟ォ?!」夜の街に響き渡る彼の声。紹介するからと部屋に通され、地味に初訪問を果たす。お茶を飲みながら歓談。「それにしても似てねぇな」クール系の姉、可愛い系の弟、といった感じ。逆の方が良かったなどと2人は言うが、彼としてはどちらでも構わない。別に外見だけが好きなわけではないし。「……あ?ガキてめぇ…す、好きなわけねぇ……だろ」見え見えの照れ隠しに、彼女はひっそり赤面した。
🐦「随分可愛らしい恋人だな……そうか、弟か」息をするように糾弾し、息をするように納得。自己紹介を済ませ3人で卓を囲む。「では姉さんは彼氏はいないと」彼女は止めるが、弟から情報をどんどん引き出していく彼。「つまり…君は小官が姉さんと付き合っても構わないということだな?」最早公開告白。これには弟も驚いていたが、歓迎っすとあっさり。「よし。ならばあとは○○の返事だけだ」展開の早さに唖然とした。
🍭「誰」声ひっく!と思わず突っ込めば「えへー☆ついやっちゃった♪」などと通常運転に。弟だと告げれば「先言っといてよねー!びっくりしちゃったじゃん!」。驚くと素が出るのか、そんなことをぼんやりと考える。「弟くん彼女は?へー!どんな子?」ぐいぐい距離を縮めてあっという間に仲良し。外堀から埋めるというわけではないけれど、これで彼女に関する情報源が増えた。彼としてはとりあえず一歩前進。「なーんか手強いんだよなぁ」
📚「どちら様です?」にっこり。人付き合いの不得手な彼だからこそ、ここぞとばかりに笑顔。それと牽制。兄ですと言われ「そう!お兄様!」と突然元気に。「お兄様、うんうん。良く似ていらっしゃる。あっ申し遅れました。小生はしがない小説家、夢野幻太郎と申します。以後お見知り置きを。それはそれは末永く」饒舌に捲し立て握手。こういうのは流石というか、なんというか。それよりも“末永く”だなんて期待してしまう。
🎲「お前一人暮らしじゃなかったっけ?」先程までの笑顔は引っ込み、真顔かつ声は暗い。が、兄であると告げられパッと笑顔が戻る。「兄ちゃんいたんだ!へー!どうよ一杯!」相手の懐に潜り込むのはやはり上手い。あっという間に兄と仲良くなり、妹と付き合っちまえよ的雰囲気に。「いやー、俺と付き合おうって言ってんすけどね?あっまだ言ってなかったかも〜 !」初耳だし、酷く酔っているようなので聞き流した。翌日「返事は?」と聞かれたが、これにもまた知らんぷりをしておいた。ちゃんと告げて欲しいから。
💉「困るなぁ。こういうことは先に言っておいてくれないと……そう、弟さんが居るんじゃ手土産くらい、ね?」弟と告げられる前までは当然彼氏と思っていた。言われて慌てて方向転換。恰も元々そう思っていましたと言わんばかりの口ぶりは流石。弟がいるうちにまた会いに来ると言い残しその日は帰宅。「危なかった…大人気ない発言をする男だと思われてしまうところだった……」彼のルックスに気圧され、“気の利く大人”としか思われていなそう。
🍸「ちょい待った!この人誰!えっあっ弟くん?へー!確かに言われたら似てっかもー!俺っち〜」いつも通り自己紹介。相手が男の子だから高いテンションで絡んでいく。一緒にお酒を飲んで3人で大盛り上がり。「えー!○○ちゃん今彼氏いねぇのぉ?んじゃーあ!俺っちが立候補しますっす〜!」ひふみんなら俺も歓迎〜な弟と、また言ってる〜な彼女。お酒には強いくせに、お酒が入る度に言う。いい加減素面で聞かせてほしい。
👔「え…………あ、あぁ…弟さん、ですか!初めまして、私…」律儀に名刺。カンノンザカってすげぇ名前っすね!姉ちゃん苗字好きじゃねぇし嫁にしてもらえよ!と弟がノリノリ。「ぜ、是非!」と営業マンが出てしまう彼。「あっいや今のは違くて…いや違くはないんだけど……ちょっと待って違うんだ…」一人で混乱している彼を促し、3人で飲み直し。弟は都合良く先に寝落ち。2人きりになり「さっきの……今はちょっと忘れといて」。後でちゃんと、言い直したいから。