生徒会副会長
並盛中学生徒委員会
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
全滅かー。どうしようかな、委員長会議には各委員から副委員長に出てもらうとしてそこで話し合うか。
生徒会室で椅子をグラグラしながら考える。生徒会長が退院するまではわたしが会長代理をしなきゃいけない。さっき生徒会長の入院先聞きに職員室行ったら、転入生達のこと頼むな!って言われた。うん、ちょっとムリかも。
あーだこーだ考えていたら生徒会室の扉が結構な勢いでノックされた。
「佐崎!!」
「おっ、笹川。どうしたの?」
「ボクシング部の備品が壊れてな!追加購入の書類にサインが欲しい!」
「あー、はいはい」
購入許可申請書類に私の名前を書いて渡す。並中では最終決定権は風紀委員会にあるので、まず生徒会で必要性を精査してから風紀に回すことになっている。
「あの、佐崎先輩。そんな簡単に許可してしまって良いんですか…?」
「え、ないと困るじゃん」
「佐崎は極限理解があるな!」
「会長はいつも、小一時間ほど悩まれて現場を見に行ったりされてましたけど」
「会長は帰宅部だったからね、その辺理解し難かったのかも。運動部の備品なんていつか壊れるものなんだよ」
そんなものでしょうか、という書記にそんなものだと頷いておく。実際は雲雀にキレられるのが怖いからしっかり必要かどうかを考えてたんだろうけど。ボクシング部にはボクサーとして将来有望な笹川がいるからね、半端な設備だと壊れてしまうのは仕方ないんだよ。
「極限に感謝するぞ佐崎!!」
「いえいえ〜。いつでもどうぞ」
笹川は自分で応接室に書類を持って行ってくれるので楽だ。他の部長たちは大抵そのまま生徒会に任せて、生徒会長か私が草壁伝いに風紀委員に提出する。この間時間がかかるので急ぎなら笹川のように自分で持っていきついでに交渉するのが正解だ。身の安全の保証はされないが。
「あの、先輩。風紀委員会からクレームが来たらどうしましょう」
「だぁいじょぶだって!雲雀が直接来るわけがないし、なんかあっても私の名前でサインしてるから私のところにくるって」
草壁がね。
「そうですか…」
「うん」
「笹川先輩はいつ部活を引退されるんですかね?」
「確かに」
一生ボクシングしてそうだけど、そろそろ勉強しないとやばいんじゃないかな。受験。
「ヒバリィ!!ボクシング部の備品が壊れたのだ!新しいのを買ってくれ!!」
「うるさい」
「生徒委員会の許可は貰った!」
「……ついこの間買ったばかりのものじゃないか」
「壊れた!!」
「どういう使い方してるんだい」
「普通にパンチしたら壊れたのだ。耐久性がないな!」
「………申請日今日で許可も今日」
「ああ、佐崎は運動部だったからな。備品の購入については極限理解が深い」
「会長代理、ゆるすぎるな」