◆Dead Drop
【第十一話】
「君には直々に教えなくてはならないことがある」
そんな呼び出しを受けたのは、つい三十分前のこと。そして今、二人はルシファーの部屋のキングサイズのベッドの上で向かい合っている。
「あのっ……」
少し緊張の面持ちで先に声を上げたのはヴィーナスだ。その言葉に言葉は返さず、ルシファーは神妙な面持ちで彼女の腰に手を回した。距離が縮まって端正な顔がヴィーナスに一際近づいた。内心焦りが募ったヴィーナスは、それでもなんとか言葉を紡ぐ。
「だ、大事な訓練って、その」
「エージェントたるもの、時には身体を投げ打たなくてはならないことがある」
「はいっ」
「女性というだけで、そのように扱われることもしばしばだと理解してもらいたい」
「っ、わ、分かりました!」
ルシファーの言葉はつまりは色仕掛けくらいは日常茶飯事だと理解しろということなのだろう。ヴィーナスは、ちょっと嫌だけど仕方ない、なんてエージェントらしからぬことを考えながらも、仕事だからと割り切った。
「さて。それでだ。君は処女か?」
「んな!?」
「そうなんだな?」
かぁっと赤く染まった頬を見て満更でもない顔をしたルシファーは、続けて、送ってきた言葉と同じ意味のセリフとはいた。
「今から俺が、直々に稽古をつける」
そもそも、なぜ呼ばれた先がベッドの上だったのか。それにヴィーナスは疑問を持つべきだったのだがいかんせん新人。ルシファーの圧におされて頭が回っていなかった。フッとルシファーが微笑んだ次の瞬間には唇が繋がっており、可愛らしいリップノイズが部屋に満ちた。
「ん、んんっ?? モーニン、ん、」
「フッ、は、ルシファーと、よべ」
「ファ、んっ! ルシファ、」
「ふはっ……! 上出来だ」
「ゃ、あ」
そのままドサとベッドに押し倒されたが最後、ヴィーナスは快楽の海へと突き落とされた。
「君には直々に教えなくてはならないことがある」
そんな呼び出しを受けたのは、つい三十分前のこと。そして今、二人はルシファーの部屋のキングサイズのベッドの上で向かい合っている。
「あのっ……」
少し緊張の面持ちで先に声を上げたのはヴィーナスだ。その言葉に言葉は返さず、ルシファーは神妙な面持ちで彼女の腰に手を回した。距離が縮まって端正な顔がヴィーナスに一際近づいた。内心焦りが募ったヴィーナスは、それでもなんとか言葉を紡ぐ。
「だ、大事な訓練って、その」
「エージェントたるもの、時には身体を投げ打たなくてはならないことがある」
「はいっ」
「女性というだけで、そのように扱われることもしばしばだと理解してもらいたい」
「っ、わ、分かりました!」
ルシファーの言葉はつまりは色仕掛けくらいは日常茶飯事だと理解しろということなのだろう。ヴィーナスは、ちょっと嫌だけど仕方ない、なんてエージェントらしからぬことを考えながらも、仕事だからと割り切った。
「さて。それでだ。君は処女か?」
「んな!?」
「そうなんだな?」
かぁっと赤く染まった頬を見て満更でもない顔をしたルシファーは、続けて、送ってきた言葉と同じ意味のセリフとはいた。
「今から俺が、直々に稽古をつける」
そもそも、なぜ呼ばれた先がベッドの上だったのか。それにヴィーナスは疑問を持つべきだったのだがいかんせん新人。ルシファーの圧におされて頭が回っていなかった。フッとルシファーが微笑んだ次の瞬間には唇が繋がっており、可愛らしいリップノイズが部屋に満ちた。
「ん、んんっ?? モーニン、ん、」
「フッ、は、ルシファーと、よべ」
「ファ、んっ! ルシファ、」
「ふはっ……! 上出来だ」
「ゃ、あ」
そのままドサとベッドに押し倒されたが最後、ヴィーナスは快楽の海へと突き落とされた。