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はじまり
名前変更
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「お前、おれの国に住め」
『…え?』
「ママ、本当かい!?」
長い舌の人が扉をバン!と開けて入ってくる。目の前の大きな女性のあまりの恐ろしさに気付いていなかったが、一時部屋から退出していたようだ。
「なんだい、盗み聞きしてたのかいペロスペロー」
「こいつが異世界の人間だって本当かいママ!」
「あぁそうだ。プリンが今証明した。」
長い舌の人が私と同い歳くらいの女の子の方を見ると女の子はゆっくり頷いた。
「マーマママ!早速改めて名前を聞こうじゃないか!おめぇ、名前はなんてんだ?」
『夢子…です…』
「夢子か!いい名前だなぁ!マーマママ!」
大きな女性は声高らかに笑っている。かなり個性的な笑い方だが。
「夢子、おめぇ今何歳だ?」
『え、えと…17です!』
「17か!ちょうどプリンと同じくらいじゃねえか!プリン、お前んとこに住まわせてやんな」
「わかったわ、ママ」
「よし決まりだ!これからよろしくな、夢子」
『は、はい…よろしくお願いいたします…』
流されるまま返事をしてしまったが、実はあまり話についていけてない。信じられないが、この世界が私の世界とは違うところだというのは理解できた。しかし、なぜ私はここに?考える暇もなく、私は長い舌の人にまた腕を捕まれ部屋から出されてしまった。
「まさかお前が異世界の人間だったとはな、まあこれから仲良くやろうぜ、ペロリン♪」
『は、はい!よろしくお願い…』
背筋をピンと伸ばした瞬間、想像できないくらいの痛みが私の体を襲った。そうだ、今まで緊張で忘れてたけど私今怪我してるんだった…
「そうだ、怪我を負っているんだったな?今すぐ医者を呼べ!カカオ島行きの船が出る前に手当てしてやるんだ!」
彼がそう叫ぶとどこから来たのか小さい兵隊のような人たちが出てきて、
「はい、ペロスペロー様!」
と返事だけして走り去っていった。
「大丈夫だ、客人だと分かった以上は乱暴はしないぜ?ペロリン♪」
長い舌の人は私の頭をポンポンと叩く。
「自己紹介が遅れたな、俺はシャーロット家長男のペロスペローだ。おっと、返事はいらないぜ?その怪我じゃ喋るのも億劫そうだしなペロリン♪」
ペロスペローさんが自己紹介している間に、医者と思われる人が到着した。小さくて、まるで童話に出てくる小人のような人だ。
「ペロスペロー様!この人が例の怪我人ですかな?」
「あぁ、今すぐ手当てしてやってくれペロリン♪」
「かしこまりました。お嬢さん、失礼します」
医者は私の体を診察し始めた。ペロスペローさんは親切心からかそっと後ろを向いて私の体を見ないようにしてくれている。意外と優しいんだな…
「これは…しかしあの街を半壊させた割には怪我が軽いですな…安静にしていれば一週間で治りますよ」
『本当…ですか…?』
「はい、お話を伺ったところカカオ島に行かれるご様子で。念の為カカオ島の医者に連絡をしておきますのでご安心を。何かあったらすぐ頼ってくださいね」
『あ、ありがとうございます…』
この国に住むとなった瞬間、みんな一気に優しい顔付きになった。そんなに警戒されてたんだな、と少し虚しい気持ちになったが私はこの世界の人ではないらしいし、仕方ないのかもしれない。
「さあ行くぞ。服もボロボロだし、船に新しい服を積むよう手配しておこう。ペロリン♪」
『何から何まですいません…』
消え入るくらいの小さな声でお礼を言うと、ペロスペローさんは「いいんだ」とにっこり微笑んだ。そこから私はペロスペローさんに付き添われながら、長い廊下を歩いた。本当に長く、天井も高い。さっきの女の人のような人も通るんだろうな…
「門を開けろ。客人のお帰りだ。」
大きい門が開く。明るい光が指す中、目を細めて見えたものは、
『お菓子の…家?』
『…え?』
「ママ、本当かい!?」
長い舌の人が扉をバン!と開けて入ってくる。目の前の大きな女性のあまりの恐ろしさに気付いていなかったが、一時部屋から退出していたようだ。
「なんだい、盗み聞きしてたのかいペロスペロー」
「こいつが異世界の人間だって本当かいママ!」
「あぁそうだ。プリンが今証明した。」
長い舌の人が私と同い歳くらいの女の子の方を見ると女の子はゆっくり頷いた。
「マーマママ!早速改めて名前を聞こうじゃないか!おめぇ、名前はなんてんだ?」
『夢子…です…』
「夢子か!いい名前だなぁ!マーマママ!」
大きな女性は声高らかに笑っている。かなり個性的な笑い方だが。
「夢子、おめぇ今何歳だ?」
『え、えと…17です!』
「17か!ちょうどプリンと同じくらいじゃねえか!プリン、お前んとこに住まわせてやんな」
「わかったわ、ママ」
「よし決まりだ!これからよろしくな、夢子」
『は、はい…よろしくお願いいたします…』
流されるまま返事をしてしまったが、実はあまり話についていけてない。信じられないが、この世界が私の世界とは違うところだというのは理解できた。しかし、なぜ私はここに?考える暇もなく、私は長い舌の人にまた腕を捕まれ部屋から出されてしまった。
「まさかお前が異世界の人間だったとはな、まあこれから仲良くやろうぜ、ペロリン♪」
『は、はい!よろしくお願い…』
背筋をピンと伸ばした瞬間、想像できないくらいの痛みが私の体を襲った。そうだ、今まで緊張で忘れてたけど私今怪我してるんだった…
「そうだ、怪我を負っているんだったな?今すぐ医者を呼べ!カカオ島行きの船が出る前に手当てしてやるんだ!」
彼がそう叫ぶとどこから来たのか小さい兵隊のような人たちが出てきて、
「はい、ペロスペロー様!」
と返事だけして走り去っていった。
「大丈夫だ、客人だと分かった以上は乱暴はしないぜ?ペロリン♪」
長い舌の人は私の頭をポンポンと叩く。
「自己紹介が遅れたな、俺はシャーロット家長男のペロスペローだ。おっと、返事はいらないぜ?その怪我じゃ喋るのも億劫そうだしなペロリン♪」
ペロスペローさんが自己紹介している間に、医者と思われる人が到着した。小さくて、まるで童話に出てくる小人のような人だ。
「ペロスペロー様!この人が例の怪我人ですかな?」
「あぁ、今すぐ手当てしてやってくれペロリン♪」
「かしこまりました。お嬢さん、失礼します」
医者は私の体を診察し始めた。ペロスペローさんは親切心からかそっと後ろを向いて私の体を見ないようにしてくれている。意外と優しいんだな…
「これは…しかしあの街を半壊させた割には怪我が軽いですな…安静にしていれば一週間で治りますよ」
『本当…ですか…?』
「はい、お話を伺ったところカカオ島に行かれるご様子で。念の為カカオ島の医者に連絡をしておきますのでご安心を。何かあったらすぐ頼ってくださいね」
『あ、ありがとうございます…』
この国に住むとなった瞬間、みんな一気に優しい顔付きになった。そんなに警戒されてたんだな、と少し虚しい気持ちになったが私はこの世界の人ではないらしいし、仕方ないのかもしれない。
「さあ行くぞ。服もボロボロだし、船に新しい服を積むよう手配しておこう。ペロリン♪」
『何から何まですいません…』
消え入るくらいの小さな声でお礼を言うと、ペロスペローさんは「いいんだ」とにっこり微笑んだ。そこから私はペロスペローさんに付き添われながら、長い廊下を歩いた。本当に長く、天井も高い。さっきの女の人のような人も通るんだろうな…
「門を開けろ。客人のお帰りだ。」
大きい門が開く。明るい光が指す中、目を細めて見えたものは、
『お菓子の…家?』