酩酊日記
着ぐるみ
2023/03/02 23:59メルカリで購入したぬいぐるみ用の着ぐるみが届いた。普通郵便だったからいつ届くかが分からなくて2日ほどポストを監視していた。今日の昼頃に届いたそれは、牛の角が生えた可愛い着ぐるみで意気揚揚とママぬいに着せた。韓国ぬい用の着ぐるみだったので、あんスタぬいでは手足がブカブカとしてしまったけれどそれすらも可愛い。手触りも良くずっと抱きしめていたくなるほどに愛らしい。暫く写真撮影をした後、数十枚撮ったうちの1枚をママに送った。既読はまだついていない。ママは私のLINEに既読をつけるのが遅い。私の返信が遅いと不機嫌になるくせに、ママは返信すらしてくれない時もある。不公平だ、と思わないこともないし寂しいなあとは思うけど、不満に思ってはいない、と思う。変に即レスされるよりはマシかな。でもあれかも。愛人になった気分。未来永劫1番にはなれないんだろうなというのをずっと確信させられている。傍から見れば彼の行為は重たい愛の結果のように見えるかもしれないけど実の所重たいのは私の方で、ママは私の事道連れにする覚悟もなく、ただ捨てるのは可哀想だからこうしてゲージに入れて餌だけを与えているに過ぎない。猫を撫でるような気安さでふらりとこの家に帰ってくるのもそういうこと。愛玩動物を保護しているような気持ちなのだろうな。愛情はあるだろうけど、義務感も同時に存在している。家から出るな、カメラの死角にいくな、ご飯は3食食べろ、欲しいものがあればいえ。レスポンスを期待していない約束。破ったらどうなるかなんて、どうにもならない約束。逃げようと思えばいつだって逃げることの出来る檻。わざわざ鎖に繋がれているのは私が酷く醜いからに過ぎない。会う度に謝らなきゃならないのは私の方なのに。「仕方ないなあ」と笑うべきはママの方なのに。逆転してチグハグでちゃんちゃらおかしい。歪だ。居心地のよい歪。ずっと続いて欲しい。でもママは早くこの家から解放されるべきだとも思う。あんずちゃんに助けてというだけでそれは叶うのに。ごめんねあんずちゃん。今のはやっかみでした。ママのせいで私はあんずちゃんに八つ当たりをしてしまったので、今度スタバのドリンクチケットを送ります。いつもママをありがとう。