■2022/4までの読み切りログ(ルシファー)
ぴぴぴ……ぴぴぴ……小さな音が耳に響く。けれどあまりにも布団が暖かくて起きる気にならない。眠くて眠くて、眠いのだ。それでも朝は来るしRADは休みにならない。
「んん……」
どうにか眠気眼を擦って起き上がろうとしたのだが身体が動かなくて、回らない頭であれ?と疑問を呈した。すると。
「……まだ……大丈夫だろ」
「はへ……」
「まだ寝てから一時間も経ってない……」
「……ルシファー……さすがに四時間は経ってるよ」
「む……そうか……?だが……あと五分……そのくらいは……」
いつもならこうして駄々を捏ねる珍しいルシファーを大急ぎで起こすのだけど、可愛い言い訳に、つい欲が揺れる。このあどけない寝顔を見れるのは私だけ。こうして甘えてもらえるのも私だけ。自分が起きたくない理由をルシファーのせいにしてしまいそう。
「私も起きたくないなぁ……あったかいんだもん、ルシファーに抱きしめられてると」
「ふ……、そうだろう?なら、いいな、もうあと少し……」
「でも、このままだと遅刻しちゃうよ」
「遅れるのは、まずい……から、あと、五分……」
「ルシファー、さっきもそれ言ってたよ?これじゃあ十分経っちゃう」
「大丈夫、だ、もう、おきる…」
「ふは……!言ったそばから目を閉じてるし……。あーあ、これは……ダッシュ登校、覚悟しておかなくっちゃだ」
私の耳は敏感にルシファーの寝息を感じ取る。ぎゅうっと胸に抱かれて幸せ。暖かくて、眠くて、ふわふわしていて、ここが天国かもしれない。
たかがはされど。
ルシファーが慌ててるところ、見たことないし。たまにはいいやと瞼を閉じて、私は全てを彼に委ねた。
そのころ広間では、こんな会話がなされていたそうな。
「はよ〜……あれ、あいつ、まだいないの」
「マモン、起こしてきてやれ。俺はベルフェを連れてくる」
「っかー!こういう時は俺様頼みかよ!いつもならこぞって迎えに行くって言うくせによ!」
「馬に蹴られに行く役なんか誰もやりたくないってことだ」
「行くならルシファーの部屋からが妥当だよ」
「あーあ!ベルフェもちゃんと一人で起きてきたって言うのにね〜、朝から妬けちゃう!」
「んん……」
どうにか眠気眼を擦って起き上がろうとしたのだが身体が動かなくて、回らない頭であれ?と疑問を呈した。すると。
「……まだ……大丈夫だろ」
「はへ……」
「まだ寝てから一時間も経ってない……」
「……ルシファー……さすがに四時間は経ってるよ」
「む……そうか……?だが……あと五分……そのくらいは……」
いつもならこうして駄々を捏ねる珍しいルシファーを大急ぎで起こすのだけど、可愛い言い訳に、つい欲が揺れる。このあどけない寝顔を見れるのは私だけ。こうして甘えてもらえるのも私だけ。自分が起きたくない理由をルシファーのせいにしてしまいそう。
「私も起きたくないなぁ……あったかいんだもん、ルシファーに抱きしめられてると」
「ふ……、そうだろう?なら、いいな、もうあと少し……」
「でも、このままだと遅刻しちゃうよ」
「遅れるのは、まずい……から、あと、五分……」
「ルシファー、さっきもそれ言ってたよ?これじゃあ十分経っちゃう」
「大丈夫、だ、もう、おきる…」
「ふは……!言ったそばから目を閉じてるし……。あーあ、これは……ダッシュ登校、覚悟しておかなくっちゃだ」
私の耳は敏感にルシファーの寝息を感じ取る。ぎゅうっと胸に抱かれて幸せ。暖かくて、眠くて、ふわふわしていて、ここが天国かもしれない。
たかがはされど。
ルシファーが慌ててるところ、見たことないし。たまにはいいやと瞼を閉じて、私は全てを彼に委ねた。
そのころ広間では、こんな会話がなされていたそうな。
「はよ〜……あれ、あいつ、まだいないの」
「マモン、起こしてきてやれ。俺はベルフェを連れてくる」
「っかー!こういう時は俺様頼みかよ!いつもならこぞって迎えに行くって言うくせによ!」
「馬に蹴られに行く役なんか誰もやりたくないってことだ」
「行くならルシファーの部屋からが妥当だよ」
「あーあ!ベルフェもちゃんと一人で起きてきたって言うのにね〜、朝から妬けちゃう!」