幸福の天使
…鳥の、囀り…?
「…っ……」
「……起きたか?」
「…ジェラール…」
「熱は……下がったようだな…」
「…うん」
「…よかった…」
「看病してくれて、ありがとう…」
「…いや」
「…ジェラール」
「どうし…」
ジェラールにキスをした…
すぐに唇を離したら、後頭部に手が…
「ちょっ、ジェラー…っ!」
「ウェンディ…」
「……っ…」
施された深い口付け…
なんだか、いつもより熱く感じて…
服の上から胸を撫でられた…
「っっ……!」
「……いつもより熱いな…」
「ジェ、ジェラール……」
「なんだ?」
「看病のお礼のつもりだったんだけど…」
「そうか」
「…ジェラールは…何を思って……」
「誘っているのかと思った」
「っ!?」
「病み上がりの妻を襲うわけないだろう?」
「つ、妻……」
「…そう呼ばれるのは、まだ慣れていないんだな…」
「…うん」
「…ウェンディ」
「?」
ジェラールは頬、額、唇の順にキスを落とした後、
私を抱きしめてきて…
「行って来る」
「…い、いってらっしゃい…」
仕事に向かったジェラール…
「………」
暇になったから、着替えて…出掛けることにした…
*~*~*~*~*~*~*
―夕方・城下街―
ウィンドウショッピングを楽しんで
今、城へ帰る最中です。
(ジェラール、もう仕事終わってるかな…)
そんなことを思っていたら
「ウェンディ」
「あ、ジェラール」
変装中のジェラールが現れた
「帰ろうか」
「うん。………わざわざ
迎えに来てくれて、ありがとう…」
「…結婚式直後のようなことが
あっては困るのでな…」
「…ごめんね…」
「俺は君を誰かに取られるのが嫌なだけだ」
「ジェラール…」
「帰ろう…」
「…うん」
*~*~*~*~*~*~*
食事を済ませて、現在二人で入浴中です。
……未だに私はジェラールに
背を向けて体を洗ってます。
理由は…明るい所で裸体を見せるのは、
まだ抵抗があるからで……
「ジェラール、後ろ…向いててね…」
「ああ」
ちらりと後ろを振り向くと、
ジェラールはちゃんと後ろを向いてくれていた。
浴槽に身を沈めて……
少し経って、後ろから抱きしめられた。
「ジェラー…ル?」
「………」
「どうかし…」
耳朶に、生暖かい何か…舌が当たって…?
「ジェ、ラー………ル…ッ」
「……どうした…?」
「何、して…っ!?」
「…悪戯だが?」
「……………」
「…病み上がりの妻を襲う気は無い」
「本当…?」
「ああ」
「…よかった」
「…どうかしたのか?」
「!…大丈夫、だと思う…」
「そうか…?」
「…うん」
「…こちらを向いてくれるか?」
「うん」
ジェラールに向き直ると、改めて抱きしめられた。
「…愛している」
「……私もだよ…」
『例の日』から一月は経つけれど、
どうしてか…何の兆候も無い。
…もし、私が考えていることが当たっていたら
嬉しいけど、違うよね…
妊娠、しているかもしれないなんて…
「…っ……」
「……起きたか?」
「…ジェラール…」
「熱は……下がったようだな…」
「…うん」
「…よかった…」
「看病してくれて、ありがとう…」
「…いや」
「…ジェラール」
「どうし…」
ジェラールにキスをした…
すぐに唇を離したら、後頭部に手が…
「ちょっ、ジェラー…っ!」
「ウェンディ…」
「……っ…」
施された深い口付け…
なんだか、いつもより熱く感じて…
服の上から胸を撫でられた…
「っっ……!」
「……いつもより熱いな…」
「ジェ、ジェラール……」
「なんだ?」
「看病のお礼のつもりだったんだけど…」
「そうか」
「…ジェラールは…何を思って……」
「誘っているのかと思った」
「っ!?」
「病み上がりの妻を襲うわけないだろう?」
「つ、妻……」
「…そう呼ばれるのは、まだ慣れていないんだな…」
「…うん」
「…ウェンディ」
「?」
ジェラールは頬、額、唇の順にキスを落とした後、
私を抱きしめてきて…
「行って来る」
「…い、いってらっしゃい…」
仕事に向かったジェラール…
「………」
暇になったから、着替えて…出掛けることにした…
*~*~*~*~*~*~*
―夕方・城下街―
ウィンドウショッピングを楽しんで
今、城へ帰る最中です。
(ジェラール、もう仕事終わってるかな…)
そんなことを思っていたら
「ウェンディ」
「あ、ジェラール」
変装中のジェラールが現れた
「帰ろうか」
「うん。………わざわざ
迎えに来てくれて、ありがとう…」
「…結婚式直後のようなことが
あっては困るのでな…」
「…ごめんね…」
「俺は君を誰かに取られるのが嫌なだけだ」
「ジェラール…」
「帰ろう…」
「…うん」
*~*~*~*~*~*~*
食事を済ませて、現在二人で入浴中です。
……未だに私はジェラールに
背を向けて体を洗ってます。
理由は…明るい所で裸体を見せるのは、
まだ抵抗があるからで……
「ジェラール、後ろ…向いててね…」
「ああ」
ちらりと後ろを振り向くと、
ジェラールはちゃんと後ろを向いてくれていた。
浴槽に身を沈めて……
少し経って、後ろから抱きしめられた。
「ジェラー…ル?」
「………」
「どうかし…」
耳朶に、生暖かい何か…舌が当たって…?
「ジェ、ラー………ル…ッ」
「……どうした…?」
「何、して…っ!?」
「…悪戯だが?」
「……………」
「…病み上がりの妻を襲う気は無い」
「本当…?」
「ああ」
「…よかった」
「…どうかしたのか?」
「!…大丈夫、だと思う…」
「そうか…?」
「…うん」
「…こちらを向いてくれるか?」
「うん」
ジェラールに向き直ると、改めて抱きしめられた。
「…愛している」
「……私もだよ…」
『例の日』から一月は経つけれど、
どうしてか…何の兆候も無い。
…もし、私が考えていることが当たっていたら
嬉しいけど、違うよね…
妊娠、しているかもしれないなんて…