ホラー風味
いつも見る人がいる。同じホームでは無いけれど、いつも見る人がいる。あの人はスーツを着て、本を読んでいる。初めて見た時、その凛とした佇まいに見惚れた。
声をかけてみようと思って、向かいの線路に行ったことがある。だけど見つけられなかった。何故だろう。自分が利用するホームに行くと、いつもの場所にあの人が居る。不思議に思いながら電車に乗った。
あの人を初めて見てから一年が経とうとしていた。今日もあの人はスーツを着て、本を読んでいる。その姿を眺めていたら、すっと顔を上げたあの人と目が合った。
「えっ?」
一年経って初めての出来事に驚いていたら、トンっと押された気がした。視界が傾いていく。突然の事で身体が硬直して上手く動かない。周りのざわめきが遠くに聞こえる。電車の音も。
ドンッ
気がついたら探しても見つからなかった、あの人の横にいた。
声をかけてみようと思って、向かいの線路に行ったことがある。だけど見つけられなかった。何故だろう。自分が利用するホームに行くと、いつもの場所にあの人が居る。不思議に思いながら電車に乗った。
あの人を初めて見てから一年が経とうとしていた。今日もあの人はスーツを着て、本を読んでいる。その姿を眺めていたら、すっと顔を上げたあの人と目が合った。
「えっ?」
一年経って初めての出来事に驚いていたら、トンっと押された気がした。視界が傾いていく。突然の事で身体が硬直して上手く動かない。周りのざわめきが遠くに聞こえる。電車の音も。
ドンッ
気がついたら探しても見つからなかった、あの人の横にいた。
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