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街中のお菓子の家。その中で生活をする人々。人といっても、獣人や、足が異様に長い人。腕の関節が多い人。おとぎ話の中に出てくるような街の風景が、辺り一面に広がっている。
「あっペロスペロー様!」
「ペロスペロー様、おはようございます」
「おはよう、みんな元気そうで何よりだペロリン♪」
「ペロスペロー様、その女性はもしや…」
みんながペロスペローさんの隣にいる傷だらけの私を見ている。恥ずかしさで顔から蒸気がでそうだ。
「あぁ、あの街を半壊させた女だ。」
「ということは、裁判の結果が!?」
「まあな。でもこいつは無罪だ。他の海賊団の敵襲に合い吹っ飛ばされてきた一般人ということで判決が下った。軽傷なのは運が良かったってことだ。ペロリン♪」
「なるほど、それは可哀想に…」
そういうことになってたんだ、と思いペロスペローさんの顔を見上げるとしーっ、と口に人差し指を置いた。
「ということで今日からこいつもこの万国の住人だ。これ以上責めないでくれよ。ペロリン♪」
そういってペロスペローさんは人混みの中を潜り抜けていく。いや、潜り抜けるというよりかはペロスペローさんが歩くとみんなが道を作る、といった方が正しいか。
「船には俺の妹、プリンがいる。さっき会っただろう?詳しいことはプリンが説明してくれると思うぜ、ペロリン♪」
『あ、ありがとうございます…』
さっき会った女の子………あのツインテールの可愛らしい女の子かな。すごい冷ややかな目で見られていたけれど、打ち解けられるか不安だ。色々考えながら歩いていると、ペロスペローさんの手が目の前にいきなり現れた。止まれ、ということらしい。
「船場まで遠い。ここからはブ車に乗っていくぞ」
『ぶ、ブ車?』
ブ車ってなんだろう…と考えていると、何か騒々しい音が聞こえてくる。その音の方を見てみると、大きな豚が車を引いて物凄いスピードで走ってくる。なるほど、豚が引く馬車だからブ車か!と一人納得しているとブ車が急ブレーキを踏み目の前で止まった。御者らしき人物が降りてきて、ブ車のドアの開ける。すごい、映画のみたいだ。
「さあ、行こうか」
ペロスペローさんは私に手を差し伸べた。ちょっとお姫様になった気分だな、とドキドキしながらペロスペローさんの手を取り、ブ車に乗った。
『わぁ〜!!』
ブ車から降り、辺り一面に広がるのは大きな船場。積荷を運んだり、船と船場を行き来する人々に、元の世界で見た西洋の映画を思い浮かべる。
「俺が着いてけるのはここまでだ。あとは…おや?プリンの姿が見当たらねえな」
「ペロス兄さ〜〜ん!!」
ペロスペローさんが周りを見回していると、一人の女の子が走ってきた。肩にゼリー状の生物?を乗せ、手を振っている。
「おお!プリン!待ってたぜ、ペロリン♪」
「わざわざご苦労さま!ここまで長かったでしょ?」
女の子はこちらを見てふふっと微笑んだ。あまりにも愛らしい笑顔に一瞬ドキッとしてしまう。
「それじゃ、この子は私が面倒見るわ。歩きながら話しましょ」
じゃあね、と女の子はペロスペローさんに手を振ると私の手を引いてスタスタと船に歩いていった。
「全く、いつも忙しそうだなプリンは」
「さっきも会ったわよね。改めて自己紹介させて。私はプリン、シャーロット家35女でカカオ島でチョコレート大臣の代理を務めてるの」
『しゃ、しゃーろっと?』
カカオ島のやらに向かう船に乗った私は、プリンちゃんから国のことや女王のことを色々聞いていた。どうやら、先程の大きな女性が女王、シャーロット・リンリンことビッグマムと呼ばれる女性で、プリンちゃんはその娘に当たるらしい。しかもさらに驚いたのが…
『び、ビッグマムさんって子供が85人も!?』
「ママって呼んで、国民はみんなそう呼んでるの。そうね…息子46人、娘39人。父親はみんなバラバラで、43人いるの」
『お、お父様もそんなに…』
「けど父親は子供が産まれたらみんなポイよ。ママは血の繋がりのない家族は必要としてないの。だからママの傘下に入る海賊たちや国家は、ママの子供たち…つまり私たち兄弟と血縁を持つ必要があるの。簡単に言えば政略結婚ね」
『へぇ…』
プリンちゃんは紅茶を飲みながら悠長と話しているが、私には驚きでしかなかった。プリンちゃんの兄弟が84人もいるのもそうなのだが、さっきまでこの国の女王の前にいたとなると冷や汗が止まらない。その上この国は海賊と縁が…
『って、海賊ぅ!?』
「そう、ママは有名な海賊で、四皇とも呼ばれてるのよ。あ、そっか…夢子ちゃんは別の世界から来たから知らないのね…ごめんなさい私ったら…」
『いいの!気にしないで!ビッグマ…ママが海賊なんて知らなかったから…』
「そう…?」
プリンちゃんは潤んだ瞳をあざとくこちらに向ける。まるで迷える子犬のような姿は本当、自分と同じ生き物とは思えないくらいに愛らしい。
「そういえば夢子ちゃんの世界には海賊はいるの?さっき記憶を覗いた時、海賊の姿はなかったんだけど…」
『き、記憶…?』
「そうだわ、悪魔の実の能力についても知らしておかなきゃね。この世界には悪魔の実っていう特殊な実があって、その身を食べると特殊能力が得られるの。けど、食べれる数は一つって決まってて、二つ以上食べると体は爆発してしまうの」
『な、なるほど…』
「私は記憶を操作できるメモメモの実の能力者。兄弟の中にも悪魔の実の能力者はたくさんいるわ」
『ほぅ…』
「といっても実感湧かないわよね。たとえば…」
ゆっくりとプリンちゃんは立ち上がり、私の隣に座った。そしてにっこりと微笑んだ後、私の頭に手を伸ばし…
「こんな風にね!!」
思いっきり私の頭の中に手を突っ込んだ。
「あっペロスペロー様!」
「ペロスペロー様、おはようございます」
「おはよう、みんな元気そうで何よりだペロリン♪」
「ペロスペロー様、その女性はもしや…」
みんながペロスペローさんの隣にいる傷だらけの私を見ている。恥ずかしさで顔から蒸気がでそうだ。
「あぁ、あの街を半壊させた女だ。」
「ということは、裁判の結果が!?」
「まあな。でもこいつは無罪だ。他の海賊団の敵襲に合い吹っ飛ばされてきた一般人ということで判決が下った。軽傷なのは運が良かったってことだ。ペロリン♪」
「なるほど、それは可哀想に…」
そういうことになってたんだ、と思いペロスペローさんの顔を見上げるとしーっ、と口に人差し指を置いた。
「ということで今日からこいつもこの万国の住人だ。これ以上責めないでくれよ。ペロリン♪」
そういってペロスペローさんは人混みの中を潜り抜けていく。いや、潜り抜けるというよりかはペロスペローさんが歩くとみんなが道を作る、といった方が正しいか。
「船には俺の妹、プリンがいる。さっき会っただろう?詳しいことはプリンが説明してくれると思うぜ、ペロリン♪」
『あ、ありがとうございます…』
さっき会った女の子………あのツインテールの可愛らしい女の子かな。すごい冷ややかな目で見られていたけれど、打ち解けられるか不安だ。色々考えながら歩いていると、ペロスペローさんの手が目の前にいきなり現れた。止まれ、ということらしい。
「船場まで遠い。ここからはブ車に乗っていくぞ」
『ぶ、ブ車?』
ブ車ってなんだろう…と考えていると、何か騒々しい音が聞こえてくる。その音の方を見てみると、大きな豚が車を引いて物凄いスピードで走ってくる。なるほど、豚が引く馬車だからブ車か!と一人納得しているとブ車が急ブレーキを踏み目の前で止まった。御者らしき人物が降りてきて、ブ車のドアの開ける。すごい、映画のみたいだ。
「さあ、行こうか」
ペロスペローさんは私に手を差し伸べた。ちょっとお姫様になった気分だな、とドキドキしながらペロスペローさんの手を取り、ブ車に乗った。
『わぁ〜!!』
ブ車から降り、辺り一面に広がるのは大きな船場。積荷を運んだり、船と船場を行き来する人々に、元の世界で見た西洋の映画を思い浮かべる。
「俺が着いてけるのはここまでだ。あとは…おや?プリンの姿が見当たらねえな」
「ペロス兄さ〜〜ん!!」
ペロスペローさんが周りを見回していると、一人の女の子が走ってきた。肩にゼリー状の生物?を乗せ、手を振っている。
「おお!プリン!待ってたぜ、ペロリン♪」
「わざわざご苦労さま!ここまで長かったでしょ?」
女の子はこちらを見てふふっと微笑んだ。あまりにも愛らしい笑顔に一瞬ドキッとしてしまう。
「それじゃ、この子は私が面倒見るわ。歩きながら話しましょ」
じゃあね、と女の子はペロスペローさんに手を振ると私の手を引いてスタスタと船に歩いていった。
「全く、いつも忙しそうだなプリンは」
「さっきも会ったわよね。改めて自己紹介させて。私はプリン、シャーロット家35女でカカオ島でチョコレート大臣の代理を務めてるの」
『しゃ、しゃーろっと?』
カカオ島のやらに向かう船に乗った私は、プリンちゃんから国のことや女王のことを色々聞いていた。どうやら、先程の大きな女性が女王、シャーロット・リンリンことビッグマムと呼ばれる女性で、プリンちゃんはその娘に当たるらしい。しかもさらに驚いたのが…
『び、ビッグマムさんって子供が85人も!?』
「ママって呼んで、国民はみんなそう呼んでるの。そうね…息子46人、娘39人。父親はみんなバラバラで、43人いるの」
『お、お父様もそんなに…』
「けど父親は子供が産まれたらみんなポイよ。ママは血の繋がりのない家族は必要としてないの。だからママの傘下に入る海賊たちや国家は、ママの子供たち…つまり私たち兄弟と血縁を持つ必要があるの。簡単に言えば政略結婚ね」
『へぇ…』
プリンちゃんは紅茶を飲みながら悠長と話しているが、私には驚きでしかなかった。プリンちゃんの兄弟が84人もいるのもそうなのだが、さっきまでこの国の女王の前にいたとなると冷や汗が止まらない。その上この国は海賊と縁が…
『って、海賊ぅ!?』
「そう、ママは有名な海賊で、四皇とも呼ばれてるのよ。あ、そっか…夢子ちゃんは別の世界から来たから知らないのね…ごめんなさい私ったら…」
『いいの!気にしないで!ビッグマ…ママが海賊なんて知らなかったから…』
「そう…?」
プリンちゃんは潤んだ瞳をあざとくこちらに向ける。まるで迷える子犬のような姿は本当、自分と同じ生き物とは思えないくらいに愛らしい。
「そういえば夢子ちゃんの世界には海賊はいるの?さっき記憶を覗いた時、海賊の姿はなかったんだけど…」
『き、記憶…?』
「そうだわ、悪魔の実の能力についても知らしておかなきゃね。この世界には悪魔の実っていう特殊な実があって、その身を食べると特殊能力が得られるの。けど、食べれる数は一つって決まってて、二つ以上食べると体は爆発してしまうの」
『な、なるほど…』
「私は記憶を操作できるメモメモの実の能力者。兄弟の中にも悪魔の実の能力者はたくさんいるわ」
『ほぅ…』
「といっても実感湧かないわよね。たとえば…」
ゆっくりとプリンちゃんは立ち上がり、私の隣に座った。そしてにっこりと微笑んだ後、私の頭に手を伸ばし…
「こんな風にね!!」
思いっきり私の頭の中に手を突っ込んだ。