【完結】監督生が二人いる?!
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こうして出会った監督生二人は、お互い、久しく会う同性ということで、早くも打ち解け始めていた。
「私の名前はゆう!」
「私はユウだよ。よろしくね、ゆうちゃん」
「うん!それにしてもさぁ、こういうの、なんていうんだっけ…並行世界?ほんとに存在してるんだねぇ」
「ね。私も驚いちゃった。こっちが入るんじゃなくて、鏡から腕が生えてくるんだもん。」
「あはは!驚かせてごめんね?でもこの鏡、もう通り抜けできないみたい…どうしようかな…あっちにグリム置いてきちゃったから今頃大変かも」
そうか、あちらの世界にもグリムがいるのか、と今更ながらに少し驚くユウ。
そう言って、再度鏡に向かって身を乗り出すゆうを見てユウは、わ!?、と声を上げた。
「ゆうちゃん?!パンツ見えちゃうよ!」
「えー?ああ、部屋着のままできちゃったから忘れてたー」
驚きで服装など気にしている場合ではなかった先とは打って変わって、よくよく見れば、ゆうはダボダボの大きなスウェットを一枚着ただけで、ズボンは履いていなかった。しかもさらによく見れば、そのスウェットはキノコ柄ではないか。
そういえば、こちらに来た直後、ゆうはなんと言っていたか、とユウは当初のことを思い出す。「ジェイド先輩助けて」と、そう言ってはいなかったか。
「あの、ゆうちゃん、ちょっと聴きたいんだけ---」
「僕を呼びましたか?」
「うわああああああ?!?!?!」
「!」
「な、な、な、なんでここに?!ジェイド先輩?!」
「貴女本当に失礼ですね。呼んだのはそちらでしょう。夜中にしか観察できない光るきのこを見に来たら僕を呼ぶ叫び声が」
「ジェイド先輩だぁっ!!」
「「え、」」
鏡を叩いていたゆうは、ジェイドの姿を認めると、ダッ!と駆けていき、その腰に抱きついた。一瞬ポカンとするユウではあったから、やはりそうだったか、と妙に納得したのだった。
「ジェイド先輩ジェイド先輩!こっちにもちゃんといるのね!」
「おや、この方は?」
「あーえっと…完結に言うと、この鏡、並行世界…パラレルワールドに繋がってしまったようでして。それで、別の世界線からこの監督生が…ゆうさんが、こちらの世界線に来てしまったみたいです。」
「なるほど?嘘みたいな現実、とでもいいましょうか。でもツイステッドワンダーランドですしね、ここは。ありえない話ではないでしょう。」
完結にまとめた話は、案外すんなりと信じてもらえて拍子抜けだ。
ただ、信じてもらえないよりは幾分かマシだったろうと、ユウはホッと胸を撫でおろした。
「ゆうです!よろしくお願いします!」
「こちらこそどうぞよろしくお願いしますね。ところで…その服…きのこ柄、ですか?」
「あっこれですか!これはそうです、きのこです。可愛いでしょう?」
「えぇ、とてもお似合いですよ。ゆうさんはきのこがお好きなのですか?」
「はい!きのこモチーフってかわいいですよね、大好きです!」
「あ、あの…ご歓談中のところ誠に申し訳ないのですが…」
なにやらいい雰囲気のゆうとジェイドに気圧されて状況を忘れかけていたが、こんなことをやっている場合か?と思い直して、意を決したユウは質問を投げかける。
「さっきから気になっていたんだけれど、ゆうちゃんってもしかして、ジェイド先輩と付き合ってるの?」
「うん、そうだよ?」
「やっぱり…!だからきのこが好きになっちゃったの?!」
「ううん、私は元からきのこが好きだよ?それで、山を愛する会に入ったりしているうちになんやかんやで」
「なんと。そちらの世界の僕が羨ましいです。どうしてこちらの世界の監督生さんは山にもきのこにも興味がないのでしょう」
「べ、別に興味ないとは言ってないですよ?!ただ、あの、山よりは海が好きかなーって…」
「しくしく」
「えー!山楽しいよ?ユウちゃんも山に行こうよ〜」
「え、いや、あの…」
ジェイドが来たことで先ほどよりも阿鼻叫喚になってきて、声も大きくなりがちだ。
その喧騒に、グリムも目を覚ましたようで「なんなんだゾ…?」と声が上がってさぁ大変。
もう訳がわからないと目を回しそうなグリムには、後でちゃんと説明するから!と謝罪を入れて、念の為アズールの耳にも入れておきましょう、というジェイド先輩の提案に乗り、オクタヴィネル寮へと避難することになったのだった。
「私の名前はゆう!」
「私はユウだよ。よろしくね、ゆうちゃん」
「うん!それにしてもさぁ、こういうの、なんていうんだっけ…並行世界?ほんとに存在してるんだねぇ」
「ね。私も驚いちゃった。こっちが入るんじゃなくて、鏡から腕が生えてくるんだもん。」
「あはは!驚かせてごめんね?でもこの鏡、もう通り抜けできないみたい…どうしようかな…あっちにグリム置いてきちゃったから今頃大変かも」
そうか、あちらの世界にもグリムがいるのか、と今更ながらに少し驚くユウ。
そう言って、再度鏡に向かって身を乗り出すゆうを見てユウは、わ!?、と声を上げた。
「ゆうちゃん?!パンツ見えちゃうよ!」
「えー?ああ、部屋着のままできちゃったから忘れてたー」
驚きで服装など気にしている場合ではなかった先とは打って変わって、よくよく見れば、ゆうはダボダボの大きなスウェットを一枚着ただけで、ズボンは履いていなかった。しかもさらによく見れば、そのスウェットはキノコ柄ではないか。
そういえば、こちらに来た直後、ゆうはなんと言っていたか、とユウは当初のことを思い出す。「ジェイド先輩助けて」と、そう言ってはいなかったか。
「あの、ゆうちゃん、ちょっと聴きたいんだけ---」
「僕を呼びましたか?」
「うわああああああ?!?!?!」
「!」
「な、な、な、なんでここに?!ジェイド先輩?!」
「貴女本当に失礼ですね。呼んだのはそちらでしょう。夜中にしか観察できない光るきのこを見に来たら僕を呼ぶ叫び声が」
「ジェイド先輩だぁっ!!」
「「え、」」
鏡を叩いていたゆうは、ジェイドの姿を認めると、ダッ!と駆けていき、その腰に抱きついた。一瞬ポカンとするユウではあったから、やはりそうだったか、と妙に納得したのだった。
「ジェイド先輩ジェイド先輩!こっちにもちゃんといるのね!」
「おや、この方は?」
「あーえっと…完結に言うと、この鏡、並行世界…パラレルワールドに繋がってしまったようでして。それで、別の世界線からこの監督生が…ゆうさんが、こちらの世界線に来てしまったみたいです。」
「なるほど?嘘みたいな現実、とでもいいましょうか。でもツイステッドワンダーランドですしね、ここは。ありえない話ではないでしょう。」
完結にまとめた話は、案外すんなりと信じてもらえて拍子抜けだ。
ただ、信じてもらえないよりは幾分かマシだったろうと、ユウはホッと胸を撫でおろした。
「ゆうです!よろしくお願いします!」
「こちらこそどうぞよろしくお願いしますね。ところで…その服…きのこ柄、ですか?」
「あっこれですか!これはそうです、きのこです。可愛いでしょう?」
「えぇ、とてもお似合いですよ。ゆうさんはきのこがお好きなのですか?」
「はい!きのこモチーフってかわいいですよね、大好きです!」
「あ、あの…ご歓談中のところ誠に申し訳ないのですが…」
なにやらいい雰囲気のゆうとジェイドに気圧されて状況を忘れかけていたが、こんなことをやっている場合か?と思い直して、意を決したユウは質問を投げかける。
「さっきから気になっていたんだけれど、ゆうちゃんってもしかして、ジェイド先輩と付き合ってるの?」
「うん、そうだよ?」
「やっぱり…!だからきのこが好きになっちゃったの?!」
「ううん、私は元からきのこが好きだよ?それで、山を愛する会に入ったりしているうちになんやかんやで」
「なんと。そちらの世界の僕が羨ましいです。どうしてこちらの世界の監督生さんは山にもきのこにも興味がないのでしょう」
「べ、別に興味ないとは言ってないですよ?!ただ、あの、山よりは海が好きかなーって…」
「しくしく」
「えー!山楽しいよ?ユウちゃんも山に行こうよ〜」
「え、いや、あの…」
ジェイドが来たことで先ほどよりも阿鼻叫喚になってきて、声も大きくなりがちだ。
その喧騒に、グリムも目を覚ましたようで「なんなんだゾ…?」と声が上がってさぁ大変。
もう訳がわからないと目を回しそうなグリムには、後でちゃんと説明するから!と謝罪を入れて、念の為アズールの耳にも入れておきましょう、というジェイド先輩の提案に乗り、オクタヴィネル寮へと避難することになったのだった。