第三章(芸能編+クロルリ)
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第三章 第11話 戻ってきた日常
新型ウイルスの驚異も収束が見えてきて、社会全体が元の生活に戻りつつあった。
千晶は晴れて進級し、本来の医大生に戻った。
学業が優先だからと、芸能活動はなるべく抑え、ようやく、元の日常に戻りつつあった。
「あれ千晶じゃね?」
「ホントだ? えっ、あれってもしかしてカレシ?!」
話し声に気づいた羽翔が千晶の手を引き、その身をビルの陰に隠す。(たまにはかっこいいところを見せる羽翔さん。たまに、は余計だって?)
その名も顔も全国区になってしまった千晶。街中で羽翔と会おうものなら、好奇の目がふたりを襲う。
ふたりで会うのは、必然的に千晶の実家、がほとんどになっていた。
「ちょっと遅れちゃったけど、誕生日おめでとう、千晶。」
「おめでとう。」
「もう21か。早いな。」
「ありがとう。」
数日遅れの千晶の誕生パーティーが、自宅で穏やかに開かれた。
羽翔、すっかり大谷家に溶け込んでいる。
「この調子で就職したら、家を出るのかなあ。」
「ほとんど家事をやってない千晶に、一人暮らしができるのかしら?」
「それは……まあ、努力次第?」
「羽翔くんは一人暮らししないの?」
「自衛官は、基本的に基地の近くに居住するよう義務付けられていて、独身者は特別な事情が無い限り、独身寮で集団で暮らしています。」
「監獄みたい。」
「でも結婚すると、基地の外に家を持ってもいいことになっていて、結婚して独身寮を出る人も多いですね。」
「そうなんだ。」
「とはいえ、僕らみたいな船乗りは、なかなか家に帰らないなんてこともあって、子供に顔を忘れられるってもっぱらの話です。まあ、現状もそうですが。」
「今とあんまり変わらないのね。」
「まあ、そうですね。」
「変わらない、か。」
何かを考えている千晶。
次に発せられた言葉は、『お茶にする?』のトーンだった。
「変わらないなら、結婚する?」
「え?」
羽翔の思考が追いつかない。
「まあ! いいわね。羽翔くんはすっかりうちの一員だし、どうせなら一緒に住めた方がいいんじゃない? ねえ、あなた。」
「……千晶に任せる。」
「え?」
千晶母はニコニコとこちらを向いている。
千晶父は焦点の定まらないまま新聞を読んでいる。
「いいよね? 羽翔。」
「え?」
居間の目立つ場所に、羽翔の贈ったガラス細工が飾られてあった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
不意打ちで逆プロポーズされてしまった羽翔さん(27)
え?
新型ウイルスの驚異も収束が見えてきて、社会全体が元の生活に戻りつつあった。
千晶は晴れて進級し、本来の医大生に戻った。
学業が優先だからと、芸能活動はなるべく抑え、ようやく、元の日常に戻りつつあった。
「あれ千晶じゃね?」
「ホントだ? えっ、あれってもしかしてカレシ?!」
話し声に気づいた羽翔が千晶の手を引き、その身をビルの陰に隠す。(たまにはかっこいいところを見せる羽翔さん。たまに、は余計だって?)
その名も顔も全国区になってしまった千晶。街中で羽翔と会おうものなら、好奇の目がふたりを襲う。
ふたりで会うのは、必然的に千晶の実家、がほとんどになっていた。
「ちょっと遅れちゃったけど、誕生日おめでとう、千晶。」
「おめでとう。」
「もう21か。早いな。」
「ありがとう。」
数日遅れの千晶の誕生パーティーが、自宅で穏やかに開かれた。
羽翔、すっかり大谷家に溶け込んでいる。
「この調子で就職したら、家を出るのかなあ。」
「ほとんど家事をやってない千晶に、一人暮らしができるのかしら?」
「それは……まあ、努力次第?」
「羽翔くんは一人暮らししないの?」
「自衛官は、基本的に基地の近くに居住するよう義務付けられていて、独身者は特別な事情が無い限り、独身寮で集団で暮らしています。」
「監獄みたい。」
「でも結婚すると、基地の外に家を持ってもいいことになっていて、結婚して独身寮を出る人も多いですね。」
「そうなんだ。」
「とはいえ、僕らみたいな船乗りは、なかなか家に帰らないなんてこともあって、子供に顔を忘れられるってもっぱらの話です。まあ、現状もそうですが。」
「今とあんまり変わらないのね。」
「まあ、そうですね。」
「変わらない、か。」
何かを考えている千晶。
次に発せられた言葉は、『お茶にする?』のトーンだった。
「変わらないなら、結婚する?」
「え?」
羽翔の思考が追いつかない。
「まあ! いいわね。羽翔くんはすっかりうちの一員だし、どうせなら一緒に住めた方がいいんじゃない? ねえ、あなた。」
「……千晶に任せる。」
「え?」
千晶母はニコニコとこちらを向いている。
千晶父は焦点の定まらないまま新聞を読んでいる。
「いいよね? 羽翔。」
「え?」
居間の目立つ場所に、羽翔の贈ったガラス細工が飾られてあった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
不意打ちで逆プロポーズされてしまった羽翔さん(27)
え?
