#hpmiプラスまとめ
彼女「ペット飼いたい」
2019/10/19 10:581️⃣「えー…俺と遊んだらいいじゃん。な?」
猫みたいに膝に纏わり付いた彼は頭を撫でられ気持ち良さそうに目を細めた。お腹に抱き着き、「これでも飼いたい?」などと甘い声を発している。悩んでいる彼女を見兼ね、スッと起き上がり唇を重ねた。ニヤリと口角を上げたのち、「ペットはこんなことしてくんないよ?」と指を絡めて今度は耳を甘噛み。自分以外に彼女独り占めする存在なんて、今はまだ何としてでも阻止したい。
2️⃣「ペットォ?…俺と遊ぶ時間減るじゃん」
あからさまに不機嫌になった彼。そんなことないでしょといった様子で彼女は頬をつつく。口を尖らせた彼は「ぜってー減る」と尚も不機嫌。そのまま覆い被さるように抱き着き、力を込めて抱き締めた。「……俺が構ってちゃんなの知ってんだろ…無理。ぜっっってぇ無理」彼女は耳元に触れる息がこそばゆく、誤魔化す為にキスをした。「もっと」なんてねだるものだから、ペットの話は流れていった。
3️⃣「ちゃんと自分で世話できるんですか?世話するんですよ?」
お母さん…と思ったのも束の間。顔を見ると明らかに拗ねており、彼女は思わず顔が緩んでしまう。「なんですか?人の顔見てニヤけて…あ!べ、別に嫉妬とかしてないですからね?!」と彼。その後ばつが悪そうに手をぎゅっと握り上目遣いで、「もうしばらく…僕と2人きりで過ごしましょう?ね?」。なんだかんだで独占欲が強い。
🐴「好きにしろ」
じゃあ次の休みにペットショップにと彼女が提案すると、「馬鹿野郎!犬猫なら里親会から引き取るに決まってんだろが!」。剣幕と勢いに唖然とし固まっている彼女を目にし、彼はハッとした様子で赤面。「あ…いや……だってよ…アイツら放っといたら殺されちまうんだろ」と歯切れが悪い。あまりにも寂しそうに言うものだから、彼の肩を抱きしめ暫しの休息。少しの間、顔は見ずにいてあげよう。きっと、耳まで赤くしているから。
🐰「兎ならここにいるだろうが」
煙草をふかしながら興味なさげに彼は答えた。うさぎを飼うつもりではないとの話を始めると何故か不機嫌に。彼女は黙り、幼子やペットに触れるように彼の頭にそっと触れた。赤面した彼は「……図に乗るな」と気まずげに一言。構って欲しかったり構われたくなかったり、29歳児の感情は今日も忙しい。『うさぎは寂しいと死んじゃう』なんて話をしたならば、兎の性欲の話を持ち出されるかもしれないからやめておこう。
🐦「何がいいんだ?小官が捕獲してこよう」
野生動物を捕獲しようと提案する彼。恐らくこの人に法律などはあまり意味を成さないだろう。不安の色を示している彼女を他所に、笑みをこぼした彼は「冗談だ」と口元を綻ばせた。「ペットは将来的に…ということで、今は我慢してくれないだろうか」普段の天然な彼らしからぬ的を射るかのような言葉。それって、つまり。意味を問うてしまうのは野暮だろうか。
🍭「え〜〜〜〜僕ヤダァ。生き物って臭うし〜お世話大変だし〜」
如何にも嫌そうな表情を浮かべた彼は、凹んでいる彼女に抱き着いた。「それよりさー、僕のこと構う方が楽しくなーい?」。ソファでくっ付いては戯れ、戯れてはまた離れる。低い声で「それに…生き物は死んだ時悲しいから」、と聞こえたのは聞こえなかったことにした。「ね?僕と遊ぶ方が楽しいでしょ?」
📚「妾が子宝に恵まれないからと…そんな、あんまりです」
口に手を当て態とらしく萎れてみせた彼。突っ込み待ちの翠色の瞳がチラチラと彼女を見遣る。根負けしたのか、溜息を吐いた彼は「飼ってもいいですけど、小生と貴女の邪魔をさせないでくださいね?」と彼女の肩にもたれ掛かって不貞腐れた。2つの我儘を相手取るには、まだ少しばかり早いようだ。
🎲「ゴメン、そんなに寂しい思いさせてたんだな…」
真剣な表情で彼女を抱き締めた。ぎゅ、と肩に力が篭るものだから、そんなつもりではなかった彼女は困惑。何かあったのか問えば、一層強く抱き締められる。「ん?あー…強いて言うなら……素寒貧なことくらいかなぁ」へへと笑う彼はいつもと変わらないのに、今日ばかりは寂しそうだった。頭に触れられ安心した様子を示す彼。ペットはしばらく必要ないようだ。
💉「ペットかぁ。うん、いいかもね」
何にしようかと相談をして和気藹々。けれど唐突に「寿命のことを思うとちょっと辛いよね」と彼。なんとなく暗くなった空気を切り裂いたのも彼。「…やっぱり止めておこうか。別れは寂しいもの」彼女の手に、温度の低い指がそっと絡む。彼が何も言わずにいるのは、2人の別れを危惧しているからだろうか。これでは、彼女も彼女で何も言えない。
🍸「ヤダヤダヤダ〜!俺っちがいるじゃんか〜!」
たちまち駄々を捏ね始めた彼を宥めながら、子犬だ…と考える彼女。一通り戯れ、なんとなく疲れてソファでゴロゴロ。落ち着いたのかと思いきや、お腹に抱き着いた彼は「俺っちだけでいいって言ってよ…」とぐずぐず。纏わり付いているこの子犬も、いつかは成犬になるのだろうか。「…だめ?俺っちだけじゃ足んない?」
👔「お、おう……え、あ、いや…その………俺がいる、じゃん…?」
照れながら、言いづらそうに。ジリジリと近付いてキスをした彼は「俺じゃ、やだ?」と見つめた。充血気味の潤んだ瞳が妙に色っぽい。見るからに疲れている言動だ。そして子どものように抱き着いては「疲れた」「死にたい」が始まる。ペットよりも手のかかる、ペットよりも愛らしい、そんな人物が身近にいるのだった。
猫みたいに膝に纏わり付いた彼は頭を撫でられ気持ち良さそうに目を細めた。お腹に抱き着き、「これでも飼いたい?」などと甘い声を発している。悩んでいる彼女を見兼ね、スッと起き上がり唇を重ねた。ニヤリと口角を上げたのち、「ペットはこんなことしてくんないよ?」と指を絡めて今度は耳を甘噛み。自分以外に彼女独り占めする存在なんて、今はまだ何としてでも阻止したい。
2️⃣「ペットォ?…俺と遊ぶ時間減るじゃん」
あからさまに不機嫌になった彼。そんなことないでしょといった様子で彼女は頬をつつく。口を尖らせた彼は「ぜってー減る」と尚も不機嫌。そのまま覆い被さるように抱き着き、力を込めて抱き締めた。「……俺が構ってちゃんなの知ってんだろ…無理。ぜっっってぇ無理」彼女は耳元に触れる息がこそばゆく、誤魔化す為にキスをした。「もっと」なんてねだるものだから、ペットの話は流れていった。
3️⃣「ちゃんと自分で世話できるんですか?世話するんですよ?」
お母さん…と思ったのも束の間。顔を見ると明らかに拗ねており、彼女は思わず顔が緩んでしまう。「なんですか?人の顔見てニヤけて…あ!べ、別に嫉妬とかしてないですからね?!」と彼。その後ばつが悪そうに手をぎゅっと握り上目遣いで、「もうしばらく…僕と2人きりで過ごしましょう?ね?」。なんだかんだで独占欲が強い。
🐴「好きにしろ」
じゃあ次の休みにペットショップにと彼女が提案すると、「馬鹿野郎!犬猫なら里親会から引き取るに決まってんだろが!」。剣幕と勢いに唖然とし固まっている彼女を目にし、彼はハッとした様子で赤面。「あ…いや……だってよ…アイツら放っといたら殺されちまうんだろ」と歯切れが悪い。あまりにも寂しそうに言うものだから、彼の肩を抱きしめ暫しの休息。少しの間、顔は見ずにいてあげよう。きっと、耳まで赤くしているから。
🐰「兎ならここにいるだろうが」
煙草をふかしながら興味なさげに彼は答えた。うさぎを飼うつもりではないとの話を始めると何故か不機嫌に。彼女は黙り、幼子やペットに触れるように彼の頭にそっと触れた。赤面した彼は「……図に乗るな」と気まずげに一言。構って欲しかったり構われたくなかったり、29歳児の感情は今日も忙しい。『うさぎは寂しいと死んじゃう』なんて話をしたならば、兎の性欲の話を持ち出されるかもしれないからやめておこう。
🐦「何がいいんだ?小官が捕獲してこよう」
野生動物を捕獲しようと提案する彼。恐らくこの人に法律などはあまり意味を成さないだろう。不安の色を示している彼女を他所に、笑みをこぼした彼は「冗談だ」と口元を綻ばせた。「ペットは将来的に…ということで、今は我慢してくれないだろうか」普段の天然な彼らしからぬ的を射るかのような言葉。それって、つまり。意味を問うてしまうのは野暮だろうか。
🍭「え〜〜〜〜僕ヤダァ。生き物って臭うし〜お世話大変だし〜」
如何にも嫌そうな表情を浮かべた彼は、凹んでいる彼女に抱き着いた。「それよりさー、僕のこと構う方が楽しくなーい?」。ソファでくっ付いては戯れ、戯れてはまた離れる。低い声で「それに…生き物は死んだ時悲しいから」、と聞こえたのは聞こえなかったことにした。「ね?僕と遊ぶ方が楽しいでしょ?」
📚「妾が子宝に恵まれないからと…そんな、あんまりです」
口に手を当て態とらしく萎れてみせた彼。突っ込み待ちの翠色の瞳がチラチラと彼女を見遣る。根負けしたのか、溜息を吐いた彼は「飼ってもいいですけど、小生と貴女の邪魔をさせないでくださいね?」と彼女の肩にもたれ掛かって不貞腐れた。2つの我儘を相手取るには、まだ少しばかり早いようだ。
🎲「ゴメン、そんなに寂しい思いさせてたんだな…」
真剣な表情で彼女を抱き締めた。ぎゅ、と肩に力が篭るものだから、そんなつもりではなかった彼女は困惑。何かあったのか問えば、一層強く抱き締められる。「ん?あー…強いて言うなら……素寒貧なことくらいかなぁ」へへと笑う彼はいつもと変わらないのに、今日ばかりは寂しそうだった。頭に触れられ安心した様子を示す彼。ペットはしばらく必要ないようだ。
💉「ペットかぁ。うん、いいかもね」
何にしようかと相談をして和気藹々。けれど唐突に「寿命のことを思うとちょっと辛いよね」と彼。なんとなく暗くなった空気を切り裂いたのも彼。「…やっぱり止めておこうか。別れは寂しいもの」彼女の手に、温度の低い指がそっと絡む。彼が何も言わずにいるのは、2人の別れを危惧しているからだろうか。これでは、彼女も彼女で何も言えない。
🍸「ヤダヤダヤダ〜!俺っちがいるじゃんか〜!」
たちまち駄々を捏ね始めた彼を宥めながら、子犬だ…と考える彼女。一通り戯れ、なんとなく疲れてソファでゴロゴロ。落ち着いたのかと思いきや、お腹に抱き着いた彼は「俺っちだけでいいって言ってよ…」とぐずぐず。纏わり付いているこの子犬も、いつかは成犬になるのだろうか。「…だめ?俺っちだけじゃ足んない?」
👔「お、おう……え、あ、いや…その………俺がいる、じゃん…?」
照れながら、言いづらそうに。ジリジリと近付いてキスをした彼は「俺じゃ、やだ?」と見つめた。充血気味の潤んだ瞳が妙に色っぽい。見るからに疲れている言動だ。そして子どものように抱き着いては「疲れた」「死にたい」が始まる。ペットよりも手のかかる、ペットよりも愛らしい、そんな人物が身近にいるのだった。