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10年越しの再会

「…っ………」 

目が開いた…。ぼんやりとした意識で 
温もりが傍にあるのが嬉しくて、 
ジェラールに擦り寄った… 

(まだ、寝てるのかな…) 

ジェラールの顔を見ようとして、固まった。 
理由は、お互い上半身裸だったからで… 
昨晩何をしたか、一瞬で思い出した。 

「っっ………」 

ジェラールに抱きしめられている中で、 
私はなんとかこの状況から 
抜け出そうとしたんだけど……… 

「……ウェンディ…?」 
「っ!!」 
「今日は起きるのが随分と早いな…」 
「…ジェラール…」 
「どうした?」 
「あの……下着、だけでも…」 
「………」 
「恥ずかしい、から…」 
「……ダメだ」 
「ジェ、ジェラー…」 

一瞬の口付けの後、 

「…何もかも見せ合ったのだから 
今更恥ずかしがる事も無いだろう…?」 

そう囁かれて、私は真っ赤になった。 

「昨日は、とても可愛らしかった…」 
「……ジェラールは、今度から 
もう少し優しくして欲しいな… 
今、すごく腰が痛いの…」 
「…努力はする」 
「……ジェラール…」 
「なんだ?」 
「何か…胸を隠せる物が欲しい…」 
「…布団で十分だろう? 
俺はウェンディの裸体を 
誰にも見せる気は無いから大丈夫だ」 
「…何が、大丈夫なの?」 
「他の者達に見られる心配は無い」 
「………ジェラールでも、恥ずかしいよ…」 
「何もかも見せ合った仲だろう?」 
「で、でも…っ」 
「…それ以上言うと、また手を出すぞ?」 
「……!!」 

仕方なく、口を噤んだ… 

「いい子だ…」 

頭を撫でられて、囁かれる。 

「起きるのは、まだ早い。もう少し寝るか…?」 
「……うん…」 
「………」 

ジェラールは少し微笑んで、 
私に数回啄むようなキスをしてきた… 

「おやすみ、ウェンディ…」 
「…おやすみ、ジェラール…」 

私は顔を赤くして、目を閉じた。 
大好きなジェラール…… 
ずっと、ず~っと一緒にいようね! 
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