生徒会副会長
並盛中学生徒委員会
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鈴木さん?え?会長病院送りにしたの女の子なの?
今朝屋上で闘ってた女子?わかった。よくわかんないけど、一旦わかった。
あの後、生徒会室(利用者は多いのに応接室より狭い)に行くと書記の子が青い顔して私を待っていた。
「佐崎先輩ぃぃ…」
この子は生徒会長がボコボコにされる現場に居合わせたらしい。ぽつりぽつりと昨日あったことを話してくれた。怖い思いをしたのね、可哀想に。「何もできなかった」と嘆く彼女の肩をポンポン叩いて慰める。話してくれてありがとう。
次来たら私が相手するから大丈夫だよ。これでも古武術道場の娘だから。トンファー持った雲雀には多分敵わないけど。後輩たち守るくらいならわけない。
生徒会長の席には割れたメガネが置いてある。やばい。ちょっと遺品みたいだ。
「さ、教室戻ろっか。HR始まっちゃう」
「っはい…」
教室に戻る途中、笹川とあの女子と同じ制服の男子とばったり会った。
「おう、佐崎!お早う!!」
「おはよー、そちらは転校生の人?」
「おうこいつは青葉紅葉だ!」
「こいつ呼ばわりするな!」
転校生と笹川はあんまり仲良くないみたいだ。それなのになんでこいつら一緒に教室来てるんだろう。
「そしてこいつは!」
「結局無視か!!」
「佐崎だ!同じクラスで生徒会長だ!極限頼りになるぞ!!」
「笹川、私副会長だから」
雲雀のおかげで生徒会委員は影が薄いとはいえ可哀想だ。入院までしている生徒会長があまりにも浮かばれない。
「佐崎です。どうも」
「ああ、どうも」
転校生は目を合わせずメガネを抑える。
「…鼻血大丈夫?」
「問題ない」
「他に怪我とか」
「ない。結局ヤワな奴らと一緒にするな」
青葉の第一印象変なやつに決定した。いや、鼻血となると殴られたってなる私も悪いかもしれない。でも仕方ないよ、流血するほど人を殴る奴が身近にいるから。
そして昼休み、放課後と生徒会委員のメンバーと顔を合わせ話をしているうちにわかったことがある。他の委員会の委員長もやられている。後、美化委員会を確認したら終わりだ。
ちなみに鈴木さんにはまだ会えてない。
「佐崎…」
美化副委員長が俯いて首を振った。まじか。
各委員会の委員長が全滅していることが発覚した。雲雀を除く。