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「アズール先輩、どうしたんたですか?」
「はい?何がです?」
「え…もしかして無意識ですか?」
そう言いながら、彼女が頬を染めるものだから、一体なんだと首を傾げた。
「だって…その、さっきからずっと私のこと見てるから…」
「へ!?」
「なにか、言いたいことがあるのかな、と」
VIPルームへ来る相談者への給仕を任せている彼女は、今日も今日とて僕と二人、この部屋にいるのだけれど、いつもより視線が気になるとモジモジしながら告げられて驚いた。
完全に無意識。それも思い返せばチラチラと見るでなく、ずっと目で追っていたことに気付き、顔から火が出そうなくらい真っ赤になった。
「す、すみません、」
「いえ、その、アズール先輩に見られるのなら、全然いいんですけど、どうしてかなって…」
「っ…貴女が言うように、無意識、なんです」
「え?」
「つい、癖で…貴女と付き合うまで、見つめることしか、できなかったので…まだそれが抜けないんです」
こう言う時こそ取り繕えばいいのに、馬鹿みたいに真実を告げてしまうから、あの双子に笑われてしまうんだと。蛸壺があったら今すぐそこに閉じこもりたいが、生憎今は人として生きているのでそれは叶わない願いだ。
呆れられてしまうだろうと、ハットで顔を隠そうとしたら、彼女の掌が伸びてきて、グッと上をむかされた。
絡まる視線に、囚われる。
「私だって、見てました」
「、え?」
「先輩のこと、ずっとずっと、見てました。だから同じです」
「そ、れは、」
「全部を余すことなく、見つめてください。アズール先輩に見つめられて穴が開くなら、本望ですよ」
頬を染めてにこやかに笑った彼女には、キスの一つでも贈るのが礼儀なのかもしれないな。
「はい?何がです?」
「え…もしかして無意識ですか?」
そう言いながら、彼女が頬を染めるものだから、一体なんだと首を傾げた。
「だって…その、さっきからずっと私のこと見てるから…」
「へ!?」
「なにか、言いたいことがあるのかな、と」
VIPルームへ来る相談者への給仕を任せている彼女は、今日も今日とて僕と二人、この部屋にいるのだけれど、いつもより視線が気になるとモジモジしながら告げられて驚いた。
完全に無意識。それも思い返せばチラチラと見るでなく、ずっと目で追っていたことに気付き、顔から火が出そうなくらい真っ赤になった。
「す、すみません、」
「いえ、その、アズール先輩に見られるのなら、全然いいんですけど、どうしてかなって…」
「っ…貴女が言うように、無意識、なんです」
「え?」
「つい、癖で…貴女と付き合うまで、見つめることしか、できなかったので…まだそれが抜けないんです」
こう言う時こそ取り繕えばいいのに、馬鹿みたいに真実を告げてしまうから、あの双子に笑われてしまうんだと。蛸壺があったら今すぐそこに閉じこもりたいが、生憎今は人として生きているのでそれは叶わない願いだ。
呆れられてしまうだろうと、ハットで顔を隠そうとしたら、彼女の掌が伸びてきて、グッと上をむかされた。
絡まる視線に、囚われる。
「私だって、見てました」
「、え?」
「先輩のこと、ずっとずっと、見てました。だから同じです」
「そ、れは、」
「全部を余すことなく、見つめてください。アズール先輩に見つめられて穴が開くなら、本望ですよ」
頬を染めてにこやかに笑った彼女には、キスの一つでも贈るのが礼儀なのかもしれないな。