10年越しの再会
パジャマを着て、髪を乾かしてから
ジェラールの待つ部屋に戻った。…だけど、
そこにいたのはバスローブ姿のジェラール
……そして、知らない紅い髪の女性だった…
「ジェラール様、何がしたいですか?
私(わたくし)、ジェラール様の為なら
何でもしますわよ?」
「………」
硬直して動けない私に気付いた女性は
「あらあら、こんな汚らわしい方が
王城にいるなんて……貴女は
お呼びではありませんことよ…!
すぐにこの城から出てお行きなさいっ!」
「………っ…」
涙が、零れ落ちた…
ジェラールに顔を見られたくなくて、
部屋から…城から走り去った…
「ウェンディっ!!」
ジェラールの引き止める声が
聞こえたけれど、無視して走り続けた…
*~*~*~*~*~*~*
走って走って走って……走り疲れて、
浅い呼吸をしながら、ゆっくりと歩く…
「……私、ジェラールと釣り合わないのかな…?」
シャルルがいてくれたなら
慰めの言葉をかけてくれたんだろうけど、
もう会うことはないから……
「………ジェラー…ル…っ」
涙が、溢れた…
とめどなく溢れて、止まってくれなくて…
「…わたしじゃ、だめ……なの…?」
「そんな事はない…」
「っ誰!?」
聞こえた声に驚いて、振り向かずに
少し大きな声でそう言うと
誰かに後ろから抱きしめられた
この、香りは……
「……ジェラー…ル?」
「…ああ」
「あの女の人は?親しいなら、
ちゃんと仲良くしないと……」
「…あの女性は見合いを断った者達の中の一人だ」
「……?」
「俺が一方的に断って腹が立ったのだろう。
城に押しかけるようになってな…
だが、君にプロポーズしたことを話した」
「………」
「…もう城に来ないよう言っておいた」
「………」
「…ウェンディ…?」
「……私……ジェラールと釣り合」
『釣り合わないよね』
そう言おうとしたら、強引に
体をジェラールの方に向かせられて
キスで言葉を封じられた…
「っ……!」
さらに涙が零れ落ちたのがわかった
「………そんな事はないと言っただろう…?
俺が君を選んだのだから……
『釣り合わない』というのは周りの勝手な意見だ。
君が気にする必要はない」
「……でも…っ」
「…ウェンディ、泣かないでくれ…」
そう言ってジェラールは
目尻に溜まった涙を舌で舐め取った後、
私の体を強く強く抱きすくめた
「……ジェラール…」
「…ウェンディ、何があっても
俺は君を手放すつもりはない」
「…あり、がと…っ」
私は知らなかったけれど、
その時ジェラールは冷たい目である一点を見ていた。
そこにいたのは、さっきの女性…
「……ジェラール、さま……お幸せに…っ」
女性がいなくなって
ジェラールは私を抱く力を強めた…
「っ…ジェラール…?」
「…ウェンディ、
悲しい思いをさせてしまってすまない…」
「大丈夫だよ…」
「……そうか」
「……ちょっと、苦しい…」
「すまない…」
*~*~*~*~*~*~*
「…ウェンディ、安心して眠るといい…
君は…俺が守るから……」
「……ジェラール、あの……」
「どうした?」
「…覆いかぶさられてる状態で
私が眠れると思うの…?」
「………すまないが、
今日一日我慢してくれると助かる」
「……わかったけど…
恥ずかしくて眠れないよ…」
「………早く眠らないと…」
ジェラールは私のキャミソールの内側に
手を侵入させて、ブラジャーで隠されている
胸を撫で回した…
「…今から俺が
しようとしていることは、理解できるだろう…?」
「っ…ジェラールは
そんなことしないって信じてるから…」
そう言うと、ジェラールは笑みを浮かべた。
「…我慢の限界かもしれない…」
ブラジャーの外側にあった
ジェラールの手が少し内側に入っ、て…?
「ジェラールっ!!?」
混乱してきて、彼の名を呼んだ直後、
唇を塞がれて……舌で唇を舐め上げられた…
一旦離れたジェラール…
……私、すごくドキドキしてる……だけど、
「ジェラール、眠れば…いいんだよね?」
「……………ああ」
「私…寝る事にするから、あの…
できれば、離れて…欲しいな…」
「………嫌だ」
そう言ってジェラールは私の胸に触れていた手を
服の内側から引き抜いた…
「ウェンディの姿を真近で見ていたい」
「……わかった、この状態で寝てみる…」
「……ああ」
「お、おやすみ…」
体を撫で回されたり、
あちこちにキスされたりするのを
必死に我慢し続けて、いつの間にか私は眠っていた…
―ジェラール視点―
ウェンディが眠ってしまった…
「………」
彼女から体を離して
隣で仰向けの状態で天井を見上げる。
(………明日から、
ちゃんと我慢できるか不安でならない…)
隣のウェンディの寝顔を見た。
(眠ってくれなかったら、恐らく………)
…とにかく精神的に強くなろう。
そう思って、寝る事だけに集中した…
ジェラールの待つ部屋に戻った。…だけど、
そこにいたのはバスローブ姿のジェラール
……そして、知らない紅い髪の女性だった…
「ジェラール様、何がしたいですか?
私(わたくし)、ジェラール様の為なら
何でもしますわよ?」
「………」
硬直して動けない私に気付いた女性は
「あらあら、こんな汚らわしい方が
王城にいるなんて……貴女は
お呼びではありませんことよ…!
すぐにこの城から出てお行きなさいっ!」
「………っ…」
涙が、零れ落ちた…
ジェラールに顔を見られたくなくて、
部屋から…城から走り去った…
「ウェンディっ!!」
ジェラールの引き止める声が
聞こえたけれど、無視して走り続けた…
*~*~*~*~*~*~*
走って走って走って……走り疲れて、
浅い呼吸をしながら、ゆっくりと歩く…
「……私、ジェラールと釣り合わないのかな…?」
シャルルがいてくれたなら
慰めの言葉をかけてくれたんだろうけど、
もう会うことはないから……
「………ジェラー…ル…っ」
涙が、溢れた…
とめどなく溢れて、止まってくれなくて…
「…わたしじゃ、だめ……なの…?」
「そんな事はない…」
「っ誰!?」
聞こえた声に驚いて、振り向かずに
少し大きな声でそう言うと
誰かに後ろから抱きしめられた
この、香りは……
「……ジェラー…ル?」
「…ああ」
「あの女の人は?親しいなら、
ちゃんと仲良くしないと……」
「…あの女性は見合いを断った者達の中の一人だ」
「……?」
「俺が一方的に断って腹が立ったのだろう。
城に押しかけるようになってな…
だが、君にプロポーズしたことを話した」
「………」
「…もう城に来ないよう言っておいた」
「………」
「…ウェンディ…?」
「……私……ジェラールと釣り合」
『釣り合わないよね』
そう言おうとしたら、強引に
体をジェラールの方に向かせられて
キスで言葉を封じられた…
「っ……!」
さらに涙が零れ落ちたのがわかった
「………そんな事はないと言っただろう…?
俺が君を選んだのだから……
『釣り合わない』というのは周りの勝手な意見だ。
君が気にする必要はない」
「……でも…っ」
「…ウェンディ、泣かないでくれ…」
そう言ってジェラールは
目尻に溜まった涙を舌で舐め取った後、
私の体を強く強く抱きすくめた
「……ジェラール…」
「…ウェンディ、何があっても
俺は君を手放すつもりはない」
「…あり、がと…っ」
私は知らなかったけれど、
その時ジェラールは冷たい目である一点を見ていた。
そこにいたのは、さっきの女性…
「……ジェラール、さま……お幸せに…っ」
女性がいなくなって
ジェラールは私を抱く力を強めた…
「っ…ジェラール…?」
「…ウェンディ、
悲しい思いをさせてしまってすまない…」
「大丈夫だよ…」
「……そうか」
「……ちょっと、苦しい…」
「すまない…」
*~*~*~*~*~*~*
「…ウェンディ、安心して眠るといい…
君は…俺が守るから……」
「……ジェラール、あの……」
「どうした?」
「…覆いかぶさられてる状態で
私が眠れると思うの…?」
「………すまないが、
今日一日我慢してくれると助かる」
「……わかったけど…
恥ずかしくて眠れないよ…」
「………早く眠らないと…」
ジェラールは私のキャミソールの内側に
手を侵入させて、ブラジャーで隠されている
胸を撫で回した…
「…今から俺が
しようとしていることは、理解できるだろう…?」
「っ…ジェラールは
そんなことしないって信じてるから…」
そう言うと、ジェラールは笑みを浮かべた。
「…我慢の限界かもしれない…」
ブラジャーの外側にあった
ジェラールの手が少し内側に入っ、て…?
「ジェラールっ!!?」
混乱してきて、彼の名を呼んだ直後、
唇を塞がれて……舌で唇を舐め上げられた…
一旦離れたジェラール…
……私、すごくドキドキしてる……だけど、
「ジェラール、眠れば…いいんだよね?」
「……………ああ」
「私…寝る事にするから、あの…
できれば、離れて…欲しいな…」
「………嫌だ」
そう言ってジェラールは私の胸に触れていた手を
服の内側から引き抜いた…
「ウェンディの姿を真近で見ていたい」
「……わかった、この状態で寝てみる…」
「……ああ」
「お、おやすみ…」
体を撫で回されたり、
あちこちにキスされたりするのを
必死に我慢し続けて、いつの間にか私は眠っていた…
―ジェラール視点―
ウェンディが眠ってしまった…
「………」
彼女から体を離して
隣で仰向けの状態で天井を見上げる。
(………明日から、
ちゃんと我慢できるか不安でならない…)
隣のウェンディの寝顔を見た。
(眠ってくれなかったら、恐らく………)
…とにかく精神的に強くなろう。
そう思って、寝る事だけに集中した…