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ナイトレイブンカレッジでは四年時になった生徒はほとんど学園に姿を現すことはない。
アズール先輩とてそれに漏れず、ほとんどの時間を研修先で過ごしていたので、まさか今日この日に会えるとは思ってもいなかった。
以前、嬉しそうに「実家のリストランテの従業員が毎年祝ってくれて」と話してくれたのを見ると、こういう日は本当は皆で楽しみたいだろうに、いの一番に私に会いに来てくれるとは、彼女冥利に尽きるというもの。
しかしながら夜も更けたこの時間なので、二年前よりも随分と綺麗になったオンボロ寮に招待することにした。
言葉を交わして、笑いあって、同じ時間を過ごすだけでも満たされるものも十分あるのだけど、久しぶりに会えたことで昂ぶる感情ももちろんあって当たり前のように恋人らしい時間を過ごすに至っている。
ちなみに、部屋には少し魔法を使ってもらった。もちろんこの一夜のことは二人だけの秘密だから。
身体を重ねて唇を合わせて吐息を奪って愛を囁く。なんて幸せな時間なんだろう。
せっかくなので『アズール先輩のお誕生日なんだから、先輩は何もしなくていいんですよ』なんて最もらしいことを言って無理矢理触らせてもらうことを許してもらったけど、本当は私が先輩に目一杯、なんでもしてあげたいだけ。
膨らみを右手で弄びながら、左手は全体を柔く固定する。それから、付け根に一度チュッと唇を寄せた。それだけでピクリと反応を示す中心に良い気分になりつつ、れろ、と舌を裏筋に這わせる。
先端まで舐め上げると久しぶりの刺激だからか、すぐにトロリと先走りを滲ませる。クチュリと態とらしく音を立てて指で絡め取って潤滑油代わりに塗り広げ、つ、と表情を伺うと、熱い眼差しがこちらに向いていた。その視線だけで何を思われているかがわかるって、私、本当にこの人のことを見てきたんだなぁ、と感慨に浸るのも刹那のこと。
落ちてくる髪を左手でかきあげると、いつかにもらったリングがライトに反射してキラリと光った気がした。このリングもこの先の未来でお揃いのものに変わったら嬉しいな、なんてロマンチックなことを考えながら、やっていることは破廉恥だ。申し訳ない気分になりつつも、先輩の細身の身体に似合わない逸物を丁寧に愛撫する。
「ぁむ、ン、ふ、ハ、ンむ、」
「、く、っは…ぁ、」
「んふ、気持ち、ぃですか?」
「は、男の、それを舐めて、何を…。はぁ…自分で触るのすら、っ躊躇いますけど僕は、」
その気持ちはなんとなくわかる。私だって自分にこうされたらちょっとどころかだいぶ抵抗したい。人が…それも自分の好きな人がそんなところに顔を近づけると思うと気が狂いそうだもの。でも先輩だって、たまに気分が乗ったかなにかでそういうことをするから、反対だってあるんですってわかってもらわないと。
「…ん、はふ、あずーるせんぱいのだから、別に、ンン」
「ふ…殺し文句、ですかっ…!は、ぁ…も、離してっ」
「ふぁん」
顔を両手で包まれるとそのまま引き上げられ、ちゅぽ、と口が離れてしまい、あっと物寂しい顔をしていると、すぐにアズール先輩の身体がぐっと曲がって来て耳に囁かれた。
「僕は無様な姿を晒して憐れまれるためにここに来たわけじゃありませんよ…」
「憐れむなんてそんな…、ごめんなさい、そんなに嫌でした?それとも良くなかった…?」
「どちらも不正解」
「っえ、!」
私の頬を覆っていた手のひらが腹の辺りまでスライドしたと思ったら、グッと身体を引き上げられて、あっという間に先輩の上に跨る形に持ってこられた。
お互いに纏うものは全て取り去っていたので、当然、屹立はすでに濡れそぼった私の入り口ににゅるりとあてがわれる。
「んんっ…はぁ、!」
「おや、貴女、随分淫乱になりましたね?舐めるだけでこんなにしているなんて」
「っ…!だ、ってぇ…ぁんっ、ゃぁ…意地悪っ…!やっぱりいやだったんじゃないんですかっ、ぁっ…!!」
ゆるゆると溢れる蜜を自身に塗り付けて遊んでいたかと思ったら、勢い、ズプリとナカに挿入り込んできたソレの圧迫感に一瞬息が止まる。そんな私がはふはふと呼吸を整えている間に何を思ったか先輩は、サイドデスクのお水をとって口に含み、そのまま私に口付けた。
「んんっ…」
「ん、ふ、ぁ」
舌を差し込まれると、一緒にその水が口の中に流れ込んでくる。
無理矢理入ってきた水に咽せそうになったけれど、なんとかコクリと嚥下した。飲み込めなかった分はぽたりと口の端からこぼれ落ちて、二人の身体の間を滑っていった。
「んっ、ケホッ、な、何、」
「これで思う存分キスできます」
「へ…?」
「あの行為自体は…その、貴女にしてもらう分には嫌ではないですし…気持ち、いい、です…けど、その後のことを考えると少し…」
「あと…?」
「自分のものとキスするみたいであまり好きじゃないんですよ…。どうせ味わうなら、貴女自身の味がいい」
「っ…!」
なんてことをいうんだか。キスに、味も何もないでしょうと思ったけれど、そんな恥ずかしいことを言われては返す言葉もなく、ただ、身体の内側がキュゥと反応しただけだった。
自分が煽ったくせにアズール先輩は、私の内が締まったことで「くっ」と悩まし気な声を上げることになり、眉を歪める。
「貴女、何の仕返しです!?」
「せ、先輩が、そんなこと言うからっ…!」
「そんなことってなんですかっ!もういいですっ…!それで、僕は誕生日だから何もしなくていいんですよね?ほら、貴女がガンバッテくださいよっ!」
「ぁ!」
反撃のつもりか、下から身体を揺らして突き上げてくるものだから、目の前の滑らかな身体に目一杯抱きつくしかできやしない。動こうとしたってさせてもらえないんだから、何がしたかったのかわからなくなってしまった。
「夜は、長いんですっ、存分にお祝い、してくださいねっ!」
「ヒァ、ぅ、ゃあ…!じゃ、も、ちょっと、ゆっくりしてぇっ…!」
誕生日ってこんな風にお祝いするものだったっけ!?との疑問もすぐにどこかへ行ってしまうくらいには、愛して、溺れて、満たしあう。
朝が来たら、きちんとハッピーバースデー、させてくださいね。
アズール先輩とてそれに漏れず、ほとんどの時間を研修先で過ごしていたので、まさか今日この日に会えるとは思ってもいなかった。
以前、嬉しそうに「実家のリストランテの従業員が毎年祝ってくれて」と話してくれたのを見ると、こういう日は本当は皆で楽しみたいだろうに、いの一番に私に会いに来てくれるとは、彼女冥利に尽きるというもの。
しかしながら夜も更けたこの時間なので、二年前よりも随分と綺麗になったオンボロ寮に招待することにした。
言葉を交わして、笑いあって、同じ時間を過ごすだけでも満たされるものも十分あるのだけど、久しぶりに会えたことで昂ぶる感情ももちろんあって当たり前のように恋人らしい時間を過ごすに至っている。
ちなみに、部屋には少し魔法を使ってもらった。もちろんこの一夜のことは二人だけの秘密だから。
身体を重ねて唇を合わせて吐息を奪って愛を囁く。なんて幸せな時間なんだろう。
せっかくなので『アズール先輩のお誕生日なんだから、先輩は何もしなくていいんですよ』なんて最もらしいことを言って無理矢理触らせてもらうことを許してもらったけど、本当は私が先輩に目一杯、なんでもしてあげたいだけ。
膨らみを右手で弄びながら、左手は全体を柔く固定する。それから、付け根に一度チュッと唇を寄せた。それだけでピクリと反応を示す中心に良い気分になりつつ、れろ、と舌を裏筋に這わせる。
先端まで舐め上げると久しぶりの刺激だからか、すぐにトロリと先走りを滲ませる。クチュリと態とらしく音を立てて指で絡め取って潤滑油代わりに塗り広げ、つ、と表情を伺うと、熱い眼差しがこちらに向いていた。その視線だけで何を思われているかがわかるって、私、本当にこの人のことを見てきたんだなぁ、と感慨に浸るのも刹那のこと。
落ちてくる髪を左手でかきあげると、いつかにもらったリングがライトに反射してキラリと光った気がした。このリングもこの先の未来でお揃いのものに変わったら嬉しいな、なんてロマンチックなことを考えながら、やっていることは破廉恥だ。申し訳ない気分になりつつも、先輩の細身の身体に似合わない逸物を丁寧に愛撫する。
「ぁむ、ン、ふ、ハ、ンむ、」
「、く、っは…ぁ、」
「んふ、気持ち、ぃですか?」
「は、男の、それを舐めて、何を…。はぁ…自分で触るのすら、っ躊躇いますけど僕は、」
その気持ちはなんとなくわかる。私だって自分にこうされたらちょっとどころかだいぶ抵抗したい。人が…それも自分の好きな人がそんなところに顔を近づけると思うと気が狂いそうだもの。でも先輩だって、たまに気分が乗ったかなにかでそういうことをするから、反対だってあるんですってわかってもらわないと。
「…ん、はふ、あずーるせんぱいのだから、別に、ンン」
「ふ…殺し文句、ですかっ…!は、ぁ…も、離してっ」
「ふぁん」
顔を両手で包まれるとそのまま引き上げられ、ちゅぽ、と口が離れてしまい、あっと物寂しい顔をしていると、すぐにアズール先輩の身体がぐっと曲がって来て耳に囁かれた。
「僕は無様な姿を晒して憐れまれるためにここに来たわけじゃありませんよ…」
「憐れむなんてそんな…、ごめんなさい、そんなに嫌でした?それとも良くなかった…?」
「どちらも不正解」
「っえ、!」
私の頬を覆っていた手のひらが腹の辺りまでスライドしたと思ったら、グッと身体を引き上げられて、あっという間に先輩の上に跨る形に持ってこられた。
お互いに纏うものは全て取り去っていたので、当然、屹立はすでに濡れそぼった私の入り口ににゅるりとあてがわれる。
「んんっ…はぁ、!」
「おや、貴女、随分淫乱になりましたね?舐めるだけでこんなにしているなんて」
「っ…!だ、ってぇ…ぁんっ、ゃぁ…意地悪っ…!やっぱりいやだったんじゃないんですかっ、ぁっ…!!」
ゆるゆると溢れる蜜を自身に塗り付けて遊んでいたかと思ったら、勢い、ズプリとナカに挿入り込んできたソレの圧迫感に一瞬息が止まる。そんな私がはふはふと呼吸を整えている間に何を思ったか先輩は、サイドデスクのお水をとって口に含み、そのまま私に口付けた。
「んんっ…」
「ん、ふ、ぁ」
舌を差し込まれると、一緒にその水が口の中に流れ込んでくる。
無理矢理入ってきた水に咽せそうになったけれど、なんとかコクリと嚥下した。飲み込めなかった分はぽたりと口の端からこぼれ落ちて、二人の身体の間を滑っていった。
「んっ、ケホッ、な、何、」
「これで思う存分キスできます」
「へ…?」
「あの行為自体は…その、貴女にしてもらう分には嫌ではないですし…気持ち、いい、です…けど、その後のことを考えると少し…」
「あと…?」
「自分のものとキスするみたいであまり好きじゃないんですよ…。どうせ味わうなら、貴女自身の味がいい」
「っ…!」
なんてことをいうんだか。キスに、味も何もないでしょうと思ったけれど、そんな恥ずかしいことを言われては返す言葉もなく、ただ、身体の内側がキュゥと反応しただけだった。
自分が煽ったくせにアズール先輩は、私の内が締まったことで「くっ」と悩まし気な声を上げることになり、眉を歪める。
「貴女、何の仕返しです!?」
「せ、先輩が、そんなこと言うからっ…!」
「そんなことってなんですかっ!もういいですっ…!それで、僕は誕生日だから何もしなくていいんですよね?ほら、貴女がガンバッテくださいよっ!」
「ぁ!」
反撃のつもりか、下から身体を揺らして突き上げてくるものだから、目の前の滑らかな身体に目一杯抱きつくしかできやしない。動こうとしたってさせてもらえないんだから、何がしたかったのかわからなくなってしまった。
「夜は、長いんですっ、存分にお祝い、してくださいねっ!」
「ヒァ、ぅ、ゃあ…!じゃ、も、ちょっと、ゆっくりしてぇっ…!」
誕生日ってこんな風にお祝いするものだったっけ!?との疑問もすぐにどこかへ行ってしまうくらいには、愛して、溺れて、満たしあう。
朝が来たら、きちんとハッピーバースデー、させてくださいね。