酩酊日記
ピザハット
2023/03/01 20:17今日はママのピザハットコラボ初日だったから、予約していってきた。家の周りには無かったから都会の方まで出ていかなきゃいけなくて、しかし車を持たず公共機関の利用を禁止されている私はママを呼び出さなくちゃいけなかったけど、ママの特典をもらいにいくことをママにバレたくなかったから自転車でいくことにした。16kmの道のりをえっさほいさとこいで、疲れてまたこいで。ピザのカロリーこれで帳消しになればいいなと思いながら。1時間かからないくらいで着いたけれども、もうへとへと。ピザを受け取って、子鹿のように震える足でココアを買った。さてこれからまた1時間ほどかけて自転車をかけなければいけないとため息をついて空を見つめていると見覚えのある車がやってきた。ママだ。ママの車だ。冷や汗をかいた。なぜ居場所がバレている。ピザを背中に隠し一直線に向かってくるママと睨めっこをする。彼は呆れと安堵と悲しみを混ぜた顔をしていた。割合的には呆れが1番多かった。私の目の前に来た時には彼はいつもの笑顔に戻っていた。「電車をつかって逃げたのかあ?」と聞いてきたので「電車使うなっていわれてたから自転車できた」というと目をまん丸にして「はあ?」と言っていた。間抜けな顔をしていた。やがて後ろに隠していたピザもバレて私の思惑もバレて「なんなんだ君は」と眉尻を下げて笑われた。以下その後の長いお説教を記す。
「大体、公共機関を使うなという約束は守るくせに1人で外に出るなという約束は破る君の意図を全く理解できないんだが。それに、俺を呼べば連れていってやったのに。いや、特典全種を君に持ってきてやったのに。危ないから外にでないでほしいなあ。位置情報をみた時の俺の気持ちを考えてみて欲しい。あと16kmを自転車でこごうとするその思い切りの良さに戦々恐々とする。君普段全く運動しないじゃないか。俺は君のそういうところが怖い。頼むからお家にいてくれないかなあ。カメラの範囲で生きてくれないかなあ。頼むから。」
見返すと説教ではなく懇願だった。彼にまともな説教はできない。そもそも1人で出かけたことを説教されるいわれはない。足がもう使い物にならなかったからお迎え来てくれたのはありがとうというと複雑そうな顔をされた。罪悪感があるのならGPSを外して家のカメラも外して欲しい。彼はずっと複雑そうな顔をしている。ありがとうと言ったんだからどういたしましてと笑って欲しい。
「大体、公共機関を使うなという約束は守るくせに1人で外に出るなという約束は破る君の意図を全く理解できないんだが。それに、俺を呼べば連れていってやったのに。いや、特典全種を君に持ってきてやったのに。危ないから外にでないでほしいなあ。位置情報をみた時の俺の気持ちを考えてみて欲しい。あと16kmを自転車でこごうとするその思い切りの良さに戦々恐々とする。君普段全く運動しないじゃないか。俺は君のそういうところが怖い。頼むからお家にいてくれないかなあ。カメラの範囲で生きてくれないかなあ。頼むから。」
見返すと説教ではなく懇願だった。彼にまともな説教はできない。そもそも1人で出かけたことを説教されるいわれはない。足がもう使い物にならなかったからお迎え来てくれたのはありがとうというと複雑そうな顔をされた。罪悪感があるのならGPSを外して家のカメラも外して欲しい。彼はずっと複雑そうな顔をしている。ありがとうと言ったんだからどういたしましてと笑って欲しい。