第三章(芸能編+クロルリ)
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第三章 第9話 生放送
10月からの半年間、昼の生放送バラエティ帯番組の曜日レギュラー出演が決まった千晶。
「1年契約、ですからね? いち! ねん! 契約!」
ディア・ストーン・プロダクションとのマネジメント契約は、この1年限りで、後はさっと身を引いて学業(と羽翔との逢瀬)に専念するつもりでいた。10月からだって取りこぼした後期の単位取得のため、一定の授業に出席する必要もある。
「わかっとる。だからレギュラーも編成のある3月の第1週まで、ということで話をまとめてきた。」
「全部?」
「……。」
「全部のレギュラーですか?」
「……まあ、おいおい…」
「はっきり言います。あたし、1年限定で、契約期間が終わったらこの仕事辞めます!」
千晶の迫力に、社長の黒田も困り果てた。
せっかく大波に乗れているというのに、その千晶が完全に抜けたら、当事務所はどうなってしまうのか……。
羽翔はその公休日、本人不在の千晶の実家を訪れた。
晩夏の耐久テレビスペシャルに、千晶も生放送で出演しているのを、大谷家のテレビで見るというものだった。
羽翔、すっかり大谷家の人みたいになっておる。
玄関には先日撮影した家族写真が飾られていた。羽翔だけ目が赤い。
「千晶だ。」
「まあ。可愛らしい衣装ね。」
どういう企画なのか、数十人の若い女性タレントが揃って派手な衣装を着て、わちゃわちゃしている。その中に千晶もいた。
羽翔の目には千晶しか映らなかった。
ギャルっぽい雰囲気の女の子が、マイクを手に、カメラの前で千晶に近づく。
『ねえ千晶さん? 噂のカレとは、うまくいってますか?』
噂のカレ、とは。
ここへ来る電車の中で羽翔は、ネットニュースで、千晶が人気男性アイドルグループのメンバーと熱愛の噂の記事を読んだばかりだった。
困り顔の千晶。独り歩きする噂は本人も知っていた。
一呼吸置いて、千晶は口を開く。
『確かに、私にはお付き合いしている人が、います。』
『フーゥ!』
『けれど、それは、あなた方が想像しているような人ではありません。一般の方です。これ以上は話せません。』
羽翔は胸をなで下ろした。
『え? 一般人?』
『Kenじゃないの?』
『違います。一般の方です。』
『なんだー。でもカレシいるのはホントなんだね!』
『はい。真剣にお付き合いしています。私たちのことはどうか、放っておいてください。』
千晶母はそっとハンカチを差し出した。
羽翔は零れ落ちる涙を止めることができなかった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
やっぱり泣いちゃう羽翔さん。
なんだかんだ女の子に守られちゃう系男子な羽翔さんも萌え。
(♪)
"I'll know peace when I'm your lover boy"
Phum Viphurit - Lover Boy 詞:Phum Viphurit (2018)
10月からの半年間、昼の生放送バラエティ帯番組の曜日レギュラー出演が決まった千晶。
「1年契約、ですからね? いち! ねん! 契約!」
ディア・ストーン・プロダクションとのマネジメント契約は、この1年限りで、後はさっと身を引いて学業(と羽翔との逢瀬)に専念するつもりでいた。10月からだって取りこぼした後期の単位取得のため、一定の授業に出席する必要もある。
「わかっとる。だからレギュラーも編成のある3月の第1週まで、ということで話をまとめてきた。」
「全部?」
「……。」
「全部のレギュラーですか?」
「……まあ、おいおい…」
「はっきり言います。あたし、1年限定で、契約期間が終わったらこの仕事辞めます!」
千晶の迫力に、社長の黒田も困り果てた。
せっかく大波に乗れているというのに、その千晶が完全に抜けたら、当事務所はどうなってしまうのか……。
羽翔はその公休日、本人不在の千晶の実家を訪れた。
晩夏の耐久テレビスペシャルに、千晶も生放送で出演しているのを、大谷家のテレビで見るというものだった。
羽翔、すっかり大谷家の人みたいになっておる。
玄関には先日撮影した家族写真が飾られていた。羽翔だけ目が赤い。
「千晶だ。」
「まあ。可愛らしい衣装ね。」
どういう企画なのか、数十人の若い女性タレントが揃って派手な衣装を着て、わちゃわちゃしている。その中に千晶もいた。
羽翔の目には千晶しか映らなかった。
ギャルっぽい雰囲気の女の子が、マイクを手に、カメラの前で千晶に近づく。
『ねえ千晶さん? 噂のカレとは、うまくいってますか?』
噂のカレ、とは。
ここへ来る電車の中で羽翔は、ネットニュースで、千晶が人気男性アイドルグループのメンバーと熱愛の噂の記事を読んだばかりだった。
困り顔の千晶。独り歩きする噂は本人も知っていた。
一呼吸置いて、千晶は口を開く。
『確かに、私にはお付き合いしている人が、います。』
『フーゥ!』
『けれど、それは、あなた方が想像しているような人ではありません。一般の方です。これ以上は話せません。』
羽翔は胸をなで下ろした。
『え? 一般人?』
『Kenじゃないの?』
『違います。一般の方です。』
『なんだー。でもカレシいるのはホントなんだね!』
『はい。真剣にお付き合いしています。私たちのことはどうか、放っておいてください。』
千晶母はそっとハンカチを差し出した。
羽翔は零れ落ちる涙を止めることができなかった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
やっぱり泣いちゃう羽翔さん。
なんだかんだ女の子に守られちゃう系男子な羽翔さんも萌え。
(♪)
"I'll know peace when I'm your lover boy"
Phum Viphurit - Lover Boy 詞:Phum Viphurit (2018)
