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前に友達から聞いたことがあった。漫画やアニメの二次創作では、平凡な女の子がある日突然漫画やアニメの世界に入り、神様によって特別な能力を持つ話があると。あまり興味はなかったが、今思うともっと聞いておけば良かったと思う。そうなった時の対処法、基本どうすれば帰れるようになるかとか。そして、特別な能力けも持たずにこの世界に来てしまったらどうすればいいか、とか。
スマホのアラームでふと目が覚める。いつもよりふわふわとした感覚から察するに、幸せな夢を見ていたようだが、よく覚えていない。
私は背伸びをしながら自分の部屋から出てリビングへと向かう。
「おはよう夢子、今日は機嫌良さそうじゃない」
「お母さんおはよう、なんかいい夢見てたみたいなんだけど忘れちゃったんだよね」
お母さんはあんたらしいわって微笑み、テーブルの上に朝食を置く。素朴なご飯だがこれがまた美味しいのだ。
「今日は雨ね…道路とか滑りやすくなってると思うから気を付けてね」
「別に大丈夫だよ、そんなスピード出さないし」
私は朝食を咀嚼しながら窓を見る。微かに霧がかっていて外が見にくかった。
朝食を食べ終えた後、学校に行く支度をするために自分の部屋へと戻る。着替えている時にふと自分の机の方を向いたら友達から借りていたワンピースという漫画が目に入る。友達にゴリ押しで勧められてその押しに負けて受け取ったやつだが、結局読まずにそのままだった。
「まあいいや、明日にでも読も」
私はバッグを持って部屋を出た。
合羽を着て、車道をまっすぐ進んでいく。意外と霧がかっていて、前があまり見えない。歩道が空いているので歩道に上がろうと思った時だった。道路の溝にタイヤを引っ掛けてしまったのだ。まだ歩道側に横転するのならよかったものの、ちょうど車道に横転しかけていた。後ろからトラックのクラクションが聞こえる。あぁ、おしまいだ。頭が真っ白になり、やがて意識は消えていった。
スマホのアラームでふと目が覚める。いつもよりふわふわとした感覚から察するに、幸せな夢を見ていたようだが、よく覚えていない。
私は背伸びをしながら自分の部屋から出てリビングへと向かう。
「おはよう夢子、今日は機嫌良さそうじゃない」
「お母さんおはよう、なんかいい夢見てたみたいなんだけど忘れちゃったんだよね」
お母さんはあんたらしいわって微笑み、テーブルの上に朝食を置く。素朴なご飯だがこれがまた美味しいのだ。
「今日は雨ね…道路とか滑りやすくなってると思うから気を付けてね」
「別に大丈夫だよ、そんなスピード出さないし」
私は朝食を咀嚼しながら窓を見る。微かに霧がかっていて外が見にくかった。
朝食を食べ終えた後、学校に行く支度をするために自分の部屋へと戻る。着替えている時にふと自分の机の方を向いたら友達から借りていたワンピースという漫画が目に入る。友達にゴリ押しで勧められてその押しに負けて受け取ったやつだが、結局読まずにそのままだった。
「まあいいや、明日にでも読も」
私はバッグを持って部屋を出た。
合羽を着て、車道をまっすぐ進んでいく。意外と霧がかっていて、前があまり見えない。歩道が空いているので歩道に上がろうと思った時だった。道路の溝にタイヤを引っ掛けてしまったのだ。まだ歩道側に横転するのならよかったものの、ちょうど車道に横転しかけていた。後ろからトラックのクラクションが聞こえる。あぁ、おしまいだ。頭が真っ白になり、やがて意識は消えていった。
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