北斗の拳
「なぁーリュウガ、暇なんだけど」
この日、暇を持て余したジュウザはリュウガの所へと訪ねてきていた
しかしリュウガは書き物をしており、全く構う暇を持て余していなかった
「知らん、こっちは忙しいんだ、出て行け」
「つめてぇなぁー…あ」
ジュウザは拗ねながら、リュウガの部屋に備え付けられていたベッドへと寝転がっていたが
何かを思い出したかのように体を起こした
「なぁ、リュウガ!ポーカーしようぜ!」
「お前…少しは人の話を聞く気はないのか…」
リュウガはジュウザの言葉に呆れ顔をしながらもペンを止める
そんなリュウガにジュウザは楽しそうに微笑みながら、ポケットからトランプを取り出す
準備の良いジュウザにリュウガはため息を吐き、呆れ顔だ
「まぁまぁ!ちょっと息抜きしようぜ?」
「………はぁ、1回だけだぞ」
「ははっ!そうこなくっちゃな!」
勝負を引き受けたリュウガに気を良くしたのか、ジュウザは小さな机を引き寄せ、トランプを混ぜ始めながら、ニヤリと笑う
「そうだ!普通にしても面白くないからちょっとした罰ゲームも付けようぜ」
「罰ゲーム?」
「そ!んー…今日の日が落ちるまで負けた奴は勝った奴の言う事を聞くとか?」
「はぁ?」
少し考えた後、名案とばかりに笑顔でジュウザは罰ゲームを提案してリュウガの様子に気にする事なくトランプを配りながら続ける
「別に良いだろ?もう夕方だからさ、負けても言う事を聞く時間なんか短いぜ?」
「ふん、誰が負ける時の事を言った、くだらんと言いたかっただけだ」
挑発するようなジュウザの言葉に眉をピクリと動かしながらリュウガは手札を取る
ジュウザは、そんなリュウガの様子に笑みを崩さず自分も手札を取りつつ、続けた
「で?罰ゲームするのか?」
「…良いだろう、息抜きには丁度良い」
罰ゲームを承諾したリュウガにジュウザはニヤリと笑みを深くして楽しそうにしながら言葉を返した
「ははっ、言ってくれると思ったぜ?お兄ちゃん」
勝敗は、ジュウザの勝ちであっさりと決まった
「ストレートで俺の勝ち~♪」
「ぐっ…」
ジュウザは嬉しそうに手札を見せる
対照的にリュウガは苦虫を噛み潰したような渋い顔をしながらため息を吐いた
「罰ゲーム、分かってるよな?」
「ふん、好きにしろ」
潔く負けを認め、リュウガは腕組みをしてジュウザを見据える
そんなリュウガの態度にもジュウザは嬉しそうに笑いながらリュウガへと近付きながら話す
「勿論♪んじゃ、とりあえず『何されても動いちゃ駄目』だぜ」
「あぁ」
リュウガの返事を聞いた後、ジュウザはリュウガの膝の上に乗ると背に腕を回して肩口に顔を乗せた
「っ!?ジュウザ!!!」
「はいはい、動いちゃ駄目!だからな?」
「…っ」
動揺するリュウガが面白いのか、リュウガの耳元でクスクスと微笑みながらジュウザは猫のように肩口に額を擦り付ける
そんなジュウザに対してリュウガは罰ゲームを素直に守り、ただ手の平を握り、弟の名を呼ぶ
「ジュウザ…」
「…ん?何?」
「…他に命令はしないのか」
動けない事が苦痛なのか、何も命令してこないジュウザの頭を不思議そうに見る
ジュウザもそんなリュウガの視線に気付いたのか、照れたように微笑みながら考える素振りをする
「ん~…じゃあ…『今からする事に抵抗しない』事な!」
「抵抗?…っ!?」
言い終えると同時にジュウザはリュウガの耳にキスをする
突然の事にリュウガは思わずジュウザの腰を掴む
その事が不服なのかジュウザは懲りずに耳に甘噛みをしたり、キスを繰り返す
あまりのしつこさにリュウガは声を荒らげ、掴んでいた腰を引かせる
「っ!ジュウザ!」
「んっ…そんな怒んなよぉ、あと抵抗しちゃ駄目って言っただろ?」
「くっ…」
「今のは見逃してやるから、もう抵抗すんなよ?」
ジュウザは少し拗ねたように言った後、すぐに微笑んでリュウガの首元に擦り寄る
しかしリュウガにとっては擦り寄る事すら煽られている事に代わりはなかった
「なぁ、リュウガ」
「…なんだ」
「キツイ?」
「……………あぁ」
ジュウザは敢えて『何が』キツイかは聞かずに微笑みながら尋ねる
そんなジュウザにリュウガは小さな声で肯定しながら腰にある片手を背中へと移す
「んーでも、もう少しこのままが良い…」
甘えるような声を出しながらジュウザは再び肩口に額を押し付けて、擦り付ける
そんな態度のジュウザにリュウガは、ため息を吐きながらも、ゆっくりと頭を撫でた
暫くリュウガは撫でていたが、ふっとジュウザの腰を支えながら動き始めた
ジュウザは撫でられて微睡んでいた為に、体をビクつかせリュウガを見る
「っと、リュウガ?」
「日は落ちた、もう罰ゲームは無効のはずだ」
「あーそっか…んじゃ、退いてやるよ」
リュウガの言葉にジュウザはつまらなそうにしながら肩口から顔を外し、回していた腕を肩に乗せ、立ち上がろうとする
しかし、その動きをリュウガは引き止める為に腰を掴んだ
「わっ!っと…リュウガ?」
「まさかこのままで終わると思ってるのか、ジュウザ」
リュウガは言葉と共に浮いていたジュウザの腰を掴み、自分の膝の上に落とす
「え、あ、…やっぱり駄目?」
「駄目だ、お前も好き勝手したんだからな」
「うぅ…」
リュウガは目を細め、逃げようとするジュウザの首元に唇を寄せながら話す
そんなリュウガの動きにジュウザは頬を赤らめながら肩をビクつかせる
「ジュウザ」
「んっ…ぁ、待てって!」
耳元で囁くように名前を呼びながら、リュウガはジュウザの服の下の肌へと手を滑らせる
その動きに焦ったのか、服の中へと入ろうとするリュウガの手を掴む
「待つつもりはない」
「わっ!ちょっ!ってぇ…あ、リュウガ!」
手を掴まれても気にする事はなく
リュウガはそのままジュウザの体を横抱きにしたかと思うと、ジュウザをベッドに押し倒した
流石のジュウザもベッドに押し倒され、危機感を持ったのか
乗り上げてくるリュウガの肩を押し返し抵抗を示した
「ジュウザ、煽ったのはお前だ」
その一言と共にリュウガは抵抗するジュウザの片手を掴んだかと思うと手首にキスをし、静かにジュウザを見つめた
その目線にジュウザは可哀想な程に首まで真っ赤になりながら、なけなしの力で最後まで抵抗を試みた
しかしその後、値負けしたジュウザはリュウガに嫌と言う程、従順に従わされるのだった
━━━━━
ちょっと裏要素強めにしました
この日、暇を持て余したジュウザはリュウガの所へと訪ねてきていた
しかしリュウガは書き物をしており、全く構う暇を持て余していなかった
「知らん、こっちは忙しいんだ、出て行け」
「つめてぇなぁー…あ」
ジュウザは拗ねながら、リュウガの部屋に備え付けられていたベッドへと寝転がっていたが
何かを思い出したかのように体を起こした
「なぁ、リュウガ!ポーカーしようぜ!」
「お前…少しは人の話を聞く気はないのか…」
リュウガはジュウザの言葉に呆れ顔をしながらもペンを止める
そんなリュウガにジュウザは楽しそうに微笑みながら、ポケットからトランプを取り出す
準備の良いジュウザにリュウガはため息を吐き、呆れ顔だ
「まぁまぁ!ちょっと息抜きしようぜ?」
「………はぁ、1回だけだぞ」
「ははっ!そうこなくっちゃな!」
勝負を引き受けたリュウガに気を良くしたのか、ジュウザは小さな机を引き寄せ、トランプを混ぜ始めながら、ニヤリと笑う
「そうだ!普通にしても面白くないからちょっとした罰ゲームも付けようぜ」
「罰ゲーム?」
「そ!んー…今日の日が落ちるまで負けた奴は勝った奴の言う事を聞くとか?」
「はぁ?」
少し考えた後、名案とばかりに笑顔でジュウザは罰ゲームを提案してリュウガの様子に気にする事なくトランプを配りながら続ける
「別に良いだろ?もう夕方だからさ、負けても言う事を聞く時間なんか短いぜ?」
「ふん、誰が負ける時の事を言った、くだらんと言いたかっただけだ」
挑発するようなジュウザの言葉に眉をピクリと動かしながらリュウガは手札を取る
ジュウザは、そんなリュウガの様子に笑みを崩さず自分も手札を取りつつ、続けた
「で?罰ゲームするのか?」
「…良いだろう、息抜きには丁度良い」
罰ゲームを承諾したリュウガにジュウザはニヤリと笑みを深くして楽しそうにしながら言葉を返した
「ははっ、言ってくれると思ったぜ?お兄ちゃん」
勝敗は、ジュウザの勝ちであっさりと決まった
「ストレートで俺の勝ち~♪」
「ぐっ…」
ジュウザは嬉しそうに手札を見せる
対照的にリュウガは苦虫を噛み潰したような渋い顔をしながらため息を吐いた
「罰ゲーム、分かってるよな?」
「ふん、好きにしろ」
潔く負けを認め、リュウガは腕組みをしてジュウザを見据える
そんなリュウガの態度にもジュウザは嬉しそうに笑いながらリュウガへと近付きながら話す
「勿論♪んじゃ、とりあえず『何されても動いちゃ駄目』だぜ」
「あぁ」
リュウガの返事を聞いた後、ジュウザはリュウガの膝の上に乗ると背に腕を回して肩口に顔を乗せた
「っ!?ジュウザ!!!」
「はいはい、動いちゃ駄目!だからな?」
「…っ」
動揺するリュウガが面白いのか、リュウガの耳元でクスクスと微笑みながらジュウザは猫のように肩口に額を擦り付ける
そんなジュウザに対してリュウガは罰ゲームを素直に守り、ただ手の平を握り、弟の名を呼ぶ
「ジュウザ…」
「…ん?何?」
「…他に命令はしないのか」
動けない事が苦痛なのか、何も命令してこないジュウザの頭を不思議そうに見る
ジュウザもそんなリュウガの視線に気付いたのか、照れたように微笑みながら考える素振りをする
「ん~…じゃあ…『今からする事に抵抗しない』事な!」
「抵抗?…っ!?」
言い終えると同時にジュウザはリュウガの耳にキスをする
突然の事にリュウガは思わずジュウザの腰を掴む
その事が不服なのかジュウザは懲りずに耳に甘噛みをしたり、キスを繰り返す
あまりのしつこさにリュウガは声を荒らげ、掴んでいた腰を引かせる
「っ!ジュウザ!」
「んっ…そんな怒んなよぉ、あと抵抗しちゃ駄目って言っただろ?」
「くっ…」
「今のは見逃してやるから、もう抵抗すんなよ?」
ジュウザは少し拗ねたように言った後、すぐに微笑んでリュウガの首元に擦り寄る
しかしリュウガにとっては擦り寄る事すら煽られている事に代わりはなかった
「なぁ、リュウガ」
「…なんだ」
「キツイ?」
「……………あぁ」
ジュウザは敢えて『何が』キツイかは聞かずに微笑みながら尋ねる
そんなジュウザにリュウガは小さな声で肯定しながら腰にある片手を背中へと移す
「んーでも、もう少しこのままが良い…」
甘えるような声を出しながらジュウザは再び肩口に額を押し付けて、擦り付ける
そんな態度のジュウザにリュウガは、ため息を吐きながらも、ゆっくりと頭を撫でた
暫くリュウガは撫でていたが、ふっとジュウザの腰を支えながら動き始めた
ジュウザは撫でられて微睡んでいた為に、体をビクつかせリュウガを見る
「っと、リュウガ?」
「日は落ちた、もう罰ゲームは無効のはずだ」
「あーそっか…んじゃ、退いてやるよ」
リュウガの言葉にジュウザはつまらなそうにしながら肩口から顔を外し、回していた腕を肩に乗せ、立ち上がろうとする
しかし、その動きをリュウガは引き止める為に腰を掴んだ
「わっ!っと…リュウガ?」
「まさかこのままで終わると思ってるのか、ジュウザ」
リュウガは言葉と共に浮いていたジュウザの腰を掴み、自分の膝の上に落とす
「え、あ、…やっぱり駄目?」
「駄目だ、お前も好き勝手したんだからな」
「うぅ…」
リュウガは目を細め、逃げようとするジュウザの首元に唇を寄せながら話す
そんなリュウガの動きにジュウザは頬を赤らめながら肩をビクつかせる
「ジュウザ」
「んっ…ぁ、待てって!」
耳元で囁くように名前を呼びながら、リュウガはジュウザの服の下の肌へと手を滑らせる
その動きに焦ったのか、服の中へと入ろうとするリュウガの手を掴む
「待つつもりはない」
「わっ!ちょっ!ってぇ…あ、リュウガ!」
手を掴まれても気にする事はなく
リュウガはそのままジュウザの体を横抱きにしたかと思うと、ジュウザをベッドに押し倒した
流石のジュウザもベッドに押し倒され、危機感を持ったのか
乗り上げてくるリュウガの肩を押し返し抵抗を示した
「ジュウザ、煽ったのはお前だ」
その一言と共にリュウガは抵抗するジュウザの片手を掴んだかと思うと手首にキスをし、静かにジュウザを見つめた
その目線にジュウザは可哀想な程に首まで真っ赤になりながら、なけなしの力で最後まで抵抗を試みた
しかしその後、値負けしたジュウザはリュウガに嫌と言う程、従順に従わされるのだった
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