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Azul
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一度寝たら起きない私でも、何かに身体を弄られたら、流石に違和感で目覚めるというものだ。本日の朝はそんな風にして始まった。
「ん…」
胸のあたりがもぞもぞする。それから下腹部も。それに股の辺りにも何か変な…。
「っひぁ…!」
「おや、お目覚めですか」
「ぇ、ちょ、ん…お目覚めですか、じゃな、ぁ、」
思った以上に近くから聞こえたアズールさんの声に敏感に反応し、ぱっちりと覚醒した直後。引っ掻かれた胸の先端と、お尻に当たる硬いものに身体が大袈裟にはねたのは致し方ないことだと思う。
「な、にしてるんですか!」
「ひどい言い方ですね。昨晩はあんなにも淫らに求めてくださったのに」
「な、っ!!」
「せっかくですから、応えないと、と思いまして」
会話の最中にも関わらず、薄手のキャミソールが胸に擦れて、指だけで触られるよりも変な感じ方をしてしまう。ビクビクと反応する私に気分を良くしたのか、首筋を舐めるアズールさんの吐息が嬉しそうに揺らいだのがわかって余計に恥ずかしさが増した。
「人の交接…じゃないですね、性行は、回数が多ければ多いほど妊娠しやすくなると聞きました」
「誰に聞いたんですかその理論っ…!ンン…は、ぁ、一度だってする時はしますから、もっ…!」
「なるほど…では言い方を変えましょうか。僕が、今、したいから、します」
「!?」
「だって…朝起きたら貴女が背中を向けて眠っているんですよ…?寂しくもなるでしょう。だから、愛というものを確かめたくなりました」
「…!そ、んな、アズールさん、私の寝相があまり良くないこと知っているでしょう…!?今更っ、」
「それとこれとは話しが別です。貴女を可愛がりたいという気持ちが生まれるのに既存の知識も時間も関係ないですから」
「詭弁っ…はぅン…っ!」
背後から私の身体を抱きしめていたアズールさんは、次の瞬間、私の肩をトンと押してベッドに沈め、流れるようにして私に跨った。
それから、ツ、と細い指が、ヘソの下あたり、女性特有のその器官がある場所を的確になぞる。
「ぁ、」
「欲しい、って顔していますよ、ここに、」
「っン…、そんな顔、してないっです…!!」
「そうですか?ではこちらを向いてもらえません?」
「〜…っ!!」
何をされてもその意地悪なおねだりに背くことはできない自分が憎らしい。
グイと出来る限り横に向けていた顔を渋々上に向けると、それはそれは嬉しそうな微笑みを携えたアズールさんがいて、私は白旗を上げた。
「…本当に…敵いません…。そんな涼しい顔してこんなにお盛んなんて、誰も思いませんよ…っ」
「誰に言うつもりもありませんし、貴女だけにしか見せませんので、ご心配なく」
「んもう!!」
「くくっ…だって僕、貴女しか抱いたことありませんし」
こんな状況でそんな優しいことを言うのはずるいと思う。
惚れた弱みか、はたまた違う何かか。
そんなものに流された私の口から、ぽろりと零れた言葉。
「私、少しだけ、嫌なんですよ…」
「?何がです?」
アズールさんの髪に指を絡めながら、ちょっとだけの本音。
「事業的に、いつかは跡取りを…というのは、頭ではわかっているんです。けど…一つの命を宿したら、こうして自分の好き勝手…その、愛し合うことも、できない、でしょう…?それに初めてのことだらけでちゃんとできるかどうか…不安もあります」
「…」
「って、何言ってるんでしょうね…!忘れてください…余計なことを言いました」
「貴女が僕にそんなにも執着してくれているとは」
「へ?」
「だってそうでしょう?私だけのアズール、と、そう言うことじゃないですかそれは」
「!?」
「嬉しい限りです」
にっこり、そんな擬音がしてきそうなほど綺麗な弧の字を描いた唇が紡ぐ言葉は大層優しいものだった。
「子がいるからと言って、どうして僕と貴女の関係を変えなければならないのです?」
「え、それは…だって…」
「教育上よろしくないことはもちろんしませんけれど、両親が仲睦まじいことは良いことでしょう。僕は貴女に対する態度を変えようとは思っていませんし、キスだってこういうことだってやめるつもりはありませんよ?好きで結婚して好きで一緒にいるんですから、誰に遠慮することもないでしょう」
「…そ、そうですけど」
「煮え切らない様子ですね。では言い方を変えましょうか…僕だって貴女を独り占めさせてもらいます。子に譲つもりはありません。貴女の一番はこの僕だ」
自信満々に語っているけれど、はたから見たら滑稽かもしれないこの意見。それでも、それを嬉しいと思ってしまう自分もいて。救えないなと思った。
それなりに生きていれば、変わらないこともあれば変わることもあって、それから、変えたくないこともあるし、変わらざるを得ないこともある。
そんな中でも、そんな風に思ってもらえると言うのなら、なんだかなんでも大丈夫な気になってしまうんだ。
「それは…どうでしょう…?腹を痛めて産んだ子が一番愛おしくなる可能性も…」
「はい?!」
「…ふふっ…」
「っ…まぁそれも一理ありますが…その時はそれ以上の愛おしさ…慈悲ではなく慈愛でその場所を奪還するまでです」
「愛されてますね、私」
「当たり前です」
「嬉しい」
「貴女からの言葉も欲しいのですが」
わかり切っていることを聞くなぁと苦笑してしまうのだけれど。
常にかっこよくて、たまに可愛い旦那様に求められては拒否権などないわけで。
勢い、その首を引き寄せて、耳元で小さく囁いた。
「愛してますよ、アズールさんだけ。…だから…好きに抱いてくださいね」
その日一日、足腰が立たなかったのは言うまでもない。
「ん…」
胸のあたりがもぞもぞする。それから下腹部も。それに股の辺りにも何か変な…。
「っひぁ…!」
「おや、お目覚めですか」
「ぇ、ちょ、ん…お目覚めですか、じゃな、ぁ、」
思った以上に近くから聞こえたアズールさんの声に敏感に反応し、ぱっちりと覚醒した直後。引っ掻かれた胸の先端と、お尻に当たる硬いものに身体が大袈裟にはねたのは致し方ないことだと思う。
「な、にしてるんですか!」
「ひどい言い方ですね。昨晩はあんなにも淫らに求めてくださったのに」
「な、っ!!」
「せっかくですから、応えないと、と思いまして」
会話の最中にも関わらず、薄手のキャミソールが胸に擦れて、指だけで触られるよりも変な感じ方をしてしまう。ビクビクと反応する私に気分を良くしたのか、首筋を舐めるアズールさんの吐息が嬉しそうに揺らいだのがわかって余計に恥ずかしさが増した。
「人の交接…じゃないですね、性行は、回数が多ければ多いほど妊娠しやすくなると聞きました」
「誰に聞いたんですかその理論っ…!ンン…は、ぁ、一度だってする時はしますから、もっ…!」
「なるほど…では言い方を変えましょうか。僕が、今、したいから、します」
「!?」
「だって…朝起きたら貴女が背中を向けて眠っているんですよ…?寂しくもなるでしょう。だから、愛というものを確かめたくなりました」
「…!そ、んな、アズールさん、私の寝相があまり良くないこと知っているでしょう…!?今更っ、」
「それとこれとは話しが別です。貴女を可愛がりたいという気持ちが生まれるのに既存の知識も時間も関係ないですから」
「詭弁っ…はぅン…っ!」
背後から私の身体を抱きしめていたアズールさんは、次の瞬間、私の肩をトンと押してベッドに沈め、流れるようにして私に跨った。
それから、ツ、と細い指が、ヘソの下あたり、女性特有のその器官がある場所を的確になぞる。
「ぁ、」
「欲しい、って顔していますよ、ここに、」
「っン…、そんな顔、してないっです…!!」
「そうですか?ではこちらを向いてもらえません?」
「〜…っ!!」
何をされてもその意地悪なおねだりに背くことはできない自分が憎らしい。
グイと出来る限り横に向けていた顔を渋々上に向けると、それはそれは嬉しそうな微笑みを携えたアズールさんがいて、私は白旗を上げた。
「…本当に…敵いません…。そんな涼しい顔してこんなにお盛んなんて、誰も思いませんよ…っ」
「誰に言うつもりもありませんし、貴女だけにしか見せませんので、ご心配なく」
「んもう!!」
「くくっ…だって僕、貴女しか抱いたことありませんし」
こんな状況でそんな優しいことを言うのはずるいと思う。
惚れた弱みか、はたまた違う何かか。
そんなものに流された私の口から、ぽろりと零れた言葉。
「私、少しだけ、嫌なんですよ…」
「?何がです?」
アズールさんの髪に指を絡めながら、ちょっとだけの本音。
「事業的に、いつかは跡取りを…というのは、頭ではわかっているんです。けど…一つの命を宿したら、こうして自分の好き勝手…その、愛し合うことも、できない、でしょう…?それに初めてのことだらけでちゃんとできるかどうか…不安もあります」
「…」
「って、何言ってるんでしょうね…!忘れてください…余計なことを言いました」
「貴女が僕にそんなにも執着してくれているとは」
「へ?」
「だってそうでしょう?私だけのアズール、と、そう言うことじゃないですかそれは」
「!?」
「嬉しい限りです」
にっこり、そんな擬音がしてきそうなほど綺麗な弧の字を描いた唇が紡ぐ言葉は大層優しいものだった。
「子がいるからと言って、どうして僕と貴女の関係を変えなければならないのです?」
「え、それは…だって…」
「教育上よろしくないことはもちろんしませんけれど、両親が仲睦まじいことは良いことでしょう。僕は貴女に対する態度を変えようとは思っていませんし、キスだってこういうことだってやめるつもりはありませんよ?好きで結婚して好きで一緒にいるんですから、誰に遠慮することもないでしょう」
「…そ、そうですけど」
「煮え切らない様子ですね。では言い方を変えましょうか…僕だって貴女を独り占めさせてもらいます。子に譲つもりはありません。貴女の一番はこの僕だ」
自信満々に語っているけれど、はたから見たら滑稽かもしれないこの意見。それでも、それを嬉しいと思ってしまう自分もいて。救えないなと思った。
それなりに生きていれば、変わらないこともあれば変わることもあって、それから、変えたくないこともあるし、変わらざるを得ないこともある。
そんな中でも、そんな風に思ってもらえると言うのなら、なんだかなんでも大丈夫な気になってしまうんだ。
「それは…どうでしょう…?腹を痛めて産んだ子が一番愛おしくなる可能性も…」
「はい?!」
「…ふふっ…」
「っ…まぁそれも一理ありますが…その時はそれ以上の愛おしさ…慈悲ではなく慈愛でその場所を奪還するまでです」
「愛されてますね、私」
「当たり前です」
「嬉しい」
「貴女からの言葉も欲しいのですが」
わかり切っていることを聞くなぁと苦笑してしまうのだけれど。
常にかっこよくて、たまに可愛い旦那様に求められては拒否権などないわけで。
勢い、その首を引き寄せて、耳元で小さく囁いた。
「愛してますよ、アズールさんだけ。…だから…好きに抱いてくださいね」
その日一日、足腰が立たなかったのは言うまでもない。