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駄目だと、誰かに言われた気がした。
でも止められなかった。
心は正直なもので、脳は、鍵はかけたっけ、くらいしか考えられなかった。
「アズールくん、っ、」
「ン…せんせい」
「ん、は、ぁ」
「ンン…ふ、ハ…」
一般的な学校の保健室の数倍大きさがあるのに、それでも薄いカーテンによって区切られた空間は、ベッド一つ分の広さしかない。
カーテンの向こうからは淡いオレンジの夕陽が差し込んでいて、さして暗くもないので彼の顔が鮮明に見えた。
五歳も年下なんて到底思えない。
色っぽくて、大人びていて。
それでも彼の拙い舌の動きや、簡単に反応を返すその身体は十七才に相応しくも感じる。
そんなことを考えていたのも束の間、足の間に伸びてきた指に、こちらの身体が跳ねてしまった。その反応の仕方に、アズールくんは違和感を覚えたようで、眼鏡の奥の切長の瞳がぱっちりと開く。
「ンッ…!」
「先生、まさか、僕が初めてなんですか…?」
「…っ…保険医だからって、こんなことが得意なわけじゃないの…ただ、身体の構造をみんなよらはよく知ってるだけよ」
「…すみません、僕っ」
今までの行動が嘘のようにアタフタし始めるので、少し可笑しくてつい声が漏れた。
「別に、謝ることじゃない…けど、バレたら同罪だよ?それでもいいの?優等生くん」
「…僕は別に優等生なんかじゃありません。成績のためにやっているだけで」
「それが優等生、なんじゃない?」
彼の下に組み敷かれながらもなんとか歳上の余裕を保ちたくて、両手で徐に眼鏡を取り去れば、ふわりとブルーグレーの髪が揺れた。とくりと胸が高鳴る。
「私なんかとイケナイコト、シちゃって本当にいいの?」
「…何を今更。僕は、僕の意志でここに来たんです。躊躇いなんてありません。貴女こそ、そんなことばかり言って。本当は僕のことなんてイヤだと思っているのでは?」
オトナに向かってこんな物言い。
一種のプライドのようなものが首をもたげたけれど、それよりも、私を見つめるブルーの瞳の奥にある劣情に魅せられてしまった私には、素直になる以外の道は残されていなかった。
「好きだよ、アズールくん」
そう言って、今度は私から、吐息を奪ったの。
でも止められなかった。
心は正直なもので、脳は、鍵はかけたっけ、くらいしか考えられなかった。
「アズールくん、っ、」
「ン…せんせい」
「ん、は、ぁ」
「ンン…ふ、ハ…」
一般的な学校の保健室の数倍大きさがあるのに、それでも薄いカーテンによって区切られた空間は、ベッド一つ分の広さしかない。
カーテンの向こうからは淡いオレンジの夕陽が差し込んでいて、さして暗くもないので彼の顔が鮮明に見えた。
五歳も年下なんて到底思えない。
色っぽくて、大人びていて。
それでも彼の拙い舌の動きや、簡単に反応を返すその身体は十七才に相応しくも感じる。
そんなことを考えていたのも束の間、足の間に伸びてきた指に、こちらの身体が跳ねてしまった。その反応の仕方に、アズールくんは違和感を覚えたようで、眼鏡の奥の切長の瞳がぱっちりと開く。
「ンッ…!」
「先生、まさか、僕が初めてなんですか…?」
「…っ…保険医だからって、こんなことが得意なわけじゃないの…ただ、身体の構造をみんなよらはよく知ってるだけよ」
「…すみません、僕っ」
今までの行動が嘘のようにアタフタし始めるので、少し可笑しくてつい声が漏れた。
「別に、謝ることじゃない…けど、バレたら同罪だよ?それでもいいの?優等生くん」
「…僕は別に優等生なんかじゃありません。成績のためにやっているだけで」
「それが優等生、なんじゃない?」
彼の下に組み敷かれながらもなんとか歳上の余裕を保ちたくて、両手で徐に眼鏡を取り去れば、ふわりとブルーグレーの髪が揺れた。とくりと胸が高鳴る。
「私なんかとイケナイコト、シちゃって本当にいいの?」
「…何を今更。僕は、僕の意志でここに来たんです。躊躇いなんてありません。貴女こそ、そんなことばかり言って。本当は僕のことなんてイヤだと思っているのでは?」
オトナに向かってこんな物言い。
一種のプライドのようなものが首をもたげたけれど、それよりも、私を見つめるブルーの瞳の奥にある劣情に魅せられてしまった私には、素直になる以外の道は残されていなかった。
「好きだよ、アズールくん」
そう言って、今度は私から、吐息を奪ったの。