【完結】監督生が二人いる?!
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アズールに頼まれた今回の偵察だったが、結局のところ、ユウは本当に何も力にはなっていないようだった。
ただ「言われたことは真面目にやる」ということだけは徹しているようで、ジェイド以外にはその態度は認められているらしい。
また、食べ物関連はからきしではあるが香りについては割と知識があるようで、小さなフレグランスをいくつか作って売り物として提供しているようだった。本人は、まだまだ調香は上手くできないので、と謙遜をしていたが。
「なるほど〜フレグランスか!割と売れそうだね!メモメモ…」
「って言っても私の作るものなんて、あまり売れてないんだよ!?あ、アズール先輩の役に立ったらいいなって思って、ちょっと作ったりしてるだけだし…」
「健気〜!こっちのアーシェングロット、愛されてるんだぁ〜!」
「っちょ…そ、そんなんじゃ…やめてよゆうちゃん…」
「そうですよゆうさん。貴女の類稀なる才能の方がモストロ・ラウンジにも僕にも必要ですから」
今日、ユウ側の世界の天気はあいにくの雨。
ジェイドは山に行くことが叶わず肩を落としていたが、ゆうによる鶴の一声「ジェイド先輩に手料理をご馳走したい」によって、皆が救済されたのだった。
そうして始まった、クッキングスクール in オンボロ寮。
講師はもちろん、ゆうだ。なお、アシスタントはユウである。
ジェイド、フロイド、アズールは、今日ばかりは試食担当だ。
「ゆうちゃんもお米とかお味噌汁知ってるんだね!?」
「ユウちゃんも知ってるってことは、もしかして、出身地も同じだったりしてね!」
きゃっきゃと話に花を咲かせながら、料理は着々と進んでゆく。
その姿を、何やら神妙な面持ちで見守る試食担当。
この様子を側から見たら、異質以外の何物でもない。
「…」
「どったのアズール」
「いえ…」
「…アズール、貴女、ユウさんのエプロンに見惚れていたんじゃないですか?」
「っ!?」
「あ〜。小エビちゃんのエプロン姿みて、将来でも想像しちゃったわけ?えっちなんだ〜」
「チッ違いますよ!!からかわないでください!!」
「顔が赤いですよアズール」
「はっきり言っちゃえ〜」
「あぁもういいんですよ僕のことはっ!!」
そんな三人を他所に、ユウはふと思い当たったことをゆうに聞いた。
「ゆうちゃんってお料理も得意なんだよね?」
「うん!得意っていうか…好きだよ!そういえば今日、ジェイド先輩におむすびを渡してからこっちに来たなぁ。ジェイド先輩いっぱい食べてくれたかな」
「あはは!可愛い!きっと嬉しかっただろうね、ジェイド先輩!」
「そうだといいな〜」
「あ、そう、それでね、お料理ができるなら、モストロ・ラウンジでも空き教室でもいいけど、お弁当を売ったりしたらどう?」
「お弁当?」
「うん、おむすび弁当とか、それこそお味噌汁付き〜とか!まぁ、量産できるものじゃないだろうから、一日何食限定!とかになるだろうけど…。何か商売になるネタをさがしてるんでしょ?お昼よりも、夕飯用のがいいかなぁ。作るのが面倒な時ってあるじゃない?」
「なるほどー!それいいアイデア!」
「ユウ!貴女そんないいアイデアをどうして共有してくれないのですか!」
「え?」
メモメモ!とゆうがメモ帳を取りに行っている間に、アズールがツカツカとユウの方に向かってきて、真剣な眼差しで問いかける。ドキマギするユウを他所に、「でもそうするとラウンジへ来る人数も減るかもしれませんね…いえモストロ・ラウンジの一角で販売をすれば逆に通ってくる人間も増える…?試す価値は大いにありそうです」などと一人盛大な会議を始めてしまった。
「あらら〜アズール、スイッチ入っちゃったんじゃね?」
「ユウさん、今日から忙しくなりますよ…」
「え?どうしてですか?」
「貴女は料理が得意ではないかもしれませんが、その弁当とやらを売るという商売は、ウチでもできるということです」
「はっ!」
「そうなれば、僕らの仕事は…お分かりですね」
「あ〜あ…オレ、今からめまいしそ〜」
儲け話と苦労は紙一重ではあるけれど、新しい出会いは新しい取り組みをうむ。
「えっちょっと待ってくださいアズール先輩、本当にやるんですか?!」
「ものは試しです。まずは少ない数から始めてみましょう。あぁ、弁当だけのスタンプカードを作るのも良いかもしれません!」
「それよりも、まずは弁当に詰めるものの選定から始めなければならないのでは?」
「お弁当に入れるものといえば、卵焼き、スパゲティ、プチトマト、たこさんウインナー、唐揚げ…」
「ユウ、それ、本気で言っていますか?」
「あっ!?そういうわけで言ったんじゃないですよ?!」
「ウケる〜!!」
「アズール専用みたいになっていますが」
「違いますってば〜!ゆうちゃんもなんとか言ってよ〜!」
「お味噌汁も専用カップがあればどうにか…!」
「あ〜ん!聞こえてない!」
今回の交流もまた、良い方向へと進みそうであった。
ただ「言われたことは真面目にやる」ということだけは徹しているようで、ジェイド以外にはその態度は認められているらしい。
また、食べ物関連はからきしではあるが香りについては割と知識があるようで、小さなフレグランスをいくつか作って売り物として提供しているようだった。本人は、まだまだ調香は上手くできないので、と謙遜をしていたが。
「なるほど〜フレグランスか!割と売れそうだね!メモメモ…」
「って言っても私の作るものなんて、あまり売れてないんだよ!?あ、アズール先輩の役に立ったらいいなって思って、ちょっと作ったりしてるだけだし…」
「健気〜!こっちのアーシェングロット、愛されてるんだぁ〜!」
「っちょ…そ、そんなんじゃ…やめてよゆうちゃん…」
「そうですよゆうさん。貴女の類稀なる才能の方がモストロ・ラウンジにも僕にも必要ですから」
今日、ユウ側の世界の天気はあいにくの雨。
ジェイドは山に行くことが叶わず肩を落としていたが、ゆうによる鶴の一声「ジェイド先輩に手料理をご馳走したい」によって、皆が救済されたのだった。
そうして始まった、クッキングスクール in オンボロ寮。
講師はもちろん、ゆうだ。なお、アシスタントはユウである。
ジェイド、フロイド、アズールは、今日ばかりは試食担当だ。
「ゆうちゃんもお米とかお味噌汁知ってるんだね!?」
「ユウちゃんも知ってるってことは、もしかして、出身地も同じだったりしてね!」
きゃっきゃと話に花を咲かせながら、料理は着々と進んでゆく。
その姿を、何やら神妙な面持ちで見守る試食担当。
この様子を側から見たら、異質以外の何物でもない。
「…」
「どったのアズール」
「いえ…」
「…アズール、貴女、ユウさんのエプロンに見惚れていたんじゃないですか?」
「っ!?」
「あ〜。小エビちゃんのエプロン姿みて、将来でも想像しちゃったわけ?えっちなんだ〜」
「チッ違いますよ!!からかわないでください!!」
「顔が赤いですよアズール」
「はっきり言っちゃえ〜」
「あぁもういいんですよ僕のことはっ!!」
そんな三人を他所に、ユウはふと思い当たったことをゆうに聞いた。
「ゆうちゃんってお料理も得意なんだよね?」
「うん!得意っていうか…好きだよ!そういえば今日、ジェイド先輩におむすびを渡してからこっちに来たなぁ。ジェイド先輩いっぱい食べてくれたかな」
「あはは!可愛い!きっと嬉しかっただろうね、ジェイド先輩!」
「そうだといいな〜」
「あ、そう、それでね、お料理ができるなら、モストロ・ラウンジでも空き教室でもいいけど、お弁当を売ったりしたらどう?」
「お弁当?」
「うん、おむすび弁当とか、それこそお味噌汁付き〜とか!まぁ、量産できるものじゃないだろうから、一日何食限定!とかになるだろうけど…。何か商売になるネタをさがしてるんでしょ?お昼よりも、夕飯用のがいいかなぁ。作るのが面倒な時ってあるじゃない?」
「なるほどー!それいいアイデア!」
「ユウ!貴女そんないいアイデアをどうして共有してくれないのですか!」
「え?」
メモメモ!とゆうがメモ帳を取りに行っている間に、アズールがツカツカとユウの方に向かってきて、真剣な眼差しで問いかける。ドキマギするユウを他所に、「でもそうするとラウンジへ来る人数も減るかもしれませんね…いえモストロ・ラウンジの一角で販売をすれば逆に通ってくる人間も増える…?試す価値は大いにありそうです」などと一人盛大な会議を始めてしまった。
「あらら〜アズール、スイッチ入っちゃったんじゃね?」
「ユウさん、今日から忙しくなりますよ…」
「え?どうしてですか?」
「貴女は料理が得意ではないかもしれませんが、その弁当とやらを売るという商売は、ウチでもできるということです」
「はっ!」
「そうなれば、僕らの仕事は…お分かりですね」
「あ〜あ…オレ、今からめまいしそ〜」
儲け話と苦労は紙一重ではあるけれど、新しい出会いは新しい取り組みをうむ。
「えっちょっと待ってくださいアズール先輩、本当にやるんですか?!」
「ものは試しです。まずは少ない数から始めてみましょう。あぁ、弁当だけのスタンプカードを作るのも良いかもしれません!」
「それよりも、まずは弁当に詰めるものの選定から始めなければならないのでは?」
「お弁当に入れるものといえば、卵焼き、スパゲティ、プチトマト、たこさんウインナー、唐揚げ…」
「ユウ、それ、本気で言っていますか?」
「あっ!?そういうわけで言ったんじゃないですよ?!」
「ウケる〜!!」
「アズール専用みたいになっていますが」
「違いますってば〜!ゆうちゃんもなんとか言ってよ〜!」
「お味噌汁も専用カップがあればどうにか…!」
「あ〜ん!聞こえてない!」
今回の交流もまた、良い方向へと進みそうであった。