ブルー×ブルー(3)/Will.A.Spencer
プリンセスの名前を設定できます⇒
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
控えめなノックの音に、Princessは顔をあげた。
午前0時をまわった住宅街は、耳にしみるほどの静まりをみせる。
聞き違いかと思えるかすかな音に、玄関を見つめる。再びのノックの音は、さっきよりいくぶんか強い。
夜更けの訪問者におそるおそるドアを開けると、無言でクロードが腰を折っていた。
「……!?」
その後ろには、幼子を抱えて立つウィルの姿。
「失礼。この子のベッドは?」
足早に部屋に入ったウィルはぐるりと見回すとPrincessが指し示すより先に、子どものベッドを見つけてそっと横たえる。
「むごいことを。母親と引き離すなんて」
ウィルが我が子のほほにかかった髪を、指で肩に落とした。
カーテンの隙間からさす月明かりに、子の白い肌が透き通るように弱々しく照らし出されている。
腫れ上がったまぶたが細かく震えて、ぽろりと涙がこぼれた。
「マ、マ……」
消え入る呼び声に、Princessが駆け寄った。
「ウィル、ごめん……ごめんね……」
たった数日で憔悴しきったウィルの姿は、全身で、突きつけられた別れに抗議していた。
「城に来た日から、ほとんど何も食べていないそうだ。泣いて、泣きつかれて眠って、目覚めるたびに靴も履かずに飛び出していったと聞いた。……かわいそうに。ゆっくり休ませてやってくれ」
Princessは泣き崩れた。
ウィルは、母に捨てられたと思ったに違いない。
良かれと思ってした決断が、幼子を傷つけたのだ。
「俺がいない間にこんなことになって、すまなかった。Princess、キミとウィルは離れてはダメだ」
ウィルが、Princessの肩に手を置いた。
午前0時をまわった住宅街は、耳にしみるほどの静まりをみせる。
聞き違いかと思えるかすかな音に、玄関を見つめる。再びのノックの音は、さっきよりいくぶんか強い。
夜更けの訪問者におそるおそるドアを開けると、無言でクロードが腰を折っていた。
「……!?」
その後ろには、幼子を抱えて立つウィルの姿。
「失礼。この子のベッドは?」
足早に部屋に入ったウィルはぐるりと見回すとPrincessが指し示すより先に、子どものベッドを見つけてそっと横たえる。
「むごいことを。母親と引き離すなんて」
ウィルが我が子のほほにかかった髪を、指で肩に落とした。
カーテンの隙間からさす月明かりに、子の白い肌が透き通るように弱々しく照らし出されている。
腫れ上がったまぶたが細かく震えて、ぽろりと涙がこぼれた。
「マ、マ……」
消え入る呼び声に、Princessが駆け寄った。
「ウィル、ごめん……ごめんね……」
たった数日で憔悴しきったウィルの姿は、全身で、突きつけられた別れに抗議していた。
「城に来た日から、ほとんど何も食べていないそうだ。泣いて、泣きつかれて眠って、目覚めるたびに靴も履かずに飛び出していったと聞いた。……かわいそうに。ゆっくり休ませてやってくれ」
Princessは泣き崩れた。
ウィルは、母に捨てられたと思ったに違いない。
良かれと思ってした決断が、幼子を傷つけたのだ。
「俺がいない間にこんなことになって、すまなかった。Princess、キミとウィルは離れてはダメだ」
ウィルが、Princessの肩に手を置いた。