■読み切りログ(ルシファー以外)

<ベルフェゴール>
……あれ?どうしてあんたがここにいるの?……部屋にいないから探しにきた?ふふ、ほーんと優しいんだから。ああ、うん。たまにはと思って本を読んでたんだけど、やっぱり眠くなっちゃって。え?これ、読んだことあるの?じゃあちょうどいいや。どんな話だったかあんたの言葉で話して聞かせて。そのほうが絶対楽しいからさ。


<サタン>
君も物語を読むのが好きなのか?実は俺もなんだ。俺も気に入っている話を君に読んでもらえて嬉しいよ。
もし時間があれば感じたことを教えてくれないか…なんてこんな言い方はよくないな。これはただの誘い文句。俺が君ともう少し一緒にいたいだけ。いいかな?


<マモン>
おわ!?びっ……くりさせんなっ!は?なんで本なんか読んでるのかって、そりゃお前、あれだよアレ……ってやめろ!タイトルを見るなっ……あーあ……そうだよ最近魔界で流行ってラブロマンスだよっ!!悪いか!?なんつーか……ほら、おまえが好きそうなこと、探したくてよ……。…なぁ、次のデートでしたいこと、教えろよ。なんでも叶えてやるからよ。


<ルシファー>
ああ、おまえか……くくっ……なんだ、その顔は。俺が恋愛小説を読むのがそんなに意外か?俺だって現在進行形で恋する悪魔だぞ。少しは嗜むさ。
だが……目の前におまえがいるのに本で学ぶのもおかしな話だな。今から俺の部屋に来い。そこで教えてもらおうか。おまえが感じたこと、考えていることを全部、な。


<バルバトス>
おや。この時間にあなたがここにいらっしゃるとは珍しいですね。課題でも出ましたか?……ああ、魔界の物語を読んでいたのですね。どうですか?魔界だからといっておどろおどろしい話ばかりではないでしょう。悪魔だって恋も愛も知っているのです。……ふむ。私の気持ちも、知りたい、ですか。それではこれから、じっくりと、ね。
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