#hpmiプラスまとめ
パジャマとして貸してくれる服
2019/10/19 11:011️⃣高校時代のジャージ
「やっぱ着てもらいたいじゃん?」と言うなりスマホのカメラを起動。よく見れば彼も高校時代のジャージを身に付けている。「自撮りってこれでいいんだっけ?」不慣れな手付きでインカメラを構えた彼は肩を組み一枚。「……待ち受けにしよ」と小声でぼそり。え?といった様子の彼女に「えっあっ…いや……彼ジャー…的な……」と赤面しながら目を逸らした。「いーじゃんよ。俺、彼ジャー憧れだったし」高校時代の思い出はアルバイトとTDDが大半なのだろうか。揃いのジャージを着た彼は嬉しそうにしている。だが、「っつーことで今度はセーラーかブレザーよろしくな!」の一言で彼女の微笑ましい気持ちは消え失せた。
2️⃣私服のTシャツ(割と新品なやつ)
男臭いとか言われた日には一瞬でハートブレイク。けれど新しい服を用意するのもまた童貞くさいと言われそうで…と彼は“比較的新しい服”を見繕い用意していた。「はぁ?ちゃんと洗ってっし」なんなら高い柔軟剤使ったし。そう思いながらもそわそわ。洗濯機が臭ければ洗濯物も匂うという。彼の心配を他所に彼女は袖の匂いを嗅いでいる。これが山田家の香りとかなんとか言いながら。「か、嗅ぐな!ばか!」真っ赤になっている彼の目を見据え暫し無言。「ンだよ…い、言いたいことあるなら……言えよ…」けれど、彼女が抱いているのはきっと、同じ匂いだとか良い匂いだとかそんなところ。良いムードなのに勿体無い。
3️⃣新品のパジャマ(女物)
「べ、別に用意してたわけじゃないですし…たまたま家にあっただけですから」目を逸らしながら彼はそう言った。女物のパジャマがたまたま家に…?と彼女は不審に思うけれど、気を利かせて買っておいてくれたのだと気付き素直に感謝。「……なにか?」ニヤニヤしている彼女に対し、不貞腐れながらそう問うた。彼女はわざと耳元に顔を寄せ、こういうのが好きなんだね、と甘ったるく告げた。「べっ別に!そうじゃなくて!えっと…そう!安かったんです!それ!たまたま安売りになってたんですよ!」そうそうたまたま。ホントに偶然、この夏の新作が安くなってたんですよ。神童が言うんだから、きっとそうなんです。。
🐴Tシャツ(普段から部屋着にしてるやつ)
「あー…これでいいか?いいよな?」寝るだけだし、と普段から部屋着にしているTシャツを投げ渡した。しかし流石に男物。胸元ははだけているし、ワンピースより少し短いくらいの丈では座るに座れない。彼は気付かず、「どうかしたか?」とタバコを手に取る。嫌なら脱げとでも言われる方が困る、そう考えた彼女は彼の隣に腰を下ろした。途端に彼はタバコの煙に噎せたのか、ゲホゲホと大きく咳き込んだ。「……ッ!バカお前、丸見えじゃねえかよ!これでも持っとけ!」腹部に押し付けるようにしてクッションを手渡され、目を背けたままの彼の気持ちを汲み下腹部を隠すように抱え込む。「…あーその……なんだ………今日、ど、どうよ」耳が赤いなんて、いつになくウブな様子の彼が見られてちょっとラッキー。その場でゆっくりと戯れスタート。
🐰自分用のパジャマ(ストック)
図らずもお揃い。「似合ってるぞ。俺ほどではないがな」とタバコを咥えた彼のパジャマは手触りの良いシルク製。肌触りは最高だが、このテカテカのデザインが似合って嬉しいのだろうかと彼女は些か疑問を抱く。けれどまあ、彼にはよく似合っていると思う。タバコを片手に口付けた彼は彼女の身体にもそっと触れる。「…お前……いつもこんな良い肌触りの俺に触れているのか?」わざとらしいリアクションはウケを狙っているのか否か、イマイチわからない。滑りの良い生地が身体に触れるのはこそばゆく、彼女は思わず彼を押し退けた。「……あ?我慢できねぇなら今すぐ抱いてやるから安心しろ」逃しはしないと腰に手を回した彼は深く口付け、瞳を湾曲させる。「イイだろ、シルク生地」もしかして貴方こそ癖になってる…?だなんてとても聞けない。
🐦白地のTシャツ
「こんな物しか無くてすまない」彼の貸してくれたTシャツはワンピースのように彼女の身体をすっぽりと覆った。とはいえ白は内側を透かして見せる。そんな仲ではあるけれど、恥ずかしさから彼女は思わず体育座りでさり気なく身体を隠す。自身の服を羽織るのは恥ずかしがっているだとか意識しているかのようで何故か気が引けた。そんな落ち着かない様子の彼女に気付き、「何か羽織る物を探してこよう」と彼は荷物を漁っている。そっと肩に上着を掛けて、ついでかのように頬にキスをした。「…嫌、だったか?」青色の瞳は焚き火を映し、温かな色を放っている。そのキラキラと見つめ合っては、たとえ嫌であったとしても拒否は出来なかっただろう。もちろん、嫌なはずはないのだけれど。星空の下でキスをして、他愛ない話を夜が明けるまで繰り返した。
🍭もちろん自社ブランド
「っじゃーん!これぜーったい○○ちゃんに似合うと思ってサンプル残しといたんだー!早く着て見せてー!」それを着たなら「次はこれ!」「今度はこっち!」と突発的にファッションショー開始。「んー。でもやっぱぁ、これが一番かなぁ」と着替え途中、下着の状態の彼女にキスをした。そして、赤面している彼女に「なーんちゃって☆」と次の服を手渡す。「ちなみにそれは新作だから、いくら○○ちゃんでもSNS厳禁だからね!載せたらぁ……脱いでもらうから」最後の低い声はどういう意味なのか問うのはやめた。それに、どうせこの後はベッドルームで脱いでしまうのだから。「やっぱ最初のが似合ってたかなぁ。あ!そうだ、今度ちゃんと採寸させて!え?えっちなこと?しないよもう!○○ちゃんのえっち!」この後散々するくせに!
📚自称“たまに着る”Tシャツ
「小生より似合ってますね」嘘と言ってほしいデザインの謎Tシャツ。こんなのどこで買ったの、と言いかけてやめた。本当にたまに着ているのだとしたら、そしてごく普通に趣味なのだとしなら、それは流石になんだか申し訳ない。そんな彼女の逡巡を他所に、そわそわとした様子の彼は唐突に切り出す。「ところで…我が家に貴女の服を置いておくというか、我が家の荷物を増やすというか……えっとあの…いや…持って帰るのも面倒というか取りに来るのも御足労かけてしまうというか……つまりその………えっと…………ここに…だからその……住む…そう……す、住んでしまってはどうです?」なんとも歯切れの悪い同棲のお誘い。回りくどいなーと彼女はぼんやり。「ちょっと、なんとか言ってくださいな」頬を抓る指は温かく、彼の頬は真っ赤に染め上がっていた。
🎲むしろ「貸して下さ〜〜〜い!」
177cmの成人男性がマトモに着られる服など当然あるはずもなく、一番大きいであろうTシャツをとりあえず手渡した。「さんきゅ!」と早速着たはいいが案の定チビT化。2人で大笑いした後「んー、まあ俺とお前だし!着てなくても問題ねぇだろ!な!」とTシャツを脱ぎ捨て、躊躇なく彼は半裸でベッドに潜り込んだ。寒くないかと問う彼女に「寒いっつったらどうなる?」とニヤり。彼女は内心やってしまったと思いながらも彼に抱き着いた。「へへ」と嬉しそうに笑うものだから何も言えない。けれど脚にはなにやら硬い物が当たっている。敢えてスルーしていたというのに、彼は耳元で「なぁ、しない?」と優しい声を投げかけてきた。この状況でどう断れと。そう思いながらも彼女は当然拒否ふしない。「俺とお前でこんなかっこで、することなんて1つじゃん?」初めからその気だった?なんて、問いはしない。
💉白衣でいいかい?
彼らしいのか彼らしくないのか、ちょっとした茶目っ気を発揮。断ればごく普通にシャツを手渡された。シャツワンピ…と呼ぶには大きすぎるけれど、丈の割に細身なのはオーダーメイドたからなのだろう。窓を姿見代わりにしていると、背後からハグしてきた彼と目が合った。「似合ってるよ」そう耳元で囁き、そのままがぶがぶと優しい牙が耳をなぞる。窓に映る彼女の表情を確認し、彼は寝室へと促した。「え?ここで?ダーメ。君はすぐに眠くなってしまうのだから、ちゃんと寝室で。ね?」そう言った彼は華奢な身体で軽々と彼女を抱え上げた。「意外かい?私だって医師…否、男なんだ。君くらい抱き抱えられるよ」ぎゅ、と腹部に顔を押し当て、彼の温もりと匂いを感じ取る。この後は今以上にひとつになれるのかと、邪な想いを抱きながら。
🍸パーカー
「ちょい暑いかもだけど…その……ね?」漸く慣れた彼女といえど、まだまだ薄い服や女体には抵抗がある。とはいえ彼の服では長袖は萌え袖に。思っていたよりも全体的に布が余っていて、自身とのサイズ感の違いに寧ろドキドキ。「や、やっぱ、半袖にする…?!」と立ち上がった彼はクローゼットを漁っている。「貸せそうな服ないよ〜!」と一人でワタワタ。可愛いなあと彼女はぼんやり。パーカーに顔を埋めた彼女から服の匂いについて何やら言われ更にワタワタ。「え?!おおお、俺っちの匂いがする?!どど、どうしよ、とりまファブリ○ーズしとく?!」そうじゃない!と思いながらも可愛いので否定はしない彼女。唐突に、「…そんな匂う?」と顔を近付けパーカーを嗅いできた彼。突然の美顔に驚き顔を逸らした彼女を「え!何?!」と彼が追う。そんな、まるで小学生かのようなやり取りは暫く続いた。
👔Tシャツ
袖を通した彼女はとりあえずびっくり。なんだこの凶悪なデザインは…と。彼にチラと目をやれば同じような服を着ていて「あ、これ、俺が昔好きだったバンド…」と少し恥ずかしそうに教えてくれた。その日はそのバンドの曲を流しながら酒盛り。「俺にもヤンチャに憧れた時代くらいあったんだよ…」なんて、要らない言い訳も添えて。その後は学生時代の話題になり、酒も手伝い何故か彼は号泣。最終的には彼女の胸に顔を押し当てて「お前と出会えでよがっだ〜!!!」などと近所迷惑。そして、背中をとんとんされているうちに眠ってしまう。翌朝、彼女にしがみ付いている自身の状況、酒の缶が散らかった惨状に引き笑い。「……何やってんだ俺は」 でもまあ、久しぶりによく眠れた。横になり、彼女の顔を見つめながらもう一眠り。まだまだ共に眠っていたい。
「やっぱ着てもらいたいじゃん?」と言うなりスマホのカメラを起動。よく見れば彼も高校時代のジャージを身に付けている。「自撮りってこれでいいんだっけ?」不慣れな手付きでインカメラを構えた彼は肩を組み一枚。「……待ち受けにしよ」と小声でぼそり。え?といった様子の彼女に「えっあっ…いや……彼ジャー…的な……」と赤面しながら目を逸らした。「いーじゃんよ。俺、彼ジャー憧れだったし」高校時代の思い出はアルバイトとTDDが大半なのだろうか。揃いのジャージを着た彼は嬉しそうにしている。だが、「っつーことで今度はセーラーかブレザーよろしくな!」の一言で彼女の微笑ましい気持ちは消え失せた。
2️⃣私服のTシャツ(割と新品なやつ)
男臭いとか言われた日には一瞬でハートブレイク。けれど新しい服を用意するのもまた童貞くさいと言われそうで…と彼は“比較的新しい服”を見繕い用意していた。「はぁ?ちゃんと洗ってっし」なんなら高い柔軟剤使ったし。そう思いながらもそわそわ。洗濯機が臭ければ洗濯物も匂うという。彼の心配を他所に彼女は袖の匂いを嗅いでいる。これが山田家の香りとかなんとか言いながら。「か、嗅ぐな!ばか!」真っ赤になっている彼の目を見据え暫し無言。「ンだよ…い、言いたいことあるなら……言えよ…」けれど、彼女が抱いているのはきっと、同じ匂いだとか良い匂いだとかそんなところ。良いムードなのに勿体無い。
3️⃣新品のパジャマ(女物)
「べ、別に用意してたわけじゃないですし…たまたま家にあっただけですから」目を逸らしながら彼はそう言った。女物のパジャマがたまたま家に…?と彼女は不審に思うけれど、気を利かせて買っておいてくれたのだと気付き素直に感謝。「……なにか?」ニヤニヤしている彼女に対し、不貞腐れながらそう問うた。彼女はわざと耳元に顔を寄せ、こういうのが好きなんだね、と甘ったるく告げた。「べっ別に!そうじゃなくて!えっと…そう!安かったんです!それ!たまたま安売りになってたんですよ!」そうそうたまたま。ホントに偶然、この夏の新作が安くなってたんですよ。神童が言うんだから、きっとそうなんです。。
🐴Tシャツ(普段から部屋着にしてるやつ)
「あー…これでいいか?いいよな?」寝るだけだし、と普段から部屋着にしているTシャツを投げ渡した。しかし流石に男物。胸元ははだけているし、ワンピースより少し短いくらいの丈では座るに座れない。彼は気付かず、「どうかしたか?」とタバコを手に取る。嫌なら脱げとでも言われる方が困る、そう考えた彼女は彼の隣に腰を下ろした。途端に彼はタバコの煙に噎せたのか、ゲホゲホと大きく咳き込んだ。「……ッ!バカお前、丸見えじゃねえかよ!これでも持っとけ!」腹部に押し付けるようにしてクッションを手渡され、目を背けたままの彼の気持ちを汲み下腹部を隠すように抱え込む。「…あーその……なんだ………今日、ど、どうよ」耳が赤いなんて、いつになくウブな様子の彼が見られてちょっとラッキー。その場でゆっくりと戯れスタート。
🐰自分用のパジャマ(ストック)
図らずもお揃い。「似合ってるぞ。俺ほどではないがな」とタバコを咥えた彼のパジャマは手触りの良いシルク製。肌触りは最高だが、このテカテカのデザインが似合って嬉しいのだろうかと彼女は些か疑問を抱く。けれどまあ、彼にはよく似合っていると思う。タバコを片手に口付けた彼は彼女の身体にもそっと触れる。「…お前……いつもこんな良い肌触りの俺に触れているのか?」わざとらしいリアクションはウケを狙っているのか否か、イマイチわからない。滑りの良い生地が身体に触れるのはこそばゆく、彼女は思わず彼を押し退けた。「……あ?我慢できねぇなら今すぐ抱いてやるから安心しろ」逃しはしないと腰に手を回した彼は深く口付け、瞳を湾曲させる。「イイだろ、シルク生地」もしかして貴方こそ癖になってる…?だなんてとても聞けない。
🐦白地のTシャツ
「こんな物しか無くてすまない」彼の貸してくれたTシャツはワンピースのように彼女の身体をすっぽりと覆った。とはいえ白は内側を透かして見せる。そんな仲ではあるけれど、恥ずかしさから彼女は思わず体育座りでさり気なく身体を隠す。自身の服を羽織るのは恥ずかしがっているだとか意識しているかのようで何故か気が引けた。そんな落ち着かない様子の彼女に気付き、「何か羽織る物を探してこよう」と彼は荷物を漁っている。そっと肩に上着を掛けて、ついでかのように頬にキスをした。「…嫌、だったか?」青色の瞳は焚き火を映し、温かな色を放っている。そのキラキラと見つめ合っては、たとえ嫌であったとしても拒否は出来なかっただろう。もちろん、嫌なはずはないのだけれど。星空の下でキスをして、他愛ない話を夜が明けるまで繰り返した。
🍭もちろん自社ブランド
「っじゃーん!これぜーったい○○ちゃんに似合うと思ってサンプル残しといたんだー!早く着て見せてー!」それを着たなら「次はこれ!」「今度はこっち!」と突発的にファッションショー開始。「んー。でもやっぱぁ、これが一番かなぁ」と着替え途中、下着の状態の彼女にキスをした。そして、赤面している彼女に「なーんちゃって☆」と次の服を手渡す。「ちなみにそれは新作だから、いくら○○ちゃんでもSNS厳禁だからね!載せたらぁ……脱いでもらうから」最後の低い声はどういう意味なのか問うのはやめた。それに、どうせこの後はベッドルームで脱いでしまうのだから。「やっぱ最初のが似合ってたかなぁ。あ!そうだ、今度ちゃんと採寸させて!え?えっちなこと?しないよもう!○○ちゃんのえっち!」この後散々するくせに!
📚自称“たまに着る”Tシャツ
「小生より似合ってますね」嘘と言ってほしいデザインの謎Tシャツ。こんなのどこで買ったの、と言いかけてやめた。本当にたまに着ているのだとしたら、そしてごく普通に趣味なのだとしなら、それは流石になんだか申し訳ない。そんな彼女の逡巡を他所に、そわそわとした様子の彼は唐突に切り出す。「ところで…我が家に貴女の服を置いておくというか、我が家の荷物を増やすというか……えっとあの…いや…持って帰るのも面倒というか取りに来るのも御足労かけてしまうというか……つまりその………えっと…………ここに…だからその……住む…そう……す、住んでしまってはどうです?」なんとも歯切れの悪い同棲のお誘い。回りくどいなーと彼女はぼんやり。「ちょっと、なんとか言ってくださいな」頬を抓る指は温かく、彼の頬は真っ赤に染め上がっていた。
🎲むしろ「貸して下さ〜〜〜い!」
177cmの成人男性がマトモに着られる服など当然あるはずもなく、一番大きいであろうTシャツをとりあえず手渡した。「さんきゅ!」と早速着たはいいが案の定チビT化。2人で大笑いした後「んー、まあ俺とお前だし!着てなくても問題ねぇだろ!な!」とTシャツを脱ぎ捨て、躊躇なく彼は半裸でベッドに潜り込んだ。寒くないかと問う彼女に「寒いっつったらどうなる?」とニヤり。彼女は内心やってしまったと思いながらも彼に抱き着いた。「へへ」と嬉しそうに笑うものだから何も言えない。けれど脚にはなにやら硬い物が当たっている。敢えてスルーしていたというのに、彼は耳元で「なぁ、しない?」と優しい声を投げかけてきた。この状況でどう断れと。そう思いながらも彼女は当然拒否ふしない。「俺とお前でこんなかっこで、することなんて1つじゃん?」初めからその気だった?なんて、問いはしない。
💉白衣でいいかい?
彼らしいのか彼らしくないのか、ちょっとした茶目っ気を発揮。断ればごく普通にシャツを手渡された。シャツワンピ…と呼ぶには大きすぎるけれど、丈の割に細身なのはオーダーメイドたからなのだろう。窓を姿見代わりにしていると、背後からハグしてきた彼と目が合った。「似合ってるよ」そう耳元で囁き、そのままがぶがぶと優しい牙が耳をなぞる。窓に映る彼女の表情を確認し、彼は寝室へと促した。「え?ここで?ダーメ。君はすぐに眠くなってしまうのだから、ちゃんと寝室で。ね?」そう言った彼は華奢な身体で軽々と彼女を抱え上げた。「意外かい?私だって医師…否、男なんだ。君くらい抱き抱えられるよ」ぎゅ、と腹部に顔を押し当て、彼の温もりと匂いを感じ取る。この後は今以上にひとつになれるのかと、邪な想いを抱きながら。
🍸パーカー
「ちょい暑いかもだけど…その……ね?」漸く慣れた彼女といえど、まだまだ薄い服や女体には抵抗がある。とはいえ彼の服では長袖は萌え袖に。思っていたよりも全体的に布が余っていて、自身とのサイズ感の違いに寧ろドキドキ。「や、やっぱ、半袖にする…?!」と立ち上がった彼はクローゼットを漁っている。「貸せそうな服ないよ〜!」と一人でワタワタ。可愛いなあと彼女はぼんやり。パーカーに顔を埋めた彼女から服の匂いについて何やら言われ更にワタワタ。「え?!おおお、俺っちの匂いがする?!どど、どうしよ、とりまファブリ○ーズしとく?!」そうじゃない!と思いながらも可愛いので否定はしない彼女。唐突に、「…そんな匂う?」と顔を近付けパーカーを嗅いできた彼。突然の美顔に驚き顔を逸らした彼女を「え!何?!」と彼が追う。そんな、まるで小学生かのようなやり取りは暫く続いた。
👔Tシャツ
袖を通した彼女はとりあえずびっくり。なんだこの凶悪なデザインは…と。彼にチラと目をやれば同じような服を着ていて「あ、これ、俺が昔好きだったバンド…」と少し恥ずかしそうに教えてくれた。その日はそのバンドの曲を流しながら酒盛り。「俺にもヤンチャに憧れた時代くらいあったんだよ…」なんて、要らない言い訳も添えて。その後は学生時代の話題になり、酒も手伝い何故か彼は号泣。最終的には彼女の胸に顔を押し当てて「お前と出会えでよがっだ〜!!!」などと近所迷惑。そして、背中をとんとんされているうちに眠ってしまう。翌朝、彼女にしがみ付いている自身の状況、酒の缶が散らかった惨状に引き笑い。「……何やってんだ俺は」 でもまあ、久しぶりによく眠れた。横になり、彼女の顔を見つめながらもう一眠り。まだまだ共に眠っていたい。