BerryBirthday☆
自分に向けられる男とは思えない愛らしい笑みに女好きのコンも思わずドキッとし、頬を赤く染める。
「お、おう・・・・。役に立てたなら良かったぜ」
赤い頬を誤魔化すように顔を横に逸らしコンは言う。
黒刀は膝を打って立ち上がると、ポケットに手を入れ黒布を取り出し、シュル、シュルと衣擦れの音を立て頭に巻く。
何やら準備をしている黒刀の華奢な背中に向かってコンが首を傾げながら尋ねる。
「どっか行くのか?」
背中にぶつかった声に黒刀は振り返ると言った。
「ちょいと、アクセ買いに行って来る」
「そうか。気ィ付けてな」
コンは黒刀に手をヒラヒラと振る。
黒刀もコンに手を振り返し、部屋から出て行った。
バタンッと、コンのみが取り残された静寂な部屋に扉が締まる音が響いた。
コンはピョンと窓枠に乗ると、窓越しから下を見下ろす。
そこには先程、部屋を出て行った黒刀の姿が映る。
「今更だけどよ・・・。お前がくれるモンならあいつは何だって喜ぶぜ?」
コンは今はいない部屋の主の恋人に向かって内心苦笑しながらポツリと呟いた。
誰もいない静寂な部屋にコンの独り言は大きく響いた。
一護が学校から帰宅すると、妹の遊子が玄関で待ち構えていてにっこり微笑むと大きな声で「お兄ちゃん。お誕生日おめでとう!」と言われて一護が驚いたり、父親の一心がタックルをして来たりととても賑やかだった。
それを遠くから見ていたもう一人の妹―花梨が呆れたように眺め、その隣では黒刀が苦笑いを浮かべていた。
誕生会と言う名の夕食も終わり、一護は自室にいた。
「一護」
ガチャッと部屋の扉がノックもなしに開かれ、黒刀が入って来た。
背後で名前を呼ばれた一護は背後を振り返り、恋人をブラウンの双眼に映す。
「何だ?黒刀」
口元に笑みを浮かべて一護は彼の名前を呼ぶ。
名前を呼ばれた黒刀は雪のような白い頬を朱色に染め、アメジストの瞳を泳がせながらベッドに腰掛けている一護に近付く。
「どうかしたのか?」
目の前に立つ黒刀に一護は笑みを浮かべたまま優しい口調で尋ねる。
「そ、その・・・・・・こ、これ」
「お、おう・・・・。役に立てたなら良かったぜ」
赤い頬を誤魔化すように顔を横に逸らしコンは言う。
黒刀は膝を打って立ち上がると、ポケットに手を入れ黒布を取り出し、シュル、シュルと衣擦れの音を立て頭に巻く。
何やら準備をしている黒刀の華奢な背中に向かってコンが首を傾げながら尋ねる。
「どっか行くのか?」
背中にぶつかった声に黒刀は振り返ると言った。
「ちょいと、アクセ買いに行って来る」
「そうか。気ィ付けてな」
コンは黒刀に手をヒラヒラと振る。
黒刀もコンに手を振り返し、部屋から出て行った。
バタンッと、コンのみが取り残された静寂な部屋に扉が締まる音が響いた。
コンはピョンと窓枠に乗ると、窓越しから下を見下ろす。
そこには先程、部屋を出て行った黒刀の姿が映る。
「今更だけどよ・・・。お前がくれるモンならあいつは何だって喜ぶぜ?」
コンは今はいない部屋の主の恋人に向かって内心苦笑しながらポツリと呟いた。
誰もいない静寂な部屋にコンの独り言は大きく響いた。
一護が学校から帰宅すると、妹の遊子が玄関で待ち構えていてにっこり微笑むと大きな声で「お兄ちゃん。お誕生日おめでとう!」と言われて一護が驚いたり、父親の一心がタックルをして来たりととても賑やかだった。
それを遠くから見ていたもう一人の妹―花梨が呆れたように眺め、その隣では黒刀が苦笑いを浮かべていた。
誕生会と言う名の夕食も終わり、一護は自室にいた。
「一護」
ガチャッと部屋の扉がノックもなしに開かれ、黒刀が入って来た。
背後で名前を呼ばれた一護は背後を振り返り、恋人をブラウンの双眼に映す。
「何だ?黒刀」
口元に笑みを浮かべて一護は彼の名前を呼ぶ。
名前を呼ばれた黒刀は雪のような白い頬を朱色に染め、アメジストの瞳を泳がせながらベッドに腰掛けている一護に近付く。
「どうかしたのか?」
目の前に立つ黒刀に一護は笑みを浮かべたまま優しい口調で尋ねる。
「そ、その・・・・・・こ、これ」