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酩酊日記

久しぶりに

2023/02/27 22:26
今日は久しぶりに彼が家に遊びに来た。久しぶりに顔が見れて嬉しかった。彼がほとんど家に帰ってこないのは寂しいけど「自由に飛び回る貴方が好き」と言った手前何も言えずにいる。
彼が家に来る時はいつも、お酒に酔っ払っているか、精神が錯乱して酩酊している。つまりまともな精神の時は彼は私に会いにこない。そして帰る時はいつも謝罪を繰り返して、家を出る。何のつもりなんだろう。なんとなくわかるような気がするけど。今日はお酒に酔っ払っていた。彼は滅多に精神のバランスを崩さないので、3ヶ月に1回会えればいい方。前回来た時から確か5ヶ月はたっている。お酒に酔っ払っているといっても泥酔はしておらず、ただぼんやりとしているようだった。遊びに来たと言うより、帰る家をウッカリ間違えてしまったという方が表現に的には正しいだろう。私は玄関に立ち尽くしたままの彼の靴を脱がしたあと、ゆっくりと手を引いて椅子に座らせる。何も抵抗をせずされるがままな彼が少し可愛くて頭を撫でた。お水を用意してこようと思って彼から手を離そうとしたが、手は強く握られたままで、離そうとすればするほど手首が酷くいたんだ。ただ彼の顔はぼんやりとしたままで、少し悲しくなった。お水いらないの?と聞いたら、ごめんとだけ返ってきた。何に対しての謝罪なのか判然としなかったけれどとりあえず、いいよ、といっておいた。私が彼のことについて許せないことなんてないのだから。そのまま1時間程、呆けて、時計の針が進む音を聞いていた。やがて覚醒しだした彼の顔は、ゆっくりと歪んでいった。おはようと声をかけると泣きそうな顔をしていたから抱きしめてあげたら、数秒後に拒否された。悲しかった。あたたかいお茶を用意していた時さっき掴まれていたところが青く痣になっていることに気がついた。彼もまた気がついた。また泣きそうな顔を始めたから、お茶を彼に差し出した後に湿布を貼ってねとお願いした。あとお皿洗いもちゃっかり頼んだ。その後2人でピザとコーラを頼んでサメ映画を見た。朝になるとやっぱりごめんなあといって帰っていった。次はいつ来てくれるんだろう。それだけが楽しみ。

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