Heart to Heart/Edward=Levainçois
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デザートのクリームブリュレは砂をかんでいるような食感を残して、Princessの喉を落ちた。
とてつもなく高級なレストランで、明らかに雰囲気が違うのはPrincessだけだ。
加えてエドワードとナタリーはオペラの話ばかりでPrincessは、相槌すら打てなかった。
時おりエドワードが気遣って話の内容をわかりやすく説明をしてくれたが、Princessにとっては自分がその場にそぐわない人間だと思い知らされているようでいたたまれない。
惨めさが漂うPrincessに対して、目の前のふたりは、まるでそこにかけられている絵画のように美しかった。
Princessは、すばらしくおいしいはずのデザートを黙々と口に運ぶ。
オペラは、ナタリーが出演する公演だった。
そのあとの食事も、エドワードとナタリーの間では約束済みでPrincessはまるで「おまけ」の扱いだ。
日曜日を心待ちにしていた。
断られ続けていたデートだったけれど、やっとエドワードのほうが誘ってくれた。
……なのに。
お似合いの二人を見せつけられて、Princessは叫びだしたい衝動に駆られてしまう。
おかしい。なにかが、おかしい。
おかしいと思わない、彼もおかしい。
Princessはワイングラスをさっと手に取って、がぶがぶと一気に飲み干した。
エドワードとナタリーの目がみるみる丸くなるが、気にならなかった。
「私、お先に失礼します」
がたりと立ち上がったPrincessに、エドワードが驚きを含んだままの顔を向けた。
「待って。キミが帰るなら僕も失礼するよ」
「え、もう少し……」
エドワードの腕をつかんで引き留めようとしたナタリーが、小さな叫びをあげて椅子から崩れ落ちた。
「あっ、ナタリー!」
とっさにエドワードが抱き留める。
エドワードにしなだれかかったナタリーは、ちらりとPrincessに視線を送った。
一瞥 の、Princessにしか気づかれない挑戦的なまなざしだった。
「……すみません。エドワード様とのお話が楽しくて、つい飲みすぎてしまったようです」
はあぁと息を吐いて、ナタリーは手のひらを額に当てた。
「それはいけないね。あなたはあなた自身が楽器なのですよ。もっと体を大事にしなければ」
ナタリーはうっとりとエドワードの胸に顔をうずめている。
エドワードは、申し訳なさそうに眉を寄せた。
「Princess、すまないが、僕はナタリーを送っていくよ。ルイスに連絡をとるから、キミはルイスの車で帰ってくれないだろうか」
足元のおぼつかないナタリーを一人で帰せとは言わない。
でも、それはエドワードと少しでも一緒にいたいナタリーの計算なのだ。
まったく気付きもしないエドワード。
Princessは、両手の拳をにぎりしめて震えた。
今日は、ふたりきりで食事をして、ふたりきりで部屋で過ごそうと思っていた。
なのに、どうしてこんなにナタリーのペースでことが進んでいくのか。
自分はすっかり蚊帳の外だ。
「私、ひとりで帰れますからっ」
バッグを殴るようにつかんで、Princessはレストランを飛び出した。
どうして。
どうして、こんなことに。
身を切る夜風が、胸にも痛かった。
とてつもなく高級なレストランで、明らかに雰囲気が違うのはPrincessだけだ。
加えてエドワードとナタリーはオペラの話ばかりでPrincessは、相槌すら打てなかった。
時おりエドワードが気遣って話の内容をわかりやすく説明をしてくれたが、Princessにとっては自分がその場にそぐわない人間だと思い知らされているようでいたたまれない。
惨めさが漂うPrincessに対して、目の前のふたりは、まるでそこにかけられている絵画のように美しかった。
Princessは、すばらしくおいしいはずのデザートを黙々と口に運ぶ。
オペラは、ナタリーが出演する公演だった。
そのあとの食事も、エドワードとナタリーの間では約束済みでPrincessはまるで「おまけ」の扱いだ。
日曜日を心待ちにしていた。
断られ続けていたデートだったけれど、やっとエドワードのほうが誘ってくれた。
……なのに。
お似合いの二人を見せつけられて、Princessは叫びだしたい衝動に駆られてしまう。
おかしい。なにかが、おかしい。
おかしいと思わない、彼もおかしい。
Princessはワイングラスをさっと手に取って、がぶがぶと一気に飲み干した。
エドワードとナタリーの目がみるみる丸くなるが、気にならなかった。
「私、お先に失礼します」
がたりと立ち上がったPrincessに、エドワードが驚きを含んだままの顔を向けた。
「待って。キミが帰るなら僕も失礼するよ」
「え、もう少し……」
エドワードの腕をつかんで引き留めようとしたナタリーが、小さな叫びをあげて椅子から崩れ落ちた。
「あっ、ナタリー!」
とっさにエドワードが抱き留める。
エドワードにしなだれかかったナタリーは、ちらりとPrincessに視線を送った。
「……すみません。エドワード様とのお話が楽しくて、つい飲みすぎてしまったようです」
はあぁと息を吐いて、ナタリーは手のひらを額に当てた。
「それはいけないね。あなたはあなた自身が楽器なのですよ。もっと体を大事にしなければ」
ナタリーはうっとりとエドワードの胸に顔をうずめている。
エドワードは、申し訳なさそうに眉を寄せた。
「Princess、すまないが、僕はナタリーを送っていくよ。ルイスに連絡をとるから、キミはルイスの車で帰ってくれないだろうか」
足元のおぼつかないナタリーを一人で帰せとは言わない。
でも、それはエドワードと少しでも一緒にいたいナタリーの計算なのだ。
まったく気付きもしないエドワード。
Princessは、両手の拳をにぎりしめて震えた。
今日は、ふたりきりで食事をして、ふたりきりで部屋で過ごそうと思っていた。
なのに、どうしてこんなにナタリーのペースでことが進んでいくのか。
自分はすっかり蚊帳の外だ。
「私、ひとりで帰れますからっ」
バッグを殴るようにつかんで、Princessはレストランを飛び出した。
どうして。
どうして、こんなことに。
身を切る夜風が、胸にも痛かった。