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#hpmiプラスまとめ

貰った合鍵で中に入り、料理をしていた彼女

2019/10/19 11:00
1️⃣「あ…えと……た、ただいま」照れ気味の彼に向け、せっかく合鍵貰ったから、と彼女ははにかんだ。荷物も片さずに彼は「どうしよ…めっちゃ嬉しい」と背後から腕を回す。伝わる鼓動よりも彼女の思考は少し離れたところで音を立てている肉に釘付けだ。それに気付いた彼は苦しいほどに抱き締めてからパッと離れた。先程の声が心なしか涙声だったのは幼い日の母の記憶を蘇らせているからかもしれない。「あ、あのさ……その…暇な時でいいから、さ…また来てくれるとその…めっちゃ嬉しい」

2️⃣「お、おー!来てたんだ!」平静を装いながらも笑顔の隠せない彼。本当に来てくれたんだ…という気持ちが抑えきれず思わず破顔。顔がニヤけていると彼女に揶揄われ、「俺も手伝う!」とバタバタ走り去り誤魔化した。使い慣れたエプロンの紐を締めた彼は、「来るなら連絡寄越せよ〜」と手際良く準備を始める。なんかこういうの、付き合ってるって感じだ…という思考と、部屋の惨状は見られていやしないかという不安。そしてゴムの残りはあったか否かという邪な気持ちで上の空。「……ンあ?お、おう、塩な!」手渡したのは砂糖でした。

3️⃣「た、ただいま…」びっくりした後、すぐに照れ臭そうな表情に。兄たち以外の人がこの家で自分を待っていることなどは初めてのことで、彼は反応に戸惑った。料理中の彼女に近付き服の裾を掴み、小さな声で「あの…また来てくれますか?」。まだ帰るとも言っていないどころか食事すら食べていないのに気が早い。というか、案外寂しがりなのだ。食事を終えてからは彼女にくっ付き離れない。最終的には彼女に膝枕をしてもらい、他愛ない会話を交わしながら夢の中へ。しかし目が覚めると彼女は帰った後だった。そしてニヤつく兄達の表情を見て後悔。「お、起こしてくれたらよかったのに!」


🐴「おう。帰った」おかえりなさい、の一言が欲しい彼は大きめの音を立ててキッチンにやってきた。彼女から言葉を掛けられ「ただいま」と同時にキス。「何作ってんだ?カレー?あぁ、作り置きってやつか…別にお前が明日も来れば…いや、なんでもない」俺様のくせに俺様的発言を控えるなどらしくない行動。どうかしたのかと彼女が疑問を口にすれば「いや…こういうのも、悪かねぇな…と思ってだな…」と歯切れが悪い。慣れない言動は照れ臭いのか、滅多に見せない赤面に。「ッ…こっち見んな!」

🐰「なんだ、来てたのか」はい出た〜その言い方良くない!と彼女は糾弾。驚く彼を無視して料理を続けていると腰に腕を回される。「ただいま。き、来てくれて嬉しい」ぎこちない言い方に笑みを零すとそのままキス。のち、一瞬の沈黙。「……おい。キャラじゃねえだろこういうの」化けの皮などとうの昔に脱ぎ捨てているのだ、今更取り繕ったところで互いに滑稽なだけ。堪え切れず笑い出した彼女を見ているうちに彼も釣られて笑い出し、らしくない2つの笑顔が花を咲かせた。「ったく、お前と居ると飽きねえな。これからもよろしく頼むわ」

🐦フラリとキャンプ地に現れた彼女に驚き調理の手を止めた彼。「一人で来たのか?!」急いで駆け寄り怪我の有無を確認。傷一つなく安堵。びっくりさせたくて来たと語る彼女をそっと抱き締めた。「来てくれただけで嬉しい…だが、今後は無理をしないと約束してくれ。いつ何時でも小官が迎えに出向く」夕暮れに紛れて何度も熱いキスをして、漸く彼らしい言葉「やはり、貴殿もソルジャーの素質を備えているようだな」。そして聞きなれない台詞も。「小官の伴侶に相応しい……いや、今の言葉は忘れてくれ」それはちょっと、忘れてなんてあげられない。


🍭「わー!来てくれたんだ!うっれし〜!」わざとらしく背後から抱き着いた彼。手の位置が確実に胸であるがそこはスルー。「ねえ何作ってんのー?僕ホットケーキがいいなぁ☆」そういうぶりっ子いいから、と冷たくあしらわれてしまい拗ねてソファでゴロゴロ。料理を終え近くに座ると、ぎゅっと抱き着いて「ホントは何でも嬉しいよ」と少し低い声。気を取り直していつものトーン。「それより!○○ちゃん、ちょっと痩せたんじゃない?」なるほど、さっきのセクハラは肉感チェック。「ってことでぇ!デザートにホットケーキ作ろ?その後はぁ…えへ♡」

📚「あ……いえ…た、ただいま帰りました」“ただいま”に慣れていない彼は目を逸らしながら赤面した。不慣れな台所での料理に忙しく、あまり自分を見てはくれない彼女。少しムッとして、付き纏っては邪魔をした。すると、危ないからと更にあしらわれる結果に。2人の攻防は続き、遂には「小生のこと、構ってくれないのですか?」とストレートに甘い声で強請る始末。依然として料理に忙しい彼女は手近にあったネギを彼の口に突っ込んだ。「え!何これ辛っ!……ちょ…水ください!水!」

🎲「おー、邪魔してるぞー」そういえば、ドアの前で待たせるのも心苦しいのでと鍵を渡したのだった。ふらふらとした足取りで香ばしい香りに誘われ近付くと、彼のお手製らしき炒飯がこんもり。「こんくらいしか作れねぇんだけど…でも!味は保証するぜ!」と仕事の疲れも吹き飛ぶ笑顔。食べる前から美味しい気がする。彼女が着替えている間に手際良く食卓を整えた彼は正座で待機。その様子を目にした彼女は彼の頭をボサボサと勢い良く撫でた。「…っておい!痛えから!おい!……ま、まあ…いつも世話ンなってるからな…ッおい!いい加減にしろ……!」


💉「ただいま。…君だって疲れているだろうに」と目を細めて憐れむような優しいような、どちらとも付かない表情を浮かべた彼はそのまま自室へ向かってしまった。合鍵を受け取ったとはいえ、いきなり部屋に上がり込み料理を作るなどはまずかったかと彼女は背筋を凍らせる。けれどそれも束の間。部屋着に着替えた彼が。「え?怒ったと思っていたの?ふふ、そんなわけないよ…うん、凄く嬉しい」優しい笑顔と目が合ったかと思えば、彼の香りにふわりと包まれ唇が重なっていた。

🍸「おっはよー…あれ?独歩ぉ?今日休みだっけ?もしかして俺っち寝過ごし……え?あっ!こ、この前の合鍵で…?!」寝起きのぼんやりとした表情から一転。驚いて、ニヤけて、また驚いて抱き着いた。ころころ変わる表情は見ていて飽きない…と顔を綻ばせた彼女は、そういうこと思うのって逆じゃない?!と気付く。そんな彼女を他所に、大急ぎで身形を整えてきた彼は「ね!ねねね!めっっっっちゃ嬉しくて俺っちニヤニヤが止まんないんだけど…キ、キスしてもいーい?」そう言った時にはもう腕の中。寝起きの彼はとても温かい。

👔玄関で倒れていると足音が。「…一二三?」と顔を上げるとそこにいたのは愛しの彼女。幼馴染じゃなくてごめんと言い放った彼女は皮肉っぽく頬を突いた。「えっわっご、ごめ!あっその…ただいま。あっ……こういうのってなんか、夫婦みたいだ…ってゴメン気持ち悪いよな。俺なんかと夫婦とか…そ、そもそも合鍵とか迷惑だったよな…訪ねて来いみたいな……今時亭主関白かよって、はは……」長い独り言を放置して彼女は先にキッチンへ…向かうのは叶わなかった。「ねぇ…ご飯より、さ……」耳に触れる吐息がこそばゆい。けれど彼のお腹の音でムードはぶち壊し。笑いを堪えながら「ご飯、食べよっか」。

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