第三章(芸能編+クロルリ)
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第三章 第12話 広島
「ほれ見てみい。ワシの言うた通り、千晶はダイヤの原石じゃった。先見の明あったじゃろ。」
「ほーね、その話もう聞き飽きたわ。」
サングラスに帽子姿の千晶は、やはり帽子姿の羽翔とともに、懐かしの広島駅に降り立った。
市内にある羽翔の実家へ、結婚の挨拶に向かう。
まだ、はっきりとそう決まったわけではないが、少なくとも結婚を意識したお付き合いをしていることは確からしい。
羽翔の実家にも顔を出しておきたい、と千晶が言い出したのだった。
市電に乗り換え、少し歩いて川沿いにあるその建物を前に、その懐かしさとこれからのことを考え、大きめの鞄を持つ羽翔は今にも泣きそうだった。
「ただいま、母さん。」
羽翔にそっくりな、物腰柔らかな母親は、すぐに千晶を気に入った。
なんでも、元々テレビで見ていた母は千晶のファンで、最初に電話で説明されたとき、信じられなかったという。
「うちの子が嘘をつくわけがなかろうとは思っとったんじゃけど、やっぱりびっくりやわ。本物はテレビより美人さんね。」
「ありがとうございます。」
「式の日取りは決まったん?」
「いや、まだ……。」
羽翔は茶を濁す。
「まだ、はっきりと決まったわけではないです。決まったら、お知らせします。」
千晶は聡明に語った。
「そう。楽しみにしとるけえね。」
「……(まだ……)。」
すっかり仲良くなった様子の母と千晶を、羽翔は黙って見守るのみだった。
その日は羽翔の実家で一泊した。
翌朝。
また宮島に行ってみたい、と珍しく羽翔の方から言い出した。
「地元でしょ?」
「地元の人間ほど、行かないものだよ。」
〈プオオオオオオオオ……〉
「鹿だ!」
あの時と同じ、でもどことなく、あの頃より落ち着いてきた千晶。
あの時から既に、羽翔は千晶を愛していたし、今、それは確かなものとなっている。
振り向いて笑顔を見せる彼女を前に、羽翔は、決意を固めた。
「千晶、……君に渡したいものがある。」
羽翔の鞄の中から、小ぶりな箱が取り出される。
開けると、リングのダイヤモンドが輝いていた。
みやじマリン水族館の大水槽の前で、改まって、羽翔は千晶にプロポーズした。
「はい。喜んで。」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
羽翔の実家は架空のものです。(まあ、似た名前の似たキャラクター、別人だからね!)
第一章から読んでいたら泣く(多分)
今回はどっちが先に泣いたかな。
宮島は神聖な場所なんだよね。
「ほれ見てみい。ワシの言うた通り、千晶はダイヤの原石じゃった。先見の明あったじゃろ。」
「ほーね、その話もう聞き飽きたわ。」
サングラスに帽子姿の千晶は、やはり帽子姿の羽翔とともに、懐かしの広島駅に降り立った。
市内にある羽翔の実家へ、結婚の挨拶に向かう。
まだ、はっきりとそう決まったわけではないが、少なくとも結婚を意識したお付き合いをしていることは確からしい。
羽翔の実家にも顔を出しておきたい、と千晶が言い出したのだった。
市電に乗り換え、少し歩いて川沿いにあるその建物を前に、その懐かしさとこれからのことを考え、大きめの鞄を持つ羽翔は今にも泣きそうだった。
「ただいま、母さん。」
羽翔にそっくりな、物腰柔らかな母親は、すぐに千晶を気に入った。
なんでも、元々テレビで見ていた母は千晶のファンで、最初に電話で説明されたとき、信じられなかったという。
「うちの子が嘘をつくわけがなかろうとは思っとったんじゃけど、やっぱりびっくりやわ。本物はテレビより美人さんね。」
「ありがとうございます。」
「式の日取りは決まったん?」
「いや、まだ……。」
羽翔は茶を濁す。
「まだ、はっきりと決まったわけではないです。決まったら、お知らせします。」
千晶は聡明に語った。
「そう。楽しみにしとるけえね。」
「……(まだ……)。」
すっかり仲良くなった様子の母と千晶を、羽翔は黙って見守るのみだった。
その日は羽翔の実家で一泊した。
翌朝。
また宮島に行ってみたい、と珍しく羽翔の方から言い出した。
「地元でしょ?」
「地元の人間ほど、行かないものだよ。」
〈プオオオオオオオオ……〉
「鹿だ!」
あの時と同じ、でもどことなく、あの頃より落ち着いてきた千晶。
あの時から既に、羽翔は千晶を愛していたし、今、それは確かなものとなっている。
振り向いて笑顔を見せる彼女を前に、羽翔は、決意を固めた。
「千晶、……君に渡したいものがある。」
羽翔の鞄の中から、小ぶりな箱が取り出される。
開けると、リングのダイヤモンドが輝いていた。
みやじマリン水族館の大水槽の前で、改まって、羽翔は千晶にプロポーズした。
「はい。喜んで。」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
羽翔の実家は架空のものです。(まあ、似た名前の似たキャラクター、別人だからね!)
第一章から読んでいたら泣く(多分)
今回はどっちが先に泣いたかな。
宮島は神聖な場所なんだよね。
