#hpmiプラスまとめ
片思い中の女の子から別の子を紹介された
2019/06/01 15:491️⃣紹介された子とは当たり障りのない時間を過ごした。けれど彼の脳内は意中の彼女のことばかり。後日、ようやく彼女と2人きり。無理に笑顔を作るのはやめた。真剣な顔で「お前さ、この前のどういうつもりなわけ?」と問い質したが彼女は何食わぬ顔でジュースを飲んでいる。その姿に少しイラつき、余裕を失くした声で問う。「じゃあ、俺があの子と付き合ってもいいんだな?」付き合っているわけでも、好き合っているわけでもないのに。否定まではいかなくとも、悩む素振りだけでも見せてくれたら報われる。そう願う彼は、目の前の人物の瞳が揺らいでいることには気付かないままだ。
2️⃣「は?今日お前と2人じゃねーの?」集まるなり不機嫌な態度を顕にした彼。3人の間に流れる不穏な空気。とりあえずどこかに入ろうと提案するも「邪魔しちゃ悪いから帰るわ」と塩対応。彼の紹介を頼んできた友人が引き下がるも「悪りぃ、女子2人で楽しんで」と苦笑い。そのまま帰宅したものの、好きな子の前であの態度は無いと自己嫌悪。『さっきはゴメン』のメッセージに返信はない。不安に思い電話を掛けると、2人はどうやらカラオケにいるようだった。互いの声は聞き取りにくく、こちらまで大声を出す羽目に「だからゴメンて!」。あー…うん、といった適当な返事で通話終了。撃沈する彼を他所に、女の子たちはきっと恋話中。
3️⃣「どうも」と人見知り発動。そして見知らぬ女性には興味すら沸かない。そもそも好きな人いますし、な態度を貫く彼。好きな子の友達とは仲良くしておいた方がいいなんて迷信だ、そう思い適当な返しばかり。友達が席を外した隙に「○○ちゃん、この後僕と2人で出掛けましょう?」と誘ってみるも、あの子三郎くんのこと気になってるらしくて…と説明される始末。投げやり気味に「でも僕は○○ちゃんが好き」と胸中を述べるとそこに友達が。凍り付く空気。「あー…では僕はこれで」と足早に帰宅し、やってしまったとベッドに沈み込んだ。『さっきの返事したいんだけど、今から会えない?』というメッセージには当分気が付かないだろう。
🐴「あ゛?」紹介したい子が、と発した時点で眉間には深いシワが刻まれた。好きな子相手にマジ切れは流石にしないものの、あからさまな不機嫌だ。私の顔を立てると思って一度だけ、と頼み込まれ仕方なく会うことに。当日は「あぁ」「そうか」など、短い返事のみの成り立たない会話を繰り広げさっさとお開き。解散してすぐ本命である彼女に連絡を入れた。「おい、終わったから今すぐ来い」との言葉に驚きながらと彼女は急ぎ足で待ち合わせに向かった。遠くからでもよくわかる、特徴的な白い髪。駆け寄り、声を掛ければ彼は静かに口を開いた。「お前にはまだ言ってなかったけどよ、好きな奴がいんだわ。だから……紹介とか困んだよ」咄嗟に謝ったが真剣な表情の彼は一向に目を逸らさない。「なあ。相手、知りたくねーの?」
🐰営業スマイルを浮かべた彼はほぼ確実に好印象だ。友人もほぼ確実に落ちただろう。上手くいくといいと願いながらも懸念がひとつ。友人に会う代わりにこちらの頼みも一つだけ聞けと彼は言ったのだ。後日2人で会い何をしたら良いのか問えば「俺と付き合え」と投げやりな言葉が。場所も場所だし買い物かな?もしかして友達と上手くいってプレゼント贈る的な?とお決まりの無自覚を繰り広げる彼女の脳内。どこ行く?と返せば彼は苦笑い。「お前、もしかして勘違いしてないか」と口にした彼を疑問符だらけの表情で見つめていると「付き合うってのはな…」と。その先は重なった唇に呑み込まされ聞けず仕舞いだ。「……わかったか?ボケ女」
🐦「はじめまして」美しい造形の美しい笑顔は初対面で女の子を落とすには十分すぎる。案の定落ちた友人。頬を染め、目を輝かせて彼を見つめている。彼女の有無や食の好みなどを矢継ぎ早に問う友人。彼氏欲しがってたもんな…頑張れ、と心の中で応援する。反面、胸の奥が無意味に疼いた。席を外そうと立ち上がれば腕を掴まれ、「何処へ行く」と彼。彩度の低い透き通った瞳と視線がぶつかり時が止まる。彼は友人の方へ向き直りはっきりと言った、「すまないが、小官には心に決めた女性がいる。君の想いには応えられない」。掴まれた腕に伝わる温度から、彼の気持ちを察してしまった。先の胸の疼きの正体にも、図らずして気付いてしまった。恋とは、戦争だ。
🍭「はじめましてー!お姉さん、僕と遊びたいのー?」いつもの彼。見慣れた光景。だけど少しだけ様子がおかしい。ボディタッチも無し、モチロンお持ち帰りも無し。体調でも悪いのかと不安に思ったが明らかに元気そのものだ。どうしたのかと問えば「にっぶい子に惚れると大変なんだよねー。なんなの?馬鹿なの?」などと不機嫌な様子。やらかした…という気持ちばかりが強く、彼の言った“惚れると”の部分はスルー。「ねぇ無視?!ほんっと信じらんない!僕、いま告ってるんだけど!」ポカンとしたままの彼女に顔を近付けもう一度。「ねえ、○○ちゃん。いい加減さ、僕の彼女にならない?」
📚「どうも」、と麗しの営業スマイル。こうしているとこの人は本当に綺麗だと思う。嘘も吐かず、無難な会話が小気味好く進んでいく。いや、全部嘘なのかもしれないけれども。彼女いるんですか?と問われた彼は「こちらの女性がそうですよ」と笑顔で答え場を凍りつかせた。慌てて否定して、彼も嘘だと否定して、その場は無事に収まったものの、友情にヒビが入ったらどうしてくれるのだろう。友人と別れ2人きり。彼は小さな声で「さっき、少し傷付きましたよ」と言った。夕焼けでその表情はあまり読めないが、少しだけ寂しい顔をしている気がした。「……なんて、嘘ですけどね」
🎲「あー……オッス…あ、うん、トモダチね。よろしく〜」持ち前の明るさとコミュ力で仲良く、と思いきやなんだか様子がおかしい。もしかして拾い食いでも…と不安を募らせる彼女。後日、改めて彼と会いあの日の事を聞くとやはり表情を曇らせた。「なんつーかさ…ああいうのやめてほしい。お前に好かれてないみたいで悲しいっつーか……俺、その、さ…お前のこと好きだから…相手にされてないみたいでぶっちゃけ傷付くんだよね」などとサラッと告白。彼はそのままの調子で続ける「でさ…やっぱ俺じゃダメかな?」。後手に頭を掻き、落ち着かない様子で目を泳がせている。ダメじゃない、そう答えてくれることに賭けながら。
💉「はじめまして」穏やかな声、柔らかな所作、先生に見惚れる友人。わかる、その気持ち凄くわかる、胸中で何度も頷いた。何故紹介してしまったのだろうと頭をよぎる。けれど彼にこの気持ちはきっと届きはしないのだ。2人の会話は良いのか悪いのか盛り上がっている。ひと足先に着いた帰路では何故か涙が溢れそうだった。きっとこの後、2人は先生の素敵な部屋に通されて…などと自嘲気味に思い浮かべていた矢先、張本人から連絡が。「今、もう家かな?少し話せる?」出来れば会いたい、との言葉に即答。息を切らせながら出向くとやや表情の暗い彼が。何かありましたか?と聞けば「こうして来てくれるなんて、期待しても良いのかな?」と。その台詞、そっくりそのままお返ししたい。
🍸「いやいやいや!無理だから!俺っち○○ちゃんで限界だから!マァ〜〜ッジで無理だから!スーツで来たらとか言うけどぉ…なんかそれ違うっしょ?!つか俺っちには○○ちゃんだけなの!」とにかく必死に断る彼。そうだよねと呟きながら、先の会話を振り返る。彼は彼でやらかしたという表情を浮かべていた。「あ…俺っち……もしかして今告って…うわぁ、マジか……」。高揚していた頬はサッと青褪めていく。その様子を目にし、聞かなかったことに…といいかけた彼女。真剣な表情に早変わりを遂げた彼は告げる、「それはそれで困るんだけど。えと…その……いま、返事、ください」と。震え気味の声、握られた拳。「俺っちの……俺…俺を!恋人にしてくれませんか?」君となら、君だけなら。
👔「あー…えっと……壺なら間に合ってます。え?違うの?…あ、じゃあ保険加入とか?」紹介されているという自覚がない彼は端から疑うことをやめようとしない。そもそもそれは好きな子の事も疑っているということになるのだが…それにさえも気付いていない始末だ。3人でお茶を飲みながら談笑。ふと、彼女が席を立ち荷物を持った。「え?なんで?もしかして…帰んの?」と思わず腕を掴んで引き留めてしまい慌てて手を放す。「あー…ほら、俺……人見知り、じゃん?だからその…い、一緒にいてほしい、というか…2人にされると困る、というか……」赤らんだ頬と上目遣いでちらちら。これでは紹介をお願いした友人も気が引けてしまうだろう。「お、俺はまだ居てほしい、なー…なんて……はは、ゴメン。俺なんかにこんな事言われたら迷惑、だよな」
2️⃣「は?今日お前と2人じゃねーの?」集まるなり不機嫌な態度を顕にした彼。3人の間に流れる不穏な空気。とりあえずどこかに入ろうと提案するも「邪魔しちゃ悪いから帰るわ」と塩対応。彼の紹介を頼んできた友人が引き下がるも「悪りぃ、女子2人で楽しんで」と苦笑い。そのまま帰宅したものの、好きな子の前であの態度は無いと自己嫌悪。『さっきはゴメン』のメッセージに返信はない。不安に思い電話を掛けると、2人はどうやらカラオケにいるようだった。互いの声は聞き取りにくく、こちらまで大声を出す羽目に「だからゴメンて!」。あー…うん、といった適当な返事で通話終了。撃沈する彼を他所に、女の子たちはきっと恋話中。
3️⃣「どうも」と人見知り発動。そして見知らぬ女性には興味すら沸かない。そもそも好きな人いますし、な態度を貫く彼。好きな子の友達とは仲良くしておいた方がいいなんて迷信だ、そう思い適当な返しばかり。友達が席を外した隙に「○○ちゃん、この後僕と2人で出掛けましょう?」と誘ってみるも、あの子三郎くんのこと気になってるらしくて…と説明される始末。投げやり気味に「でも僕は○○ちゃんが好き」と胸中を述べるとそこに友達が。凍り付く空気。「あー…では僕はこれで」と足早に帰宅し、やってしまったとベッドに沈み込んだ。『さっきの返事したいんだけど、今から会えない?』というメッセージには当分気が付かないだろう。
🐴「あ゛?」紹介したい子が、と発した時点で眉間には深いシワが刻まれた。好きな子相手にマジ切れは流石にしないものの、あからさまな不機嫌だ。私の顔を立てると思って一度だけ、と頼み込まれ仕方なく会うことに。当日は「あぁ」「そうか」など、短い返事のみの成り立たない会話を繰り広げさっさとお開き。解散してすぐ本命である彼女に連絡を入れた。「おい、終わったから今すぐ来い」との言葉に驚きながらと彼女は急ぎ足で待ち合わせに向かった。遠くからでもよくわかる、特徴的な白い髪。駆け寄り、声を掛ければ彼は静かに口を開いた。「お前にはまだ言ってなかったけどよ、好きな奴がいんだわ。だから……紹介とか困んだよ」咄嗟に謝ったが真剣な表情の彼は一向に目を逸らさない。「なあ。相手、知りたくねーの?」
🐰営業スマイルを浮かべた彼はほぼ確実に好印象だ。友人もほぼ確実に落ちただろう。上手くいくといいと願いながらも懸念がひとつ。友人に会う代わりにこちらの頼みも一つだけ聞けと彼は言ったのだ。後日2人で会い何をしたら良いのか問えば「俺と付き合え」と投げやりな言葉が。場所も場所だし買い物かな?もしかして友達と上手くいってプレゼント贈る的な?とお決まりの無自覚を繰り広げる彼女の脳内。どこ行く?と返せば彼は苦笑い。「お前、もしかして勘違いしてないか」と口にした彼を疑問符だらけの表情で見つめていると「付き合うってのはな…」と。その先は重なった唇に呑み込まされ聞けず仕舞いだ。「……わかったか?ボケ女」
🐦「はじめまして」美しい造形の美しい笑顔は初対面で女の子を落とすには十分すぎる。案の定落ちた友人。頬を染め、目を輝かせて彼を見つめている。彼女の有無や食の好みなどを矢継ぎ早に問う友人。彼氏欲しがってたもんな…頑張れ、と心の中で応援する。反面、胸の奥が無意味に疼いた。席を外そうと立ち上がれば腕を掴まれ、「何処へ行く」と彼。彩度の低い透き通った瞳と視線がぶつかり時が止まる。彼は友人の方へ向き直りはっきりと言った、「すまないが、小官には心に決めた女性がいる。君の想いには応えられない」。掴まれた腕に伝わる温度から、彼の気持ちを察してしまった。先の胸の疼きの正体にも、図らずして気付いてしまった。恋とは、戦争だ。
🍭「はじめましてー!お姉さん、僕と遊びたいのー?」いつもの彼。見慣れた光景。だけど少しだけ様子がおかしい。ボディタッチも無し、モチロンお持ち帰りも無し。体調でも悪いのかと不安に思ったが明らかに元気そのものだ。どうしたのかと問えば「にっぶい子に惚れると大変なんだよねー。なんなの?馬鹿なの?」などと不機嫌な様子。やらかした…という気持ちばかりが強く、彼の言った“惚れると”の部分はスルー。「ねぇ無視?!ほんっと信じらんない!僕、いま告ってるんだけど!」ポカンとしたままの彼女に顔を近付けもう一度。「ねえ、○○ちゃん。いい加減さ、僕の彼女にならない?」
📚「どうも」、と麗しの営業スマイル。こうしているとこの人は本当に綺麗だと思う。嘘も吐かず、無難な会話が小気味好く進んでいく。いや、全部嘘なのかもしれないけれども。彼女いるんですか?と問われた彼は「こちらの女性がそうですよ」と笑顔で答え場を凍りつかせた。慌てて否定して、彼も嘘だと否定して、その場は無事に収まったものの、友情にヒビが入ったらどうしてくれるのだろう。友人と別れ2人きり。彼は小さな声で「さっき、少し傷付きましたよ」と言った。夕焼けでその表情はあまり読めないが、少しだけ寂しい顔をしている気がした。「……なんて、嘘ですけどね」
🎲「あー……オッス…あ、うん、トモダチね。よろしく〜」持ち前の明るさとコミュ力で仲良く、と思いきやなんだか様子がおかしい。もしかして拾い食いでも…と不安を募らせる彼女。後日、改めて彼と会いあの日の事を聞くとやはり表情を曇らせた。「なんつーかさ…ああいうのやめてほしい。お前に好かれてないみたいで悲しいっつーか……俺、その、さ…お前のこと好きだから…相手にされてないみたいでぶっちゃけ傷付くんだよね」などとサラッと告白。彼はそのままの調子で続ける「でさ…やっぱ俺じゃダメかな?」。後手に頭を掻き、落ち着かない様子で目を泳がせている。ダメじゃない、そう答えてくれることに賭けながら。
💉「はじめまして」穏やかな声、柔らかな所作、先生に見惚れる友人。わかる、その気持ち凄くわかる、胸中で何度も頷いた。何故紹介してしまったのだろうと頭をよぎる。けれど彼にこの気持ちはきっと届きはしないのだ。2人の会話は良いのか悪いのか盛り上がっている。ひと足先に着いた帰路では何故か涙が溢れそうだった。きっとこの後、2人は先生の素敵な部屋に通されて…などと自嘲気味に思い浮かべていた矢先、張本人から連絡が。「今、もう家かな?少し話せる?」出来れば会いたい、との言葉に即答。息を切らせながら出向くとやや表情の暗い彼が。何かありましたか?と聞けば「こうして来てくれるなんて、期待しても良いのかな?」と。その台詞、そっくりそのままお返ししたい。
🍸「いやいやいや!無理だから!俺っち○○ちゃんで限界だから!マァ〜〜ッジで無理だから!スーツで来たらとか言うけどぉ…なんかそれ違うっしょ?!つか俺っちには○○ちゃんだけなの!」とにかく必死に断る彼。そうだよねと呟きながら、先の会話を振り返る。彼は彼でやらかしたという表情を浮かべていた。「あ…俺っち……もしかして今告って…うわぁ、マジか……」。高揚していた頬はサッと青褪めていく。その様子を目にし、聞かなかったことに…といいかけた彼女。真剣な表情に早変わりを遂げた彼は告げる、「それはそれで困るんだけど。えと…その……いま、返事、ください」と。震え気味の声、握られた拳。「俺っちの……俺…俺を!恋人にしてくれませんか?」君となら、君だけなら。
👔「あー…えっと……壺なら間に合ってます。え?違うの?…あ、じゃあ保険加入とか?」紹介されているという自覚がない彼は端から疑うことをやめようとしない。そもそもそれは好きな子の事も疑っているということになるのだが…それにさえも気付いていない始末だ。3人でお茶を飲みながら談笑。ふと、彼女が席を立ち荷物を持った。「え?なんで?もしかして…帰んの?」と思わず腕を掴んで引き留めてしまい慌てて手を放す。「あー…ほら、俺……人見知り、じゃん?だからその…い、一緒にいてほしい、というか…2人にされると困る、というか……」赤らんだ頬と上目遣いでちらちら。これでは紹介をお願いした友人も気が引けてしまうだろう。「お、俺はまだ居てほしい、なー…なんて……はは、ゴメン。俺なんかにこんな事言われたら迷惑、だよな」