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はじまり
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「あとで記憶操作できるからって少し喋りすぎたかしら…とにかく、裁判の時の私の記憶をエディットして船出のときを初対面にしとこ。あとは私の能力の記憶と……第三の目は見られてないわね。手間が省けたわ」
「あんな無表情なプリン、国民のイメージと違うもんな〜!」
夢子の記憶を切り貼りしていたプリンは、さっきまで黙らせていたニトロと話をしていた。
「そうね、みんなのいい子でいるためにはこれくらいしなきゃ。特にこいつに第三の目を見られるのは嫌だわ。見たところ同じような種族しかいないみたいだし」
「そんなやつがプリンの目を見たらどう思うんだろうな〜?」
「さあね、でも、悲鳴をあげて逃げ惑うかしら。」
目の前の異世界人に嫌悪の目を向け、プリンは作業し終わった記憶を夢子の頭の中に戻すと、いつもの愛らしい表情に戻った。
『ぷ、プリンちゃん…?』
「ごめんなさい夢子ちゃん、さっきまで何の話をしてたかしら…」
『え、えっと…私の元いた世界には、海賊がいたか…だっけ?』
「そう!それだわ!ありがとう夢子ちゃん」
プリンは満面の笑顔で夢子の手を取る。
「ねえ、着替えがまだだったわよね。とっておきのお洋服があるの」
プリンちゃんに連れられた先は、服が並んだ部屋だった。何百着ものドレスやらタキシードやらが、ずらりと一列に並んでいた。その中でプリンちゃんはピンクのワンピースを勧めてきて、今それを着ているのだが…
『恥ずかしい…』
「そう?似合ってるわよ?」
あまり着ることの無い丈の短さと色の可愛さで羞恥心がくすぐられる。船の乗客を見る限り、これがこの国での普段着なのだろうが、文化の違う世界で生まれ育った私には慣れないものだった。
「もうすぐ島に着くわ、下船の準備をしなきゃ。お話の続きは私の家に行ってからにしましょ」
部屋に戻ると、部屋の隅に置いてあったカタツムリの置物がプルプルプル…と声を発した。
「電伝虫…ママからだわ!」
プリンちゃんはタッタッタッと小走りで駆け寄り、カタツムリの上にある受話器らしきものをとる。それでやっと私はそれが置物なのではなく、本物の電話なのだと分かった。
「プリン!夢子はそこにいるかい!?」
大きく勇ましい声が部屋中に響く。どうやら電話の声は周りにも響くようだ。
「いるわ、ママ!どうしたの?」
「実は夢子に伝えたいことがあってだな…」
プリンちゃんは手招きして、私を呼び寄せたあと受話器を私に手渡した。
『はい、変わりました夢子です』
「マ〜マママ!さっきぶりだな夢子!聞こえてたと思うが、おめぇに伝えたいことがある!」
何かやらかしたかと思い一気に顔が青ざめる。しかし、聞こえてきた言葉はそんなことよりも衝撃的なものだった。
「いいか、一ヶ月以内におれの息子たちから婿を決めろ!」
『……へ?』
あまりの衝撃におかしな返事をしてしまった。婿?ということは私、結婚するの?今までの出来事に加えての突然の出来事で頭の中がもう大混乱を起こしている。
「夢子ちゃん!気をしっかり!」
足元がふらついた私をプリンちゃんは青い顔をして支える。
「マ〜マママ!小娘にはまだ刺激の強い話題だったかい?いつも通りならおれが勝手に相手を決めちまうが、お前は特別だ。一ヶ月やるから結婚したい相手を選ぶといいさ。プリン、手助けしてやんな」
「……わかったわ、ママ」
「よし!一ヶ月後、楽しみにしてるよ!ハ〜ハハハ!!」
といって、ママは電話を切った。
「もう!ママったらいつも急なんだから!」
頬を膨らませぷりぷりと怒るプリンちゃんの横では、情報量の多さにぐったりとした私が足元から崩れていた。
『け、結婚…?』
「大丈夫よ夢子ちゃん、心配しないで!私がお婿さん選びを手伝ってあげるから」
意気消沈した私の背中をプリンちゃんが優しくさする。その間にも船はカカオ島へと到着していた。
「あんな無表情なプリン、国民のイメージと違うもんな〜!」
夢子の記憶を切り貼りしていたプリンは、さっきまで黙らせていたニトロと話をしていた。
「そうね、みんなのいい子でいるためにはこれくらいしなきゃ。特にこいつに第三の目を見られるのは嫌だわ。見たところ同じような種族しかいないみたいだし」
「そんなやつがプリンの目を見たらどう思うんだろうな〜?」
「さあね、でも、悲鳴をあげて逃げ惑うかしら。」
目の前の異世界人に嫌悪の目を向け、プリンは作業し終わった記憶を夢子の頭の中に戻すと、いつもの愛らしい表情に戻った。
『ぷ、プリンちゃん…?』
「ごめんなさい夢子ちゃん、さっきまで何の話をしてたかしら…」
『え、えっと…私の元いた世界には、海賊がいたか…だっけ?』
「そう!それだわ!ありがとう夢子ちゃん」
プリンは満面の笑顔で夢子の手を取る。
「ねえ、着替えがまだだったわよね。とっておきのお洋服があるの」
プリンちゃんに連れられた先は、服が並んだ部屋だった。何百着ものドレスやらタキシードやらが、ずらりと一列に並んでいた。その中でプリンちゃんはピンクのワンピースを勧めてきて、今それを着ているのだが…
『恥ずかしい…』
「そう?似合ってるわよ?」
あまり着ることの無い丈の短さと色の可愛さで羞恥心がくすぐられる。船の乗客を見る限り、これがこの国での普段着なのだろうが、文化の違う世界で生まれ育った私には慣れないものだった。
「もうすぐ島に着くわ、下船の準備をしなきゃ。お話の続きは私の家に行ってからにしましょ」
部屋に戻ると、部屋の隅に置いてあったカタツムリの置物がプルプルプル…と声を発した。
「電伝虫…ママからだわ!」
プリンちゃんはタッタッタッと小走りで駆け寄り、カタツムリの上にある受話器らしきものをとる。それでやっと私はそれが置物なのではなく、本物の電話なのだと分かった。
「プリン!夢子はそこにいるかい!?」
大きく勇ましい声が部屋中に響く。どうやら電話の声は周りにも響くようだ。
「いるわ、ママ!どうしたの?」
「実は夢子に伝えたいことがあってだな…」
プリンちゃんは手招きして、私を呼び寄せたあと受話器を私に手渡した。
『はい、変わりました夢子です』
「マ〜マママ!さっきぶりだな夢子!聞こえてたと思うが、おめぇに伝えたいことがある!」
何かやらかしたかと思い一気に顔が青ざめる。しかし、聞こえてきた言葉はそんなことよりも衝撃的なものだった。
「いいか、一ヶ月以内におれの息子たちから婿を決めろ!」
『……へ?』
あまりの衝撃におかしな返事をしてしまった。婿?ということは私、結婚するの?今までの出来事に加えての突然の出来事で頭の中がもう大混乱を起こしている。
「夢子ちゃん!気をしっかり!」
足元がふらついた私をプリンちゃんは青い顔をして支える。
「マ〜マママ!小娘にはまだ刺激の強い話題だったかい?いつも通りならおれが勝手に相手を決めちまうが、お前は特別だ。一ヶ月やるから結婚したい相手を選ぶといいさ。プリン、手助けしてやんな」
「……わかったわ、ママ」
「よし!一ヶ月後、楽しみにしてるよ!ハ〜ハハハ!!」
といって、ママは電話を切った。
「もう!ママったらいつも急なんだから!」
頬を膨らませぷりぷりと怒るプリンちゃんの横では、情報量の多さにぐったりとした私が足元から崩れていた。
『け、結婚…?』
「大丈夫よ夢子ちゃん、心配しないで!私がお婿さん選びを手伝ってあげるから」
意気消沈した私の背中をプリンちゃんが優しくさする。その間にも船はカカオ島へと到着していた。