第一章
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第一章 第2話 休日のカフェにて
(実際に海自がこんな運用になってるかは知らないが)
数日間の横須賀停泊期間中に横浜に外泊つきの連休をとっていた羽翔。そのうちの日曜日、千晶と待ち合わせることとなった。
しかし
『平日は学校が優先、休日はほぼほぼ収録。その日も朝から収録があって、特番なんだよね。終わるのが午後3時とかかな。それ以降なら。』
「じゃあ、3時半に近くのカフェで、なんて、どう?」
『いいんじゃない? ただ、収録が押して、遅れるかもしれないけど。』
「僕は構わないよ。君が来るのを待ってる。」
『じゃあそれで!』
もう時計は5時を回った。
「おかわり、お持ちしましょうか。」
「あ、すみません。」
「電話番号が書いてあったでしょ?」
「うんうん」
近くのテーブルでの会話が耳に入った。
「それを見て連絡してきたんだって!」
ん?
「その宅配員が?え?宅配伝票の電話番号で?」
「そう!」
「キモ!」
ぎく。
「今度デートしましょうとかすごいしつこかったからもうブロックしちゃったんだけど、住所知られてるじゃない?」
「うんうん」
「急に来られたりしないかって怖くなっちゃって。」
「怖いねー引っ越したほうがいいかもねー」
「ほんと最悪」
「それ宅配会社に通報した?」
「してない」
「したほうがいいよ絶対」
「そうなの?それでクビになったら報復とかされないかな?」
「うーん…」
「ご注文のシフォンケーキです。」
「あっきたきた。これおいしいんだよー!」
うなだれる羽翔。
…聞かなければよかった…。
カクテルパーティー効果といって、無意識でも関心のあるワードなどは雑音の中でも特に聞こえやすくなるもの。
耳のいい羽翔にはあまりにもクリアに聞こえてしまい、その結果、耳が痛い。
もしかするとすっぽかされた可能性だってある。そりゃ見ず知らずの人に財布の中身を見られたり、それで得た個人情報をもとにお茶に誘うだなんて、若い女性からしたら不愉快な展開かもしれない。
ただもう一度、彼女に会いたい。会って確かめたい。なんと表現したらわからないこの気持ち。ざわめきと同時に懐かしさや愛おしさが体中を往来する。
初めて会ったはずなのに、既にどこかで会ったことがある?
それも、すれ違いとか同じ電車に乗ってたとかそういうんじゃなく、
……長い時間を共に過ごしたかけがえのない存在、のような……。
〈チリンチリン〉
「いた!」
声に真っ先に反応する。その姿を目視するより前に心臓が高鳴る。
「ごめんなさい遅くなって。やっぱり収録押しちゃって。」
「あ、いや……僕も今来たとこ……」
「ええ本当? すんごい遅刻だね。」
「ちょっと起きるのが遅かったからね。」
「はは。お寝坊さんだ。」
もう3時間も待っていた。
「君は何にする? おごるよ。」
「ええ!ほんと?! なんか悪いなー じゃあアイスティー!」
「アイスティーね。」
「立ちっぱなしだったし頭フル回転で疲れたよー」
「じゃあ何か食べる? 甘い物でも。」
「んーお腹すいた!」
「じゃあ食事にする? パスタとかカレーもあるし……ごはんもおごるよ。」
「背に腹はかえられない……ごちになっちゃおうかなー♪」
「どうぞ。」
「ここシフォンケーキがおいしいんだよねー。でもまずはパスタかなー、サラダ付きもあるし…」
羽翔の目は完全に愛おしいものを見る目だった。
この気持ちは、確かに僕の中にある。
(実際に海自がこんな運用になってるかは知らないが)
数日間の横須賀停泊期間中に横浜に外泊つきの連休をとっていた羽翔。そのうちの日曜日、千晶と待ち合わせることとなった。
しかし
『平日は学校が優先、休日はほぼほぼ収録。その日も朝から収録があって、特番なんだよね。終わるのが午後3時とかかな。それ以降なら。』
「じゃあ、3時半に近くのカフェで、なんて、どう?」
『いいんじゃない? ただ、収録が押して、遅れるかもしれないけど。』
「僕は構わないよ。君が来るのを待ってる。」
『じゃあそれで!』
もう時計は5時を回った。
「おかわり、お持ちしましょうか。」
「あ、すみません。」
「電話番号が書いてあったでしょ?」
「うんうん」
近くのテーブルでの会話が耳に入った。
「それを見て連絡してきたんだって!」
ん?
「その宅配員が?え?宅配伝票の電話番号で?」
「そう!」
「キモ!」
ぎく。
「今度デートしましょうとかすごいしつこかったからもうブロックしちゃったんだけど、住所知られてるじゃない?」
「うんうん」
「急に来られたりしないかって怖くなっちゃって。」
「怖いねー引っ越したほうがいいかもねー」
「ほんと最悪」
「それ宅配会社に通報した?」
「してない」
「したほうがいいよ絶対」
「そうなの?それでクビになったら報復とかされないかな?」
「うーん…」
「ご注文のシフォンケーキです。」
「あっきたきた。これおいしいんだよー!」
うなだれる羽翔。
…聞かなければよかった…。
カクテルパーティー効果といって、無意識でも関心のあるワードなどは雑音の中でも特に聞こえやすくなるもの。
耳のいい羽翔にはあまりにもクリアに聞こえてしまい、その結果、耳が痛い。
もしかするとすっぽかされた可能性だってある。そりゃ見ず知らずの人に財布の中身を見られたり、それで得た個人情報をもとにお茶に誘うだなんて、若い女性からしたら不愉快な展開かもしれない。
ただもう一度、彼女に会いたい。会って確かめたい。なんと表現したらわからないこの気持ち。ざわめきと同時に懐かしさや愛おしさが体中を往来する。
初めて会ったはずなのに、既にどこかで会ったことがある?
それも、すれ違いとか同じ電車に乗ってたとかそういうんじゃなく、
……長い時間を共に過ごしたかけがえのない存在、のような……。
〈チリンチリン〉
「いた!」
声に真っ先に反応する。その姿を目視するより前に心臓が高鳴る。
「ごめんなさい遅くなって。やっぱり収録押しちゃって。」
「あ、いや……僕も今来たとこ……」
「ええ本当? すんごい遅刻だね。」
「ちょっと起きるのが遅かったからね。」
「はは。お寝坊さんだ。」
もう3時間も待っていた。
「君は何にする? おごるよ。」
「ええ!ほんと?! なんか悪いなー じゃあアイスティー!」
「アイスティーね。」
「立ちっぱなしだったし頭フル回転で疲れたよー」
「じゃあ何か食べる? 甘い物でも。」
「んーお腹すいた!」
「じゃあ食事にする? パスタとかカレーもあるし……ごはんもおごるよ。」
「背に腹はかえられない……ごちになっちゃおうかなー♪」
「どうぞ。」
「ここシフォンケーキがおいしいんだよねー。でもまずはパスタかなー、サラダ付きもあるし…」
羽翔の目は完全に愛おしいものを見る目だった。
この気持ちは、確かに僕の中にある。
