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私は今日もデュースと取り留めない話をしていた。毎日あったこと感じたことを話す、ただそれだけ。
同じ教室で同じ授業を受けて同じ空気を感じているはずなのに、思うことも考えることも全然違って面白い。
今日の話の発端は錬金術の時『液体は何色になったか』という内容だったはずだが、現在の話題はこんなものだ。
「そういえば明け方にマジカルホイールを走らせると、たくさんの色が目に飛び込んできて綺麗なんだ」
「あ、夜から朝にかけての空の色とか街の明かりの色って独特だもんね。デュースはいろんなものを見てきたんだね」
「僕の素行は褒められたものではないけど、ずっと真面目だったら見られなかった景色も、きっとあったと思う」
遠くを見るその瞳はとても綺麗で、私もそれを見たいなと強く思った。
緩く瞳を閉じて、明け方の空と、その中を駆け抜けるデュースを瞼の裏に描く。
「…すごく綺麗」
「ん?」
「マジカルホイールに乗ってるデュースの背中とその周りを彩るたくさんの色、すごく綺麗」
それは錬金術で見たような液体の色とか、パチパチと散る火花のカラフルさとは全然違うものだと思う。
自然界の色は言葉では到底現すことはできない。けれど人は言葉を尽くしてそれを表現しようとするものだ。
「なんていうか…うーん…あ!幸せの色、かな」
「幸せの色…」
「あ、でも…幸せの色なら毎日見せてもらってるな」
「いつ?」
「デュースといるとね、世界はバラ色じゃなくて幸せの色に染まるんだよ」
瞼を開いて笑顔を返すと、ぽかんとするデュースはこう言った。
「そ、そうか…なんだか、その、恥ずかしい、な。でも、お前が幸せなら、僕も幸せだ」
次第に赤くなったその顔を見て、私もデュースに幸せの色を見せてあげられますようにと神様に祈った。
二人の未来が幸せの色で染まるといいな。
同じ教室で同じ授業を受けて同じ空気を感じているはずなのに、思うことも考えることも全然違って面白い。
今日の話の発端は錬金術の時『液体は何色になったか』という内容だったはずだが、現在の話題はこんなものだ。
「そういえば明け方にマジカルホイールを走らせると、たくさんの色が目に飛び込んできて綺麗なんだ」
「あ、夜から朝にかけての空の色とか街の明かりの色って独特だもんね。デュースはいろんなものを見てきたんだね」
「僕の素行は褒められたものではないけど、ずっと真面目だったら見られなかった景色も、きっとあったと思う」
遠くを見るその瞳はとても綺麗で、私もそれを見たいなと強く思った。
緩く瞳を閉じて、明け方の空と、その中を駆け抜けるデュースを瞼の裏に描く。
「…すごく綺麗」
「ん?」
「マジカルホイールに乗ってるデュースの背中とその周りを彩るたくさんの色、すごく綺麗」
それは錬金術で見たような液体の色とか、パチパチと散る火花のカラフルさとは全然違うものだと思う。
自然界の色は言葉では到底現すことはできない。けれど人は言葉を尽くしてそれを表現しようとするものだ。
「なんていうか…うーん…あ!幸せの色、かな」
「幸せの色…」
「あ、でも…幸せの色なら毎日見せてもらってるな」
「いつ?」
「デュースといるとね、世界はバラ色じゃなくて幸せの色に染まるんだよ」
瞼を開いて笑顔を返すと、ぽかんとするデュースはこう言った。
「そ、そうか…なんだか、その、恥ずかしい、な。でも、お前が幸せなら、僕も幸せだ」
次第に赤くなったその顔を見て、私もデュースに幸せの色を見せてあげられますようにと神様に祈った。
二人の未来が幸せの色で染まるといいな。
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