#hpmiプラスまとめ
ビンの蓋が開かない!
2019/06/01 15:541️⃣「とか言って〜!ホントは俺に甘えたいだけだろ?……え、違うの?」いつもは開けてんじゃん、と思いながら瓶を手に取った彼。簡単に開いた為つい自惚れてしまったと赤面。「あー……俺、今めっちゃ恥ずい…」そう言っている彼の腕にしがみ付いたなら一層恥ずかしがるだろうか。彼女の好奇心は尽きない。「……んじゃーアレだ、ご褒美のチュー…なんつって」恥ずかしいついでだと思い切った彼。半分冗談、半分本気。わかっていながら彼女はキスをした。「あ…今のは…その……」冗談だなんて、今更言わせない。
2️⃣「しょ、しょうがねーな。貸してみ」やれやれといった態度だが正直なところ頼られて嬉しい彼。瓶を開けて少しニヤついてしまった。その態度を“こんなのも開かないのか”と馬鹿にされたかと思ってしまった彼女と目が合う。「ほら。……え?馬鹿になんてしてねぇよ。○○ちゃん女子だし…蓋、固かったし……」赤面した彼は目を逸らしてしまった。こんなことで照れるなんて、という羞恥心に駆られながら。「ふ、蓋くらい幾らでも開けてやるっつーの」
3️⃣「僕、肉体派じゃないんですよね。ご期待に添えずすみません」そう言うなりキッチンの引き出しを開けた彼。蓋を開けるアイテムを難なく使い、蓋は簡単に開けられた。「はい。これ便利だから、○○ちゃんも使い方覚えたら?」額を小突いて口角を上げた彼は悪戯っ子のようでありながら、彼女の目にはなんだか頼もしくも映った。「なーに赤くなってんの?」確信犯の彼は嬉しそうに笑っている。
🐴「ほらよ」スマホを弄る片手間に蓋を開けた彼は再び画面に目を戻した。本当は自らの手で開けられたはずの大して固くもない瓶の蓋。彼はそれに気付いていただろうか。ねぇ、と声を掛けたが彼は上の空。彼女はむくれてソファに腰掛け、クッションを抱え込み俯いた。「おい」その声と共に肩に回された彼の腕。「旅行しようって話この前しただろ……ってなんつー顔してんだお前」真剣に調べ事をしてくれていたのかという気持ちと、少しの苛立ちと、やっぱり好きという気持ち。潤んだ瞳を見つめた彼は、何も言わずにキスをした。「あー……いや、俺のせいだよな、悪りぃ」
🐰「貸してみろ……あ?んだコレ固えな…………おい、ビニール付いたままだぞ」眉をひそめた彼はやれやれといった様子でビニールを剥いた。彼女は赤面しながら礼を述べる。「ビニールも剥けねえとは…初耳だったわ」珍しく彼の笑顔を見られたのだから、自身の間抜けも時には役に立つものだ。「なーにニヤついてやがる」彼は片手で彼女の顎を掴んだ。キスされる、そう思い目を瞑る彼女。一向に唇は触れない。「バーカ」の声に目を開けば、その瞬間に唇を奪われた。「……さて。朝飯にするか」
🐦「このくらい朝飯前だ」彼の手にかかれば赤子の手を捻るようなものだ。頼もしいことこの上ない。だが、「ところで朝食はまだだろう?今から食材を調達してくるが」という言葉には全力で静止をする他あるまい。「む、そうか。ならば、お前の手料理を楽しませてもらうとしよう」、と彼。申し訳ないが、嬉しそうに腰を下ろした彼もまた愛おしい。一緒にキッチンに立つのも悪くはないけれど、待たれる身も悪くはないものだ。「何か困り事があったならすぐに小官を呼ぶといい」爽やかな朝に美しい笑顔、この上ない贅沢な時間はゆっくりと進む。
🍭「えー!無理だよぉ僕、手が痛くなっちゃーう☆あ、サマトキさま呼ぶ〜?」なんでヨコハマのひと?!と彼女。笑いながら彼はどこかに瓶を持って行ってしまった。朝食で使いたいのに、と思いながら彼女はソファに腰掛ける。こうして朝を共にするのも何度目だろうか。お姉さんと呼ばれなくなって、何度目だろうか。ぼんやりと感傷に浸るのも束の間、ドアが開き彼に瓶を手渡される。「はい☆」開いた蓋からは赤く綺麗なイチゴジャムが覗いていた。え?という顔で見遣れば「きぎょーヒミツ♪」という言葉とリップ音。こうしていつまでも、この魔法に誤魔化され続けるのだ。
📚「残念ながら小生、箸より重いものは持てないのですよ」ひらひらと手を振り、瓶を受け取ることさえしない彼。顔を赤くして必死に蓋を開けようとしている彼女。不憫に思ったのか憐れに思ったのか、申し訳なく思ったのかはわからない。背後に近付いた彼は、瓶を持つ彼女の手に自身の手を重ねた。「貸してごらんなさい」開けられる自信はないが、彼女よりは多少マシだろう。案の定だが苦戦に次ぐ苦戦を強いられた彼。漸く開いた頃にはパンは冷めきっていた。「まあいいんじゃないですか?初の共同作業ですし。……いや、初ではないですね」意味有りげに微笑む彼には触れぬこととした。
🎲「これ開けたらいいことある?!」朝から元気な彼はそう言いながら既に蓋を開け終えている。いいことって?と笑いながら問う彼女。「例えばぁ?そうだなー……金貸してくれるとか」との答えに苦笑い。それを目にした彼は忽ち否定する。「うそうそ!そーだなぁ…んじゃ!ゴホービにィ……ちゅーして?」招き猫のような笑顔の彼は自身の頬を指差している。なんだか癪なので、彼女は唇をそっと重ねた。「ンなっ…!お、お前……いやいいんだ…お、俺たち付き合ってんだし、な…?」確認するように言葉を紡ぐ彼。まだ慣れないこの関係は、いつまで続くかもわからない。「なあ。もっかい!もっかいしよ?」わざとらしいキスもまあ悪くはない。
💉「待っていて、蓋を開ける器具があったはず」と言いながら彼は身体に隠して蓋を開けた。随分固いと思いながら。けれど「あれ?これ、開いていたよ?」と簡単に嘘を吐く。君にはまだ、知られたくない事が沢山あるから。彼女は不思議そうに瓶を見つめていたが、美味しそうな中身に目を移し瞳を輝かせた。「…冷める前に食べてしまおうか」朝の光が降り注ぐダイニングでテーブルを挟み、愛しい人と目を合わせる。これだけの事が只々幸せだ。どうか末永く続きますようにと彼は小さな願いを抱く。「いただきます」重なった声に笑みを零し、再び愛を確信した。願わくば、この時が何度でも来ますように。「このパン美味しいね、何処の?」
🍸「俺っちこー見えてぇ……けっこー力あんだよ?」こう見えて?と疑問を抱きながら寝ぼけ眼で彼の動向を見守る。パカッという小気味好い音と共に、「ほら!ね!ちょースゲくない?」という笑顔が向けられた。朝の陽を背にした夜の太陽はあまりにも眩しすぎる。彼女は思わず目を細めた。「なーに?キス待ちってやつ?」アルコールの匂いが残る唇がそっと重なる。スーツを脱いだばかりだからか、いつもよりか積極的だ。「……へへ、朝イチのちゅーもらっちった!」少し頬を高揚させ、彼はバスルームに入っていってしまった。朝の時計の針は何故急ぎ足なのだろう。
👔「す、すすす、すまん、開かない…蓋開けるやつ……こ、この辺にあったはずなんだ…!」頑張った末開かず、蓋を開ける器具も見つからない。ドタバタと焦っている彼が妙に愛しく思えた。開かないなら開かないで…と声を掛けようと彼女は口を開く。「ま、待て…開くから……こ、このくらい開けられる、から」赤い顔で眼を見開くものだから、ついつい不安になってしまう。暫し葛藤した後、大きな溜息を吐き彼女の隣に腰掛けた彼。「ごめん、開かなかった…そ、そもそもさ……これハチミツだし…その……固まってるんじゃない、か?」もっともな意見に沈黙。顔を見合わせ苦笑い。案外、似た者同士なのかもしれない。こうした時間が心地よい。
2️⃣「しょ、しょうがねーな。貸してみ」やれやれといった態度だが正直なところ頼られて嬉しい彼。瓶を開けて少しニヤついてしまった。その態度を“こんなのも開かないのか”と馬鹿にされたかと思ってしまった彼女と目が合う。「ほら。……え?馬鹿になんてしてねぇよ。○○ちゃん女子だし…蓋、固かったし……」赤面した彼は目を逸らしてしまった。こんなことで照れるなんて、という羞恥心に駆られながら。「ふ、蓋くらい幾らでも開けてやるっつーの」
3️⃣「僕、肉体派じゃないんですよね。ご期待に添えずすみません」そう言うなりキッチンの引き出しを開けた彼。蓋を開けるアイテムを難なく使い、蓋は簡単に開けられた。「はい。これ便利だから、○○ちゃんも使い方覚えたら?」額を小突いて口角を上げた彼は悪戯っ子のようでありながら、彼女の目にはなんだか頼もしくも映った。「なーに赤くなってんの?」確信犯の彼は嬉しそうに笑っている。
🐴「ほらよ」スマホを弄る片手間に蓋を開けた彼は再び画面に目を戻した。本当は自らの手で開けられたはずの大して固くもない瓶の蓋。彼はそれに気付いていただろうか。ねぇ、と声を掛けたが彼は上の空。彼女はむくれてソファに腰掛け、クッションを抱え込み俯いた。「おい」その声と共に肩に回された彼の腕。「旅行しようって話この前しただろ……ってなんつー顔してんだお前」真剣に調べ事をしてくれていたのかという気持ちと、少しの苛立ちと、やっぱり好きという気持ち。潤んだ瞳を見つめた彼は、何も言わずにキスをした。「あー……いや、俺のせいだよな、悪りぃ」
🐰「貸してみろ……あ?んだコレ固えな…………おい、ビニール付いたままだぞ」眉をひそめた彼はやれやれといった様子でビニールを剥いた。彼女は赤面しながら礼を述べる。「ビニールも剥けねえとは…初耳だったわ」珍しく彼の笑顔を見られたのだから、自身の間抜けも時には役に立つものだ。「なーにニヤついてやがる」彼は片手で彼女の顎を掴んだ。キスされる、そう思い目を瞑る彼女。一向に唇は触れない。「バーカ」の声に目を開けば、その瞬間に唇を奪われた。「……さて。朝飯にするか」
🐦「このくらい朝飯前だ」彼の手にかかれば赤子の手を捻るようなものだ。頼もしいことこの上ない。だが、「ところで朝食はまだだろう?今から食材を調達してくるが」という言葉には全力で静止をする他あるまい。「む、そうか。ならば、お前の手料理を楽しませてもらうとしよう」、と彼。申し訳ないが、嬉しそうに腰を下ろした彼もまた愛おしい。一緒にキッチンに立つのも悪くはないけれど、待たれる身も悪くはないものだ。「何か困り事があったならすぐに小官を呼ぶといい」爽やかな朝に美しい笑顔、この上ない贅沢な時間はゆっくりと進む。
🍭「えー!無理だよぉ僕、手が痛くなっちゃーう☆あ、サマトキさま呼ぶ〜?」なんでヨコハマのひと?!と彼女。笑いながら彼はどこかに瓶を持って行ってしまった。朝食で使いたいのに、と思いながら彼女はソファに腰掛ける。こうして朝を共にするのも何度目だろうか。お姉さんと呼ばれなくなって、何度目だろうか。ぼんやりと感傷に浸るのも束の間、ドアが開き彼に瓶を手渡される。「はい☆」開いた蓋からは赤く綺麗なイチゴジャムが覗いていた。え?という顔で見遣れば「きぎょーヒミツ♪」という言葉とリップ音。こうしていつまでも、この魔法に誤魔化され続けるのだ。
📚「残念ながら小生、箸より重いものは持てないのですよ」ひらひらと手を振り、瓶を受け取ることさえしない彼。顔を赤くして必死に蓋を開けようとしている彼女。不憫に思ったのか憐れに思ったのか、申し訳なく思ったのかはわからない。背後に近付いた彼は、瓶を持つ彼女の手に自身の手を重ねた。「貸してごらんなさい」開けられる自信はないが、彼女よりは多少マシだろう。案の定だが苦戦に次ぐ苦戦を強いられた彼。漸く開いた頃にはパンは冷めきっていた。「まあいいんじゃないですか?初の共同作業ですし。……いや、初ではないですね」意味有りげに微笑む彼には触れぬこととした。
🎲「これ開けたらいいことある?!」朝から元気な彼はそう言いながら既に蓋を開け終えている。いいことって?と笑いながら問う彼女。「例えばぁ?そうだなー……金貸してくれるとか」との答えに苦笑い。それを目にした彼は忽ち否定する。「うそうそ!そーだなぁ…んじゃ!ゴホービにィ……ちゅーして?」招き猫のような笑顔の彼は自身の頬を指差している。なんだか癪なので、彼女は唇をそっと重ねた。「ンなっ…!お、お前……いやいいんだ…お、俺たち付き合ってんだし、な…?」確認するように言葉を紡ぐ彼。まだ慣れないこの関係は、いつまで続くかもわからない。「なあ。もっかい!もっかいしよ?」わざとらしいキスもまあ悪くはない。
💉「待っていて、蓋を開ける器具があったはず」と言いながら彼は身体に隠して蓋を開けた。随分固いと思いながら。けれど「あれ?これ、開いていたよ?」と簡単に嘘を吐く。君にはまだ、知られたくない事が沢山あるから。彼女は不思議そうに瓶を見つめていたが、美味しそうな中身に目を移し瞳を輝かせた。「…冷める前に食べてしまおうか」朝の光が降り注ぐダイニングでテーブルを挟み、愛しい人と目を合わせる。これだけの事が只々幸せだ。どうか末永く続きますようにと彼は小さな願いを抱く。「いただきます」重なった声に笑みを零し、再び愛を確信した。願わくば、この時が何度でも来ますように。「このパン美味しいね、何処の?」
🍸「俺っちこー見えてぇ……けっこー力あんだよ?」こう見えて?と疑問を抱きながら寝ぼけ眼で彼の動向を見守る。パカッという小気味好い音と共に、「ほら!ね!ちょースゲくない?」という笑顔が向けられた。朝の陽を背にした夜の太陽はあまりにも眩しすぎる。彼女は思わず目を細めた。「なーに?キス待ちってやつ?」アルコールの匂いが残る唇がそっと重なる。スーツを脱いだばかりだからか、いつもよりか積極的だ。「……へへ、朝イチのちゅーもらっちった!」少し頬を高揚させ、彼はバスルームに入っていってしまった。朝の時計の針は何故急ぎ足なのだろう。
👔「す、すすす、すまん、開かない…蓋開けるやつ……こ、この辺にあったはずなんだ…!」頑張った末開かず、蓋を開ける器具も見つからない。ドタバタと焦っている彼が妙に愛しく思えた。開かないなら開かないで…と声を掛けようと彼女は口を開く。「ま、待て…開くから……こ、このくらい開けられる、から」赤い顔で眼を見開くものだから、ついつい不安になってしまう。暫し葛藤した後、大きな溜息を吐き彼女の隣に腰掛けた彼。「ごめん、開かなかった…そ、そもそもさ……これハチミツだし…その……固まってるんじゃない、か?」もっともな意見に沈黙。顔を見合わせ苦笑い。案外、似た者同士なのかもしれない。こうした時間が心地よい。