第二章(R-15)
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第二章 第5話 婦人科
一回生を対象とした六月の研修合宿を前に、千晶は婦人科を受診した。
生理不順。極度のストレスの連続で、ホルモンバランスが乱れたことが原因とみられた。
毎日の服用で排卵周期を調節するピルを処方してもらい、もののついでと目の前の医師に訊いてみた。
「ああ、問題ないよ。ただ、産む気が無いのならしっかり避妊具は着けてね。」
わかりきっていた答えだったが、少し、安心した。
「あなたを守るためにも必要なんだよ。性感染症のリスクもあるからね。」
保健科の教科書通りの言葉だったので、特に気に留めなかった。
「次回お越しの際は、横浜市の子宮頸がんワクチンのハガキをお持ちください。」
会計の時、事務員さんからそう付け加えられた。
そういえば自宅に届いてたっけ。大学関係の書類以外は後回しにしていて、すっかり忘れていた。
「そっか。やっぱり忙しいんだね。」
『ごめん。』
「しょうがないよ、それがお仕事なんだから。」
数十日間の潜水任務や一般向けイベント、千晶の合宿期間が憎たらしいほど連続し、会うタイミングが全く見通せないでいた。少しでも時間が合えば、電話をするようにした。
『今すぐにでも、君に会いたい。』
「羽翔…。」
最後に会ってからまた半年を過ぎていた。
『君との約束、果たしたいし。』
約束?
…………あっ。
耳まで赤面してしまう千晶。
『千晶?』
「あ、うん。そ、それでね、あたし、こないだ午前の授業が無かったから、婦人科行ってきたんだ。」
『婦人科?』
「うん。生理が遅れてて。薬を処方してもらったの。」
『そうなんだ。』
「…ちゃんと、着けてね。って、先生が言ってた。」
『うん。』
千晶の声は震えていた。
「性感染症から守るためにーとか、ほら保健の教科書に書いてあることそのまんまだったからさ、肩透かしくらっちゃった。まあでもそれがお医者さんの仕事の醍醐味だよね。目の前の患者を安心させるってのも、重要なお仕事なんだから。」
ごまかすように、早口で言った。
そんな千晶の言葉に、羽翔はどこか引っ掛かるものがあった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
筆者コメント:勘のいい人は、この後の展開がなんとなく予想できてしまうでしょう。
一回生を対象とした六月の研修合宿を前に、千晶は婦人科を受診した。
生理不順。極度のストレスの連続で、ホルモンバランスが乱れたことが原因とみられた。
毎日の服用で排卵周期を調節するピルを処方してもらい、もののついでと目の前の医師に訊いてみた。
「ああ、問題ないよ。ただ、産む気が無いのならしっかり避妊具は着けてね。」
わかりきっていた答えだったが、少し、安心した。
「あなたを守るためにも必要なんだよ。性感染症のリスクもあるからね。」
保健科の教科書通りの言葉だったので、特に気に留めなかった。
「次回お越しの際は、横浜市の子宮頸がんワクチンのハガキをお持ちください。」
会計の時、事務員さんからそう付け加えられた。
そういえば自宅に届いてたっけ。大学関係の書類以外は後回しにしていて、すっかり忘れていた。
「そっか。やっぱり忙しいんだね。」
『ごめん。』
「しょうがないよ、それがお仕事なんだから。」
数十日間の潜水任務や一般向けイベント、千晶の合宿期間が憎たらしいほど連続し、会うタイミングが全く見通せないでいた。少しでも時間が合えば、電話をするようにした。
『今すぐにでも、君に会いたい。』
「羽翔…。」
最後に会ってからまた半年を過ぎていた。
『君との約束、果たしたいし。』
約束?
…………あっ。
耳まで赤面してしまう千晶。
『千晶?』
「あ、うん。そ、それでね、あたし、こないだ午前の授業が無かったから、婦人科行ってきたんだ。」
『婦人科?』
「うん。生理が遅れてて。薬を処方してもらったの。」
『そうなんだ。』
「…ちゃんと、着けてね。って、先生が言ってた。」
『うん。』
千晶の声は震えていた。
「性感染症から守るためにーとか、ほら保健の教科書に書いてあることそのまんまだったからさ、肩透かしくらっちゃった。まあでもそれがお医者さんの仕事の醍醐味だよね。目の前の患者を安心させるってのも、重要なお仕事なんだから。」
ごまかすように、早口で言った。
そんな千晶の言葉に、羽翔はどこか引っ掛かるものがあった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
筆者コメント:勘のいい人は、この後の展開がなんとなく予想できてしまうでしょう。
