未入力の場合は、あなた、が設定されます
other
名前変換設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ねぇ!イデア先輩ってば!」
「まままま待っ、まっ、まぁーっ!!!!落ち着くでござる!!」
「拙者十分待ったでござる!」
「僕の真似をするのはやめて!!」
「イデア先輩スケベなのになんで本物は嫌なんですかーっ!!」
「人のことをスケベと決めつけるのは良くない決めつけはパリピの必須スキルか何かなの僕は絶対に屈しないみないったらみないー!!」
ことの発端はイデア先輩のベッドの上に落ちている携帯ゲーム機。その画面の中では、スク水を着た可愛い女の子が「先輩のえっち♡」とセリフを吐いていた。
別に私はゲームに理解がないわけじゃない。そうは言っても、仮にもお付き合いをしている先輩が自分には興味がなく、画面の女の子にだけお熱だと、それはそれで悲しいものがあるではないか。私自身だってオタクの端くれだ。画面の中の人を好きになって好きで好きでどうしようもなくなる気持ちは痛いほどわかる。わかりすぎて、どうしてイデア先輩に対してこんなに意地になっているのかも、今となってはよくわからない。
重い女にはなりたくないと常々思っていた。ちょっとからかうだけのつもりだったのに。私をみて欲しい。私に欲情して欲しい。イデア先輩だって私のこと好きだから付き合ってくれたんでしょう?
この夏はイデア先輩と思い出を作りたい、その一心で、色仕掛けのために仕込んだこの大人っぽい水着を身にまとい。ベッドの上でイデア先輩を壁際に追いやって、その身体に跨る私は一体どこのエロゲのヒロインなんだろうか。
当の本人は顔を手で覆って目をきつく閉じている。
「わかりました。先輩。そこまで言うなら私、脱ぎます」
「どーーーーーしてそうなるの!?」
「だってスク水にも勝てないオフショルダービキニなんていりません!」
「いやいやいやほんとに意味わからないから!!」
「ポロリもあるよ!!」
「ポロリどころじゃないでしょーが!!それじゃ全裸でしょ!?なんで君はそう極端なの!?」
「じゃあ私のことみてください!!」
「嫌だ!」
「…ぅ…」
嫌だはこちらのセリフだ。どうして伝わらないの?
そんな、声にならない想いは涙腺を緩める。オフショルダービキニなんて、少し下にずらせばほとんど胸が出ているようなものだ。
それでもイデア先輩は私なんかより画面の女の子のがいいんでしょ。わかりますよ。その子かわいいもんね。私だってそのゲーム、したからわかります。でも。
「うわーーん!イデア先輩のバカー!私がどんな気持ちでこのビキニを買ってここに来たかわからないんだ!!」
「?!」
「わ、わた、私はっ!!イデア先輩のっ彼女、だからっ!!ちょっと、かわいいって、言ってほし、かっ」
「ちょっと、ちょっと待って!?ちょっと待って!!」
「かわいいって言ってくれない〜〜〜!」
「ああもう!!」
「!?」
瞬間、顔を手で覆っていたイデア先輩に身体を引っ張られて、その胸にすっぽりと収められてしまった。
驚きで目をパチクリしている間に、はぁああああ、と大きなため息が聞こえてきた。それは私の耳元から聞こえる。
「あのね、こんなに恥ずかしいこと、一回しか言わないから、しっかり聞いてて」
「ファ、ふぁい…」
「僕は、君のことが好きだから、こんなに恥ずかしいんだからね」
「!」
「そもそもただの下級生を部屋に入れるなんてもってのほかだし自分がしてるゲームを見せることも絶対にしないし趣味嗜好を教えることもないからそれと」
「は、はい」
「その水着、さっきチラ見したけど死ぬほど似合ってる!!!!!!スク水より全然好き!!でも露出多すぎ!!絶対外では着ないで!?」
そこまで言うと、イデア先輩は私からバッと身体を離し、ついで自分が着ている上着を脱ぎ、私にかぶせてぐるぐる巻きにした。
「で、ここでその姿でいるのも禁止!!禁止!!本当に無理だから早く服きて!!服着ないならずっとそれ着てて!!」
「でもこれ…」
どう見ても、ダボダボなこの上着を着たままで、ベッドから降りてたってやれば、それはそれで…上着から覗くのは、生足。ただそれだけ。大きすぎるので、首元は肌が丸見え。そこだけ見れば、どこからどう見ても裸プラス彼上着で。
「…これ、逆にエロゲっぽくないですかいイデア氏」
「あああああああああっそんなバカな回避したと思ったら逆に仕留められるなんて信じないですぞ〜!!!?」
真夏のポロリ色仕掛け作戦は失敗したように思えたけれど、私とイデア先輩の関係がどう進むかを決める最初のフラグはここだと思ってもいいのかな。
それじゃあ私は、鼻をすすりながらでも、一言、こうキメてやらないといけない。
「先輩のえっち♡水着よりも彼シャツの方が良かったんですか?好きな方を選んでくれたら、要望聞いてあげますよ♡」
「まままま待っ、まっ、まぁーっ!!!!落ち着くでござる!!」
「拙者十分待ったでござる!」
「僕の真似をするのはやめて!!」
「イデア先輩スケベなのになんで本物は嫌なんですかーっ!!」
「人のことをスケベと決めつけるのは良くない決めつけはパリピの必須スキルか何かなの僕は絶対に屈しないみないったらみないー!!」
ことの発端はイデア先輩のベッドの上に落ちている携帯ゲーム機。その画面の中では、スク水を着た可愛い女の子が「先輩のえっち♡」とセリフを吐いていた。
別に私はゲームに理解がないわけじゃない。そうは言っても、仮にもお付き合いをしている先輩が自分には興味がなく、画面の女の子にだけお熱だと、それはそれで悲しいものがあるではないか。私自身だってオタクの端くれだ。画面の中の人を好きになって好きで好きでどうしようもなくなる気持ちは痛いほどわかる。わかりすぎて、どうしてイデア先輩に対してこんなに意地になっているのかも、今となってはよくわからない。
重い女にはなりたくないと常々思っていた。ちょっとからかうだけのつもりだったのに。私をみて欲しい。私に欲情して欲しい。イデア先輩だって私のこと好きだから付き合ってくれたんでしょう?
この夏はイデア先輩と思い出を作りたい、その一心で、色仕掛けのために仕込んだこの大人っぽい水着を身にまとい。ベッドの上でイデア先輩を壁際に追いやって、その身体に跨る私は一体どこのエロゲのヒロインなんだろうか。
当の本人は顔を手で覆って目をきつく閉じている。
「わかりました。先輩。そこまで言うなら私、脱ぎます」
「どーーーーーしてそうなるの!?」
「だってスク水にも勝てないオフショルダービキニなんていりません!」
「いやいやいやほんとに意味わからないから!!」
「ポロリもあるよ!!」
「ポロリどころじゃないでしょーが!!それじゃ全裸でしょ!?なんで君はそう極端なの!?」
「じゃあ私のことみてください!!」
「嫌だ!」
「…ぅ…」
嫌だはこちらのセリフだ。どうして伝わらないの?
そんな、声にならない想いは涙腺を緩める。オフショルダービキニなんて、少し下にずらせばほとんど胸が出ているようなものだ。
それでもイデア先輩は私なんかより画面の女の子のがいいんでしょ。わかりますよ。その子かわいいもんね。私だってそのゲーム、したからわかります。でも。
「うわーーん!イデア先輩のバカー!私がどんな気持ちでこのビキニを買ってここに来たかわからないんだ!!」
「?!」
「わ、わた、私はっ!!イデア先輩のっ彼女、だからっ!!ちょっと、かわいいって、言ってほし、かっ」
「ちょっと、ちょっと待って!?ちょっと待って!!」
「かわいいって言ってくれない〜〜〜!」
「ああもう!!」
「!?」
瞬間、顔を手で覆っていたイデア先輩に身体を引っ張られて、その胸にすっぽりと収められてしまった。
驚きで目をパチクリしている間に、はぁああああ、と大きなため息が聞こえてきた。それは私の耳元から聞こえる。
「あのね、こんなに恥ずかしいこと、一回しか言わないから、しっかり聞いてて」
「ファ、ふぁい…」
「僕は、君のことが好きだから、こんなに恥ずかしいんだからね」
「!」
「そもそもただの下級生を部屋に入れるなんてもってのほかだし自分がしてるゲームを見せることも絶対にしないし趣味嗜好を教えることもないからそれと」
「は、はい」
「その水着、さっきチラ見したけど死ぬほど似合ってる!!!!!!スク水より全然好き!!でも露出多すぎ!!絶対外では着ないで!?」
そこまで言うと、イデア先輩は私からバッと身体を離し、ついで自分が着ている上着を脱ぎ、私にかぶせてぐるぐる巻きにした。
「で、ここでその姿でいるのも禁止!!禁止!!本当に無理だから早く服きて!!服着ないならずっとそれ着てて!!」
「でもこれ…」
どう見ても、ダボダボなこの上着を着たままで、ベッドから降りてたってやれば、それはそれで…上着から覗くのは、生足。ただそれだけ。大きすぎるので、首元は肌が丸見え。そこだけ見れば、どこからどう見ても裸プラス彼上着で。
「…これ、逆にエロゲっぽくないですかいイデア氏」
「あああああああああっそんなバカな回避したと思ったら逆に仕留められるなんて信じないですぞ〜!!!?」
真夏のポロリ色仕掛け作戦は失敗したように思えたけれど、私とイデア先輩の関係がどう進むかを決める最初のフラグはここだと思ってもいいのかな。
それじゃあ私は、鼻をすすりながらでも、一言、こうキメてやらないといけない。
「先輩のえっち♡水着よりも彼シャツの方が良かったんですか?好きな方を選んでくれたら、要望聞いてあげますよ♡」