第四章(羽翔さんの育児奮闘記)
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第四章 第6話 0y8m
都内自宅。
てきぱきと掃除をする羽翔の傍らで、千晶は書類と闘っていた。
保育所の申請。
四月から職場復帰する気でいた千晶は、四月入所できる都内自宅付近の保育所を十一月までに下調べし、勤務先から取り寄せた雇用証明書と共に十二月の指定期間内に区へ申請書を提出する。
東京の待機児童問題は見かけ上解決しているようだが、根本の保育士不足は解消しておらず、保育施設の認可と実際の現場の人員配置で乖離が生じていた。
「医者なんだから、優先してくれるよね?」
保育所が決まるのは当然、と言わんばかりに書類を完成させ、復帰後の生活を考え始めていた。
「スイちゃんの布団、どこにしようか。」
椅子から立ち上がると千晶は、羽翔によって整理整頓された部屋を見渡した。
「……そう、ですか。」
職場に復帰後のことを問い合わせた千晶の声色は暗かった。
「元いた救急医療チーム、もう補充されてて、来年度も同じメンバーで行く、だって……。」
産休で抜けた千晶の椅子は空いていなかった。
『まさに天職って感じ?』
あの時の千晶の希望に満ちた姿は、もうここにはない。
「これ何だろうねえ?」
「きゃい。」
横浜市内の千晶実家では、クリスマスの飾り付けが始まった。
つかまり立ちができるようになった娘は、その身長ほどの高さのミニツリーを、その姿勢のまま興味深く見ていた。
きらきらと光を反射するオーナメントがお気に入りのようで、千晶が手渡そうとすると、その小さな両手を向けた。
〈ドシーン〉
バランスを崩して倒れる娘を、千晶が身を呈して守った。
「きゃいきゃい。」
お目当ての物を握りご満悦の娘は、千晶の上で手足をバタつかせる。
「いたた。もう、スイちゃんってば。」
その声は、笑っていた。
この光景が、来年も、再来年も、この先もずっと……と、微笑みながら羽翔は思った。
メリークリスマス。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
クリスマスは本来、家族の絆を深める日。
この先もずっと。羽翔さんの願いは叶うのでしょうか。
都内自宅。
てきぱきと掃除をする羽翔の傍らで、千晶は書類と闘っていた。
保育所の申請。
四月から職場復帰する気でいた千晶は、四月入所できる都内自宅付近の保育所を十一月までに下調べし、勤務先から取り寄せた雇用証明書と共に十二月の指定期間内に区へ申請書を提出する。
東京の待機児童問題は見かけ上解決しているようだが、根本の保育士不足は解消しておらず、保育施設の認可と実際の現場の人員配置で乖離が生じていた。
「医者なんだから、優先してくれるよね?」
保育所が決まるのは当然、と言わんばかりに書類を完成させ、復帰後の生活を考え始めていた。
「スイちゃんの布団、どこにしようか。」
椅子から立ち上がると千晶は、羽翔によって整理整頓された部屋を見渡した。
「……そう、ですか。」
職場に復帰後のことを問い合わせた千晶の声色は暗かった。
「元いた救急医療チーム、もう補充されてて、来年度も同じメンバーで行く、だって……。」
産休で抜けた千晶の椅子は空いていなかった。
『まさに天職って感じ?』
あの時の千晶の希望に満ちた姿は、もうここにはない。
「これ何だろうねえ?」
「きゃい。」
横浜市内の千晶実家では、クリスマスの飾り付けが始まった。
つかまり立ちができるようになった娘は、その身長ほどの高さのミニツリーを、その姿勢のまま興味深く見ていた。
きらきらと光を反射するオーナメントがお気に入りのようで、千晶が手渡そうとすると、その小さな両手を向けた。
〈ドシーン〉
バランスを崩して倒れる娘を、千晶が身を呈して守った。
「きゃいきゃい。」
お目当ての物を握りご満悦の娘は、千晶の上で手足をバタつかせる。
「いたた。もう、スイちゃんってば。」
その声は、笑っていた。
この光景が、来年も、再来年も、この先もずっと……と、微笑みながら羽翔は思った。
メリークリスマス。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
クリスマスは本来、家族の絆を深める日。
この先もずっと。羽翔さんの願いは叶うのでしょうか。
