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雨の日は嫌いだ。
私はネコッ毛で、髪のまとまりが悪いから。
それだけで気分が落ちてしまう。
今日はお休み。外は雨。
ならば引き篭もればよいのだけれど、ちょうど食料が切れてしまったし、ツナ缶もあと一つしかないという災難。
小雨の降る中サムさんのお店へ出かけるしかなくなってしまった。
やっぱりツイてない。
「はぁー。こんなに寒いんだから、雨じゃなくて雪が降ってくれたらいいのに」
そんなことを呟きながら、ポンッと買ったばかりの傘を開く。
雨の日でも晴れが味わえるようにと、内側に青空が描かれたこの傘に一目ぼれした。
でもよく考えたら頭の後ろに持っていくので自分は晴れ間を見ることができない。
今更気づいた。
「なんだか憂鬱」
思うようにいかない日は、どうしてどんどん気分が落ち込むんだろう。
ちょっといいことがあればすぐに元気になれるのに、嫌なことばかり頭をよぎってしまう。
「いいことないかなー!」
「貴女が言う良いことって、例えば何ですか?」
「!」
背中から私に向かって飛んできた声は、一瞬で私の心を引き上げた。
そう、良いことって言うのはね。
「例えば、アズール先輩に会えること!」
「なるほど、じゃあ貴女は幸運な人だ」
大好きな貴方に会えるほど、嬉しいことなんてあるはずもない。
私はネコッ毛で、髪のまとまりが悪いから。
それだけで気分が落ちてしまう。
今日はお休み。外は雨。
ならば引き篭もればよいのだけれど、ちょうど食料が切れてしまったし、ツナ缶もあと一つしかないという災難。
小雨の降る中サムさんのお店へ出かけるしかなくなってしまった。
やっぱりツイてない。
「はぁー。こんなに寒いんだから、雨じゃなくて雪が降ってくれたらいいのに」
そんなことを呟きながら、ポンッと買ったばかりの傘を開く。
雨の日でも晴れが味わえるようにと、内側に青空が描かれたこの傘に一目ぼれした。
でもよく考えたら頭の後ろに持っていくので自分は晴れ間を見ることができない。
今更気づいた。
「なんだか憂鬱」
思うようにいかない日は、どうしてどんどん気分が落ち込むんだろう。
ちょっといいことがあればすぐに元気になれるのに、嫌なことばかり頭をよぎってしまう。
「いいことないかなー!」
「貴女が言う良いことって、例えば何ですか?」
「!」
背中から私に向かって飛んできた声は、一瞬で私の心を引き上げた。
そう、良いことって言うのはね。
「例えば、アズール先輩に会えること!」
「なるほど、じゃあ貴女は幸運な人だ」
大好きな貴方に会えるほど、嬉しいことなんてあるはずもない。