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「いった…!」
「どうしました?」
「うー…唇が切れちゃったみたいです…暖かくなってきたと思ったけど、まだまだ乾燥してる…」
「おや。貴女、そんなことを言っていると、冬だから乾燥すると思っているのならそれは二流…とヴィルさんから叱られますよ」
そんなことを言いつつも、はい、と手渡されたのはリップクリームで少し驚く。
「なんで先輩がこんなもの持って…?」
「今言ったでしょう。ヴィルさんに頼まれたんですよ。乾燥を防ぐけれどベタつかないような下地はないかとね」
「なるほど…」
「ほら、ですから動かないでください」
「へ?」
徐に顎を固定され、何かが唇をなぞる感覚がして、思わず目を閉じてしまった。
「っ、」
「ほら、塗れましたよ」
「っ…き、急に塗るからビックリし、!?」
「ン、」
塗れた、と言われたから瞼を開けたのに。
どうして。
さっきより、近くにアズール先輩の顔が。
「…試作品でもなかなかですね」
「……は、」
「僕の唇も、潤いましたから」
私よりも真っ赤な頬でアズール先輩は、そう、ニヤリと笑った。
「どうしました?」
「うー…唇が切れちゃったみたいです…暖かくなってきたと思ったけど、まだまだ乾燥してる…」
「おや。貴女、そんなことを言っていると、冬だから乾燥すると思っているのならそれは二流…とヴィルさんから叱られますよ」
そんなことを言いつつも、はい、と手渡されたのはリップクリームで少し驚く。
「なんで先輩がこんなもの持って…?」
「今言ったでしょう。ヴィルさんに頼まれたんですよ。乾燥を防ぐけれどベタつかないような下地はないかとね」
「なるほど…」
「ほら、ですから動かないでください」
「へ?」
徐に顎を固定され、何かが唇をなぞる感覚がして、思わず目を閉じてしまった。
「っ、」
「ほら、塗れましたよ」
「っ…き、急に塗るからビックリし、!?」
「ン、」
塗れた、と言われたから瞼を開けたのに。
どうして。
さっきより、近くにアズール先輩の顔が。
「…試作品でもなかなかですね」
「……は、」
「僕の唇も、潤いましたから」
私よりも真っ赤な頬でアズール先輩は、そう、ニヤリと笑った。