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幸福の天使

マグノリア郊外の森にある小さな小屋、 
私は定期的をそこを訪ねている。 

「………天竜」 
『こんにちは、ポーリュシカ』 

エドラスにおけるグランディーネである彼女は、 
本名で呼ばれるのを嫌っている… 

「…エドラスは…」 
『ウェンディは元気よ。…元気、だけど……』 
「…?」 
『ミストガンは……困った子ね…』 

私はエドラスにおけるジェラールである彼を 
アースランドでは『ミストガン』と呼んでいる 

『ウェンディをからかう事を止めないから、 
制裁をしたというのに…… 
全然効いていなかったわ…』 
「あいつ、そんな奴だったのかい…」 
『ミスティは可愛らしいけれど、 
ミストガンには困ったものね…』 
「……困ったところで、何もできないだろう…?」 
『………はぁ……また来るわ…』 

妖精の尻尾に寄って、ウェンディ達の近況を話すと、 
二人のエクシードは安心したようだった。 
…暫く『思念体』で活動して、夜を迎えて…… 

*~*~*~*~*~*~* 

いつものようにお風呂に 
一緒に入ったウェンディとジェラール。 
だが、現在ウェンディはジェラールに後ろから 
抱きしめられ、彼曰く『悪戯』をされている…… 

耳朶を甘噛み… 

「っ……」 
「ウェンディ…」 

熱っぽい声で囁かれ、首筋に舌を這わせられ、 
ジェラールの手がウェンディの 
下腹部をなぞった瞬間…… 

凄まじい勢いでバスルームの扉が開いた。 
そこにいたのは、天竜グランディーネで… 

「…グランディーネ…」 
『………』 
「……………」 

『悪戯』が中止され、普通に上がる事になった二人。 
…グランディーネの視線は冷たい… 

「グランディーネ…」 
『…ウェンディ』 

眠るミスティを少し撫でた後、 

『また、来るわ』 
「……うん、またね」 

終始ジェラールを冷たい目で見たまま、消え去った。 

「……ウェンディ」 
「…?」 
「……義母上は、厳しいな…」 
「そうだね…」 

ウェンディは困ったように笑った… 
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