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旅日記

東京国立博物館 国宝展

2022/11/14 01:00
 先日 告知を見てからずっと行きたかった東京国立博物館の国宝展に行って来ました!
母も国宝や伝統工芸品などを見るのが好きで、この展示を見に行きたいと思っていたらしいので、一緒にチケットを取って二人で見に行きました。
 
 私が仕事でチケットの予約開始時間にパソコンを触れなかったので、母に予約方法を数日前から教え込んで取って貰いました。
会場は混むと予想して当日は会館30分前に到着したのですが、その時点で沢山の人が並んでいて、開館時間には物凄い人の行列になっていました。
 国宝展は昼頃に予約していたので、それまでは総合文化展を見に行きました。
ドラマとかでも見た事ある入口の階段は、雰囲気があって写真を何枚も撮りました。特に所々に設置されている階段のライトのデザインがとても綺麗でした。
開場してすぐに入ったので人も少なく、ほとんど気兼ねなく展示物を鑑賞する事ができました。
私用のみなら撮影も大丈夫との事でしたので、気に入った作品は撮影させていただきました。 
鳴狐や毛利藤四郎や蜻蛉切の写しなども展示されていて、長船長義の刀なども展示されていました。
総合文化展でも見る所が沢山あって、特別展の入場時間が始まるギリギリまで鑑賞しました。

 国宝展の方も予想通り多くの人でごった返していて、小学生の子供から年配の方まで幅広い年齢層の人が来ていました。
見た事のない物も沢山ありましたが、学生時代の歴史や美術の教科書や資料集の写真で見た物も沢山展示されており、実際の眼で鑑賞できる日が来るとは子供の頃には思いもしませんでした。
一生ものの国宝を沢山目にする事ができてとても貴重な経験をする事ができ、とても有意義な時間を過ごす事ができました!
 
 展示を見に行った後はショップを見に行ったのですが、ものすごい人でごった返していました。
レジは長蛇の列でしたが、レジの台数は六台程あったので予想していたより早く会計する事ができました。
図録と刀剣乱舞コラボのファイル、刀剣のステンレス栞を数点購入しました。大包平と三日月と童子切の栞も欲しかったのですが、残念ながら売り切れていました……。  
図録は殴れば死人が出そうな鈍器並みの厚さと重さで、かなりのボリュームがあり、また時間を取ってじっくり読もうと思います。
 刀剣を見ている間は刃文を綺麗に見たくてずっと中腰で移動していたので、そのせいか翌日太ももが酷い筋肉痛になりました。
 
以下は展示物の感想です、まだ国宝展に見に行っていない方や嫌な予感がした方はブラウザバックをお願いします。  

・童子切安綱
この刀は奈良に見に行った展示以来の鑑賞になり、刀剣が展示されている場所の入口に入ってすぐの所に展示されていました。
三条宗近と並ぶほどの古い刀工が作ったという事もあり、長い間色んな所を渡って来たせいか、「見られ慣れている」感じがしました。
酒吞童子を斬ったり、他にもないかと調べてみたら六体の遺体を切断できる切れ味を持っていたりなどと、面白そうな話がいくつもあったので、機会があればもう少し詳しく調べてみたいと思います。
総合文化展ではこの刀の拵も見る事ができました。
  
・三日月宗近
この刀を見るのは数年前の京都の展示以来で数年ぶりに鑑賞になります。
やはり知名度が高い刀なので一番目立つように部屋の真ん中で展示されており、ものすごい人だかりができていました。 
展示している場所や展示方法も会場によって違うので、京都の時に見た時より雰囲気が柔らかく感じられました。
照明のおかげか図録などの写真ではほとんど分からない、打ちのけが良く見えるように展示されていました。
表裏どちらも見えるように展示されていたので、裏側も見る事ができました。

・大包平
「カッコいい!」としか言葉が出ない堂々とした姿の刀でした。
見た目がかなりどっしりして見えたので、大典太光世みたいな感じのパワー系の重い刀なのかなと思っていたのですが、調べてみると約1・35㎏と打刀くらいの重量しかないらしく、それを再現するのは現代の技術でも不可能と言われているそうです。
他の包平の刀はもう少し細身の物が多いといった感じの内容が音声ガイドにありましたが、そう考えると大包平には相当力を入れて作られたのだろうなと思いました。
もし次回見られる機会があるのなら、今回調べた内容も踏まえてまた見に行きたいと思います。

・厚藤四郎
ゲームでは初鍛刀としてずっとお世話になっているので、今回の展示で一番見たかった刀です。 
「厚」と言うだけあって、その名の通り今までに見て来た短刀の中で一番分厚い刀でした。
脇差みたいに幅もあるのかなと予想していたのですが、そこは思っていたよりスリムで、反りが殆どありませんでした。
顕現ボイスで「兄弟の中では鎧通しに分類されるんだ」と言っていたので調べてみたら、鎧通しとしては典型的な造りらしいです。
刀の近くに書かれている解説に書かれていた歴代の所有していた武将を見ていたら、黒田や豊臣など本当に有名どころが勢ぞろいでした。

・亀甲貞宗
指裏の茎にある名前の由来の亀甲紋を見る事ができました。
てっきり銘みたいに手で彫ったみたいなのを想像していましたが、毛彫りで彫られているらしくかなり細かく彫られていました。
とてもはっきりと見えやすく、のたれのゆったりとした曲線がとても綺麗な刃文の刀でした。  

・大般若長光 小竜景光 
この二振りは隣同士で展示されていました。
基本私が刀を鑑賞する時は刃文を中心に見るのですが、長光の刀は地肌が好みなので大般若は地肌を中心に鑑賞しました。
小板目肌という事で、照明に当てて見える模様がとても綺麗でした。   
小竜の刃文は小丁子、小互の目まじりの刃文が華やかで竜の首から尾まで通っている背鰭もしくは鬣のように見えました。 


その他展示の感想 抜粋

・狩野永徳 檜図屏風
母の本命で見たがっていた展示物で、国宝展の展示で一番最初に出てきました。
いっぱいに檜が描かれた大きな屏風で、枝先の葉はとても細かく描かれているに対して、木の幹がとても力強く描かれていて、その対比がとてもかっこいい屏風でした。 

・雪舟 秋水山水図
私が刀剣以外で一番見たかった展示物です。 
近い場所は濃い墨などではっきりとした輪郭で描かれており、遠い所や影などは淡い墨で描かれていて、特に遠い箇所の山を墨の濃淡だけで表現されているのがすごかったです。
  
・葛飾北斎 富岳三十六景
新聞紙くらいの大きさだと思っていましたが、予想していたより小さいサイズで横にしたA4紙くらいの作品でした。 
船は三艘あると思っていたのですが、手前の二艘だと思っていた船が大きな一艘の船だと気づいていませんでした。
実際に見て気づいた時の衝撃が一番大きい展示物でした。

総合文化展含め他にも浮世絵の展示が複数ありましたが、歌川広重の作品などを含め青色の表現が綺麗な展示物が多い印象でした。
     
・キリンの剥製 
生で見るのは人生初の剥製です。
もっとミイラに近い干からびた感じなのかと思いましたが、生きてるキリンより少し色あせて見えるだけで、今にも動きそうなくらいリアルでした。
キリンは水を飲む時の体勢で、両足を横に広げて首を地面の方へ下げた状態で展示されていました。
頭側の部分を上から見ると、目がガラス玉で睫毛がバッシバシなのがよく分かりました。
中に詰め物を入れた為なのか首から背中にかけて縫合の跡の様な黒っぽい線が一本入っていました。 
  
・尾形光琳 風神雷神図屛風
元々好きな作品なのですが、全くチェックしていなかったので、展示されていると知って驚きました。
雷神はてっきり黄色っぽいと思っていたのですが、予想以上に白かったです。 

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