第四章(羽翔さんの育児奮闘記)
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第四章 第4話 0y2m
「羽翔くんが作るカレーは美味しいわあ。」
「さっすが、本場仕込みの横須賀海軍カレー。」
「ほんと、そのまんまねえ。」
「だから自衛隊……です。」
千晶と同居してからというもの、幾度となくやっているお決まりのやりとり。
千晶の実家では、お義母さんが加わった。
「軍隊とは違うの?」
「一応、自衛隊は軍隊とは異なる組織、ということになっています。」
「武器扱えるのに?」
「あくまで自衛、国防目的なので、攻撃には使いません。」
「あくまでも自衛隊、なのね。」
「建前上の、ね?」
「ちーあーきー。」
千晶のちょっといじわるな突っ込みと、それに対する【公式見解】とのバトルが、僕らの金曜夜の恒例行事と化していた。この静かなる頭脳戦もまた、千晶と一緒になれたことを実感できるイベントとして、僕の楽しみのひとつになっていた。
出生届や各種手続きは僕の役割で、横浜の家と東京の区役所との往復が何度となくあった。
住民票は東京のままで、あくまで育児の期間のみ、滞在するつもりでいたからだ。
僕が育休を取得したのは正解だった。
突発的な発熱や嘔吐、下痢や湿疹といった治療に関しては、家の近く、横浜市内の小児科をかかりつけとして受診する。
乳幼児健診や必須ワクチンの接種は、都内の小児科まで出向き、都の補助券を使って医療サービスを受ける。
「ワクチンって自費だとバカ高いんだよ。」
医療費が無料になるのは都内の分だけで、横浜市内で受けた診療は、東京都の医療助成の対象にならないので一旦2割の自己負担分を窓口で支払う。
後で一月分の領収書をまとめて都内の区役所に持って行き、還付手続きをする。
このお役所仕事は、僕の役割だった。
「今日は遅かったね。」
「公務員同士ってことで、話しが長引いちゃって。」
「ふうーん。」
「いや、男の係員だよ?!」
「何も言ってないけど?」
「うう…。」
「フニ…」
「あっ、スイちゃん起きた。」
「ウウゥゥ…」
「お腹が空いた頃かな?」
何としても母乳育児にすると息巻いてた千晶はいつでも授乳の準備ができる服装でいた。
「IgE抗体は母乳からでしか摂取できないからねえ。」
やはり医師としての知識がそうさせるのだろうか。なんとなく寂しい体型だった千晶は、母乳マッサージの甲斐あってか豊満な蓄えに変化していた。
「オキシトシンだよ。別名"幸せホルモン"。」
「幸せ…。」
「うん。幸せ。」
東京の自宅に届いた封書・ハガキの類の運搬も、僕の役割だった。
「これじゃ伝書鳩だな。」
額に収められた結婚式の写真を羽翔はしばらくの間、眺めていた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
恐妻にタジタジになってる羽翔さん可哀想可愛い。そして幸せを噛み締めてる羽翔さんも…良き。
「羽翔くんが作るカレーは美味しいわあ。」
「さっすが、本場仕込みの横須賀海軍カレー。」
「ほんと、そのまんまねえ。」
「だから自衛隊……です。」
千晶と同居してからというもの、幾度となくやっているお決まりのやりとり。
千晶の実家では、お義母さんが加わった。
「軍隊とは違うの?」
「一応、自衛隊は軍隊とは異なる組織、ということになっています。」
「武器扱えるのに?」
「あくまで自衛、国防目的なので、攻撃には使いません。」
「あくまでも自衛隊、なのね。」
「建前上の、ね?」
「ちーあーきー。」
千晶のちょっといじわるな突っ込みと、それに対する【公式見解】とのバトルが、僕らの金曜夜の恒例行事と化していた。この静かなる頭脳戦もまた、千晶と一緒になれたことを実感できるイベントとして、僕の楽しみのひとつになっていた。
出生届や各種手続きは僕の役割で、横浜の家と東京の区役所との往復が何度となくあった。
住民票は東京のままで、あくまで育児の期間のみ、滞在するつもりでいたからだ。
僕が育休を取得したのは正解だった。
突発的な発熱や嘔吐、下痢や湿疹といった治療に関しては、家の近く、横浜市内の小児科をかかりつけとして受診する。
乳幼児健診や必須ワクチンの接種は、都内の小児科まで出向き、都の補助券を使って医療サービスを受ける。
「ワクチンって自費だとバカ高いんだよ。」
医療費が無料になるのは都内の分だけで、横浜市内で受けた診療は、東京都の医療助成の対象にならないので一旦2割の自己負担分を窓口で支払う。
後で一月分の領収書をまとめて都内の区役所に持って行き、還付手続きをする。
このお役所仕事は、僕の役割だった。
「今日は遅かったね。」
「公務員同士ってことで、話しが長引いちゃって。」
「ふうーん。」
「いや、男の係員だよ?!」
「何も言ってないけど?」
「うう…。」
「フニ…」
「あっ、スイちゃん起きた。」
「ウウゥゥ…」
「お腹が空いた頃かな?」
何としても母乳育児にすると息巻いてた千晶はいつでも授乳の準備ができる服装でいた。
「IgE抗体は母乳からでしか摂取できないからねえ。」
やはり医師としての知識がそうさせるのだろうか。なんとなく寂しい体型だった千晶は、母乳マッサージの甲斐あってか豊満な蓄えに変化していた。
「オキシトシンだよ。別名"幸せホルモン"。」
「幸せ…。」
「うん。幸せ。」
東京の自宅に届いた封書・ハガキの類の運搬も、僕の役割だった。
「これじゃ伝書鳩だな。」
額に収められた結婚式の写真を羽翔はしばらくの間、眺めていた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
恐妻にタジタジになってる羽翔さん可哀想可愛い。そして幸せを噛み締めてる羽翔さんも…良き。
